超直前期は「紙と向き合う」姿勢〜書いて描いて考える・合格に直結する「完璧目指す」復習・苦手分野に対する姿勢・「苦手分野ばかり出題」の可能性はゼロ〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「算数・数学で「取るべきライン」を確実に獲得する姿勢〜「試験時間があっという間」の算数数学・平常心で「実力を出し切る」こと・焦らずに全体を眺める戦略的思考〜」の話でした。

目次

合格に直結する「完璧目指す」復習

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

中学受験・高校受験・大学受験、いずれの受験生も最も寒い時期に受験の本試験があります。

中学受験は、1月上旬から本番が始まって2月にかけて、多くの方が受験します。

どの地域も最も寒い時期ですから、とにかく健康第一で最後まで頑張ってゆきましょう。

直前期の大事な姿勢

1.とにかく健康管理を最重視

2.しっかり復習:学んだことは出来るように

3.「ポジティブな平常心」を持ち続ける

直前期の受験生にとって、試験直前で最も大事なことは健康・体調管理です。

これまで着実に学力を上げてきた今、自分に出来る部分・不安な部分が明確になってきます。

算数の
この分野は、ほぼ大丈夫!

ただ、ちょっと
〜の分野は不安がある。

得意・不得意科目や分野があるのは、皆同じです。

苦手科目・苦手分野は「出来るだけ学ぶ」上で、あまり気にしすぎないようにしましょう。

それよりも、最も大事なことは「自分に出来ることは、出来るだけ確実にする」ことです。

目標は「分かること・出来ることは完璧を目指す」ことです。

直前期の大事な姿勢

・出来る問題は「出来るだけ確実に・完璧目指して」学ぶ

・しっかり試験当日に「出来る問題」は出来るように

苦手分野に対する姿勢:「苦手分野ばかり出題」の可能性はゼロ

新教育紀行
左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(国立国会図書館)

例えば、中学受験の社会の場合は、歴史・地理・公民・時事問題などの分野がありますが、

歴史は得意だけど、
地理はちょっと苦手かな・・・

私は地理と時事問題は自信あるけど、
歴史のある時期がちょっと苦手かも・・・

「全分野満遍なく自信ある」方は、極めて少数です。

筆者は中学受験の時、

歴史はかなり得意だけど、
地理はいまいち不安・・・

の状況が直前期まで続きました。

でも、地理がたくさん出たら困るから、
地理もできる範囲でやっておこう!

「苦手分野も出来るだけやる」というのは当然の姿勢かもしれませんが、

自分が苦手な分野ばかり
出たら、どうしよう・・・

このように「不安な気持ち」になることが、直前期にはあります。

現実的に、ある科目で「自分の苦手分野ばかり出題される」可能性は「ほぼ0%」です。

合格判定を「純粋に数学的に解釈する」話をご紹介しました。

「合格可能性90%」の方100人全員が合格する可能性を考えてみましょう。

日常的な感覚では、「合格可能性90%=ほぼ確実に合格」です。

そのため、「合格可能性90%の方、100人全員が合格する可能性」は、少なくとも30%はありそうです。

この確率は、数学的には「0.9×0.9×0.9x・・・・x0.9」と「0.9を100回かける」と計算できます。

すると、0.9の100乗=0.000026=約0.002%です。

0.002%って
どんな確率なの?

もはや、感覚的には0%になってしまいます。

仮に、社会でも理科でも「苦手分野が全体の20%程度ある」と考えましょう。

大問4問の試験で「苦手分野ばかり出題される可能性」を考えてみます。

先ほどと同じ考え方で、数学的には、

「大問4題が全て苦手分野の可能性」=0.2×0.2×0.2×0.2=0.0016=0.16%です。

「0.16%」の確率は数学的・物理的な確率としては意味を持つかもしれませんが、日常生活では0%です。

「苦手分野ばかり出題の可能性は0%」ですから、気にしすぎないようにしましょう。

苦手分野が出ても、
得意分野がしっかりできればOK!

という「ポジティブな平常心」が良いでしょう。

苦手分野と本試験

・苦手分野ばかり出題される可能性は、現実的には、0%

・「苦手分野が出ても、得意分野がしっかりできればOK」というポジティブな平常心

超直前期は「紙と向き合う」姿勢:書いて描いて考える

新教育紀行
てんびん算の考え方(新教育紀行)

本来ならば、「分かること・出来ることは完璧に!」としたいところです。

ところが、人間である以上ミスが発生する可能性があります。

あまり「完璧!」と気負いすぎると、当日ちょっとうまくゆかない時に、

あっ、これは
出来るはずなのに・・・

と気落ちしてしまう可能性があります。

そのため「完璧を目指す」ことにしましょう。

「完璧!」と「完璧を目指す」は大きく異なる姿勢です。

現実には「完璧」というのは、人間である以上不可能です。

あくまで「出来る限りのことをして、完璧目指す」のが良いでしょう。

中学受験〜大学受験において、理科や社会の暗記問題は「どこまでやれば良いのか」不明です。

キリがないように感じることもあるでしょう。

中学受験〜大学受験では、文科省の「学習指導要領」にある程度従うことになっています。

ところが、時々、非常に細かな知識を問うことがあります。

それは出題者が、

よく勉強してきている人向けに、
少し点差をつけよう・・・

と考えて出題するのでしょう。

こういう問題も「出来た方が良い」のですが、「全部できるのを目指す」のは現実的ではありません。

そこで、これまで「たくさん学んだこと、暗記したこと」をしっかり復習しましょう。

その膨大な習得したこと・ストックが「しっかり試験で発揮できれば、合格できる」でしょう。

また、本試験までほんのわずかな日数となった今は、出来るだけ動画などは避けましょう。

参考書でも問題集でも、自分が「紙と向き合う」姿勢が良いでしょう。

ネットなどで、実に様々な動画が公開されています。

中には非常によく出来た動画があり、学習効果が極めて高いと思われる解説などもあります。

動画の良い面は多数ありますが、問題点は「どうしても受け身になってしまう」ことです。

次々と動く画像や音声を聴いていると、「それを聞くだけで手一杯になってしまう」のです。

ネット・TVなどの動画と紙の本では、どちらも良い面があります。

ただし、試験は必ず「紙の上で行われる」ことが大事なポイントです。

超直前期は、出来るだけ動画は避けて「紙の上で、鉛筆を使って書いて、描いて」を実践しましょう。

紙と向き合う姿勢

・試験は「紙の上で行われる」ので、画面ではなく「紙と向き合う」が大事

・紙に書いて、描いて、最後の最後まで詰めてゆく姿勢

新教育紀行
図形:補助線(新教育紀行)

図形問題などを復習するときは「ただ解答を読んで理解」ではなく、必ず要点だけでも図形を描きましょう。

ちょっとしたポイントが大事であることが多い、整数問題などの文章題。

復習するときは、最も大事なポイントとなるイメージやグラフなどを書いてみましょう。

直前期に暗記することを増やしても、それほど大きな効果は期待できないことが多いです。

算数・数学に関しては、ギリギリまで色々と学んでみると、

何か一気に
分かってきた気がする!

「これまで学んだことが有機的につながる」可能性があります。

これまで学んだ事柄が
しっかりできれば、絶対に合格できる!

と考えて、一つ一つ確実に復習してみましょう。

その姿勢が、合格へ大きく前進するでしょう。

新教育紀行

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