前回は「点数と偏差値への考え方と合格への姿勢〜出題者・採点者が考えていること・減点主義・加点主義〜」の話でした。
自分が出題者・採点者だったら
実際はなかなか機会がないですが、「自分が出題者・採点者だったら」を考えてみるのも楽しいです。
中学受験を考える時、この対象は算数や理科であるとわかりやすいのですが、科目でなくても良いと思います。
例えば、野球がお好きな方でしたら、
ある年代の
選手の名前。
ある年の
打点王は誰か?
プロ野球の流れや監督・選手の視点などで、考え方を問う記述式問題を作るのは簡単ですし、楽しいでしょう。

受験において算数の記述式問題を考えます。
出題する数学科教師は自分の好きな分野があって、「それを考えることは趣味」とも言える方々でしょう。
そのような方が出題する時、
これ、
解ける?
と、ちょっとワクワクもしているのでしょう。
あるいは、
どう解くかな?
どのように回答するかな?
と採点を楽しみにしています。
記述式試験では親・子ども「出題者・採点者」の視点も少し考えてみて、合格への道を考えてみましょう。
これから入試本番まで緊張の連続で、ワクワクはできないと思います。
採点者=出題者に対して、自分なりの解法・考え方は思い切って表現してみましょう。

減点主義と加点主義
基本的に日本は減点主義とも言え、米国などは加点主義と言えるでしょう。
それは別に悪いことではなく国民性や風土でもありますが、やはり加点主義の方が偉大な業績を上げるには相応しいです。
中学受験において、各校の校長・教員が入学して欲しいのは、どういう子どもでしょうか?
「当校の理念や校風に合い、勉学を積んで適正な学力を持つ」子どもです。
名門・著名な学校は「特殊な才能を保持し、将来何らかの大きな業績を上げうる優れた」子どもが欲しいでしょう。
特徴ある校風を持つ学校の入試問題は「特徴的な問題」であることが多いです。
子どもの個性を入試にも活かせると良いです。
特徴的な校風・理念のある学校は入試の採点方法は、減点主義のみではないでしょう。
別の視点からの採点も必要である、と各校の校長・教師=採点者は考えているはずです。
場合によっては、加点主義が導入されていると思います。
答案を読んで、
なるほど!
とか
これは、
当校の理念に合う考え方だ・・・
と思えば、相応の対応があるでしょう。
その設問が10点の配点であっても、10点満点で留めないのではないでしょうか。
12点とか15点という点数を「つけることがある」でしょう。

校風・カラーをイメージ
「独特の校風・カラーのある学校」へ入りたいと強く希望するならば、そのカラーをイメージしましょう。
入試の際には遠慮せず、自己を強く主張して、その学校への熱意を答案に示してみることは、とても大事です。
そして、大きく合格に近づきましょう。