「覚えられない」から「覚えられる」アウトプット中心の勉強法〜声に出して暗記する学び・模試を最大限活用する勉強法〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「どんどんアウトプットする勉強法〜自分の学び方の軸は変えない・勉強法も個性・苦手分野の暗記対策〜」の話でした。

目次

「覚えられない」から「覚えられる」アウトプット中心の勉強法

新教育紀行
地球の自転と公転(新教育紀行)

受験生にとっては、非常に悩ましい暗記・知識の問題対策。

理科は、電気・テコ・バネなどの分野は「理解する」分野ですが、「解法を暗記する」学び方もあります。

そして、化学系・生物系などは暗記項目ばかりで、ある程度は覚える必要があります。

天体の問題も「理解して考える」ことが望ましいですが、ある程度は暗記分野あるでしょう。

新教育紀行
地球の自転と公転(新教育紀行)

とにかく、
全部覚えるんだ!

と考えても、なかなか覚えられるものではないのが現実です。

この時、「自分なりにイメージする」ことは大事です。

上の「地球の地軸の傾き=23.4度」は、受験生ならば知っているべき項目です。

この時、単に、

地球の地軸の傾きは、
23.4度!

と丸暗記しても良いですが、「23.4度はだいたい90度の1/4」というイメージを持ちましょう。

すると、「地球の傾きは、だいたいこんな感じ」というイメージが出来るでしょう。

それは「自分なりの理解・イメージで良い」と考えましょう。

ここは、
こういう風に考える!

と塾の先生に教わったことは、出来るだけ「その考え方」を学ぶと良いでしょう。

そうして「考え方を学ぶ」ことも大事かもしれませんが、

これは、こんな
感じのイメージかな?

とか、

ここは、こう言う風に
覚えたらどうだろう・・・

と思うことがあったら「自分なりの理解」を大事にしましょう。

暗記は「ただ覚えれば良い」ので、頭を使わなくてすみそうですが、

なかなか
覚えられない・・・

覚えられた気がしたけど、
問題を解くときになかなか出てこない・・・

と大抵の方は苦労します。

暗記に対しては、昔から、

暗記対策

・(赤い)シートで消して、覚えるようにする

・語呂合わせして、暗記する

・自分で「まとめノート」を作成する

・雑記帳などに、どんどん書いて覚える

など、様々な手法があります。

前の二つに対しては、数多くの様々な本が出ています。

沢山の参考書が
出ているけど・・・

どれが
良いのかな・・・

こういう「暗記対策」の本では、「この本が良い」という評判が立つと、

よし!
買って、勉強しよう!

と、新たに手に取りたくなります。

「良い本」は、その理由がありますが、「合うか合わないか」は個性次第です。

このとき、「どれが良いか」は「自分が良いと思う」ことを大事にしましょう。

こうすれば
成績アップする!

という「成績アップの勉強法」がたくさんありますが、それらは「その方に合う勉強法」です。

この意味では、僕がここで書いている勉強法などは「僕に合う」勉強法で「合わない」方もいるはずです。

ここの、
こういう所は、いいかも・・・

と言うところは参考にしていただければと思います。

たくさんの参考書や問題集に手を出したくなる気持ちは分かりますが、「ある軸となる本」を決めましょう。

勉強は。たくさん問題を解いても理解が進まなければ、あまり意味がない傾向があります。

軸となる本を決める勉強

・自分が好きな参考書と問題集を1〜2冊決定して、それを反復演習

・評判などに惑わされて、数多くの問題集や参考書に手を出さない

声に出して暗記する学び

新教育紀行
寺子屋(Wikipedia)

受験期中盤〜直前期の時期は、様々な模試の結果が出て、

このままでは、
まずい・・・

思ったより
判定が悪いわ・・・

と多くの方が悩みます。

よし!
このままの調子で行けば良いぞ!

と考える方は、一握りの少数派であり、大抵の方は不安を抱えます。

中でも、「考える問題」に対しては、

当日、
出来るようにしよう!

と前向きに頑張ります。

一方で、暗記・知識問題は

どこまで、
やれば良いのかな・・・

と不安になるのです。

色々な参考書がありますが、新たな本は手を出さず、これまで「自分に合った本」が良いでしょう。

その「自分に合った本」を何度も反復演習するのが大事です。

反復演習が大事なのは
分かっているけど・・・

反復演習する問題集・参考書は「1~2冊に絞る」ことが大事です。

その問題集等対象とする書籍が多いと、反復するのが大変です。

対象とする書籍が多いと「反復演習にならない」のが現実です。

多くの本・参考書・問題集に取り組んで、全部やるのは非常に困難で、事実上不可能です。

私はこの問題集が好きだから、
これをしっかり習得する!

と言う姿勢が最も望ましいでしょう。

受験期中盤以降は「自分に合った本」や「自分に合ったやり方」を大事にしましょう。

例えば、歴史の年号を語呂合わせで暗記する方法が、昔からあります。

あの語呂合わせが
よく分からなくて・・・

「語呂合わせが合う人」も「語呂合わせが合わない人」もいるでしょう。

「合わない」やり方を無理してやると、嫌になるだけでなく、頭に入らないので効果が望めません。

歴史が好きな僕ですが、実は「語呂合わせは苦手」で、中学受験以来やっていません。

どうやって
年号を覚えたの?

好きなので「歴史マンガ」などを読んでいる内に、自然と覚えることもありました。

自然に覚えられたら、
苦労しないけど・・・

あるいは、「年号を覚えよう」と簡単な年表を作ったりしました。

最も大事なことは「歴史の流れを知る」ことで、それで「前後関係」が理解できます。

僕は語呂合わせは
結構好きだよ!

「語呂合わせが好き」な方は、その方向で暗記・知識の拡充を進めるのが良いでしょう。

「語呂合わせが好きでない・合わない」方は、無理して語呂合わせしても覚えられないでしょう。

それよりは、一つ一つしっかり声に出したり、書いて覚えましょう。

国語や英語は「音読が大事」と昔から言われるますが、それは「言語だから」です。

理科や社会なども「音読は大事」だと思います。

昔の寺子屋での教育は、子どもたちは「声に出して読むこと」「書くこと」「計算・算盤」を奨励されました。

とにかく、
一緒に読んでみよう!

「最初は全然分からなくても、書いているうちに読んでいるうちに少しずつ理解」という考え方もありました。

私に続いて、
声に出してください!

子、
曰く(いわく)・・・

子、
曰く(いわく)・・・

学びて思わざれば、
くらし・・・

学びて思わざれば、
暗し・・・

思うて学ばざれば、
あやうし。

思うて学ばざれば、
あやうし。

最初はよく分からなくても、少しずつ意味が分かってくることがあります。

声に出すと、目で読むよりよりも不思議と色々と覚えられます。

模試を最大限活用する勉強法

新教育紀行
空の雲(新教育紀行)

そして、模試をしっかり活用しましょう。

「本番の予行演習」である模試。

同じ試験を同じ時間を測って「自分だけで自宅でやる」のと、「試験場で皆で一緒にやる」のは大きく違います。

「時間を測って、過去問をやる」方もいるかと思いますが、なかなか「本試験と似た状況」を作るのは難しいです。

模試で「試験に取り組む姿勢」をしっかりつくるのが大事です。

そして、模試が終わった後、

判定が
イマイチだった・・・

と気分が滅入ることがあります。

そこで、滅入るのではなく、模試の復習をしっかりすることが大事です。

志望校特化型模試でも、一般型の模試でも、出来なかった暗記問題は、しっかり学びましょう。

その方が、「新たな参考書・問題集に取り組む」よりも、はるかに効果が高いでしょう。

その際、歴史や地理の出来事・人物、理科の性質などの「丸暗記」するよりも、確認しながら覚えるようにましょう。

選択肢の過去問の話をしましたが、関連事項などを復習しながら、覚えてゆきましょう。

模試の解答・解説は、非常に丁寧に作成されており、担当の方が非常に時間と労力をかけて作成しています。

その解説をしっかり読み込みましょう。

そして、すでにやっているテキスト・参考書などを参考に、

これは、
こういうことなんだ!

など、一つ一つ確認して、しっかりと吸収してゆきましょう。

「とにかく、たくさんやる!」と言う勉強法は、効果が高くない傾向があります。

それよりも、一つ一つ丁寧に書いたり、描きながら模試を復習しましょう。

その着実な姿勢で暗記を進めてゆけば、試験当日までにしっかりとした力がつくでしょう。

模試の判定が気になりますが、「最終的には本番で合格点を獲得する」ことをしっかり目指しましょう。

新教育紀行

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