前回は「しっかり・効率良く習得しよう 4〜暗記・知識 2〜」の話でした。
応用問題も暗記問題も、「問題集をどんどんやってみる」話でした。
「問題集やる」のは
分かるけど・・・
やっても分からないと、
答えを見ていいの?
こう考える方も多いと思います。
「答えをすぐ見て、出来るだけ解法を覚える」という勉強の仕方もあります。
あるいは、「答えをすぐに見ないで、しっかり考えると頭に入る」という勉強法もあります。
「どちらが正しいか」というと、それぞれの勉強・試験に対する考え方次第になります。
新教育紀行は、後者の「しっかり考える」立場です。
どんどん覚えてしまった方が
良いのかしら・・・
もう11月になるタイミングで、中学〜大学受験は「直前期に入る」と考えて良い時期です。
ここまで自分がやってきた姿勢は変えずに進んでゆくのが良いでしょう。

直前期に模試の判定などが良くないと、
勉強の仕方が
悪いのかな・・・
と考える気持ちは、良く分かります。
こうして、新しい問題集を始めたり、他の塾へ行ってみたりして、「改善を図る」考えはお勧めしません。
特に「他の塾へ行く、移る」のは、最も良くないことで、「基本姿勢が変更」となります。
塾や先生それぞれで、「思考の軸」があります。
そして、習っている子どもは、その軸に応じて学んでゆくのです。
感覚としては、塾などの先生や学んでいる参考書の「軸に肉付けして強化してゆく」感じでしょう。
そこで、「新たな方法・考え方」に触れようとすると、基本的姿勢が揺る義ます。
直前期となった今、姿勢は変えない方が良いのです。
それでは、「どのように学力を強化するのか」であり、しかも時間がなくなってくるので「効率」が大事になります。
「効率的」というのは、本質的学びとは対極的な考えであります。
しかし、仕事でも勉強でも「効率」は非常に大事です。
効率が悪ければ、全体も悪くなります。
そこで、学力を上げ、合格に近づくためには、「効率を上げてゆく」ことに集中しましょう。
まずは、大勢の方が悩む「暗記」の話です。
暗記は「ひたすら覚える」ことになりますが、「好きなことでない」場合は苦痛です。
自分が好きな分野であれば、「自然と頭に入る」のです。
でも、好きでないと、まるで「頭に入ることを拒否する」が如く、なかなか覚えられません。
そこで、ある分野などで
一気に全部覚えよう!
ではなく、
ここは、少しずつ覚えて
きたぞ!
と、「覚えた事柄」に目を向けましょう。
その「達成感」がやる気を持続して、学力増進につながるでしょう。