どんどんアウトプットする勉強法〜自分の学び方の軸は変えない・勉強法も個性・苦手分野の暗記対策〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「知識・暗記を効率良く上げる勉強法〜問題集を解いて脳に刺激・出題される具体的内容を学ぶ・性質などの暗記項目に対するイメージ・自分なりのイメージ・ぼんやりと理解する大事なプロセス〜」の話でした。

目次

どんどんアウトプットする勉強法

水溶液の性質(新教育紀行)

応用問題も暗記問題も、「問題集をどんどんやってみる」のが最も早く理解・暗記が進みます。

「問題集やる」のは
分かるけど・・・

やっても分からないと、
すぐ答えを見ていいの?

こう考える方も多いと思います。

「答えをすぐ見て、出来るだけ解法を覚える」という勉強の仕方もあります。

あるいは、「答えをすぐに見ないで、しっかり考えると頭に入る」という勉強法もあります。

「どちらが正しいか」というと、それぞれの勉強・試験に対する考え方次第になります。

筆者は、後者の「しっかり考える」立場です。

暗記も考え方も、どんどん覚えてしまった方が
良いのかな・・・

でも、なかなか覚えるのって、
大変で・・・

赤いシートで文字が消える問題集
やっているけど、なかなか頭に入らない・・・

それとも、しっかり参考書を理解することを
優先した方が良いのかな・・・

暗記にしても考え方にしても、「ある程度は覚える」必要があります。

「図形の補助線の考え方」をいくつかご紹介していますが、「基本となる定石」は頭に入れる必要があります。

この「頭に入れる」は「丸暗記」とは「似ているようで違う」と考えます。

「頭に入れる」のは、「丸暗記」よりも「もう少し考えて、理解して習得する」イメージです。

試験は「結局出来れば良い」面がありますが、「語呂合わせで丸暗記」は限界がありそうです。

「頭に入れる」勉強法

・「丸暗記」よりも「もう少し考えて、理解して習得する」イメージ

・問題集をどんどんやってみて、「出題の構成」を理解して習得

選択肢・特定の答えを書く・記述式など、出題形式は様々です。

その中でも、「出題されやすい傾向」はあります。

そのような「傾向」は、参考書を読んでいるだけではなかなか出来るようになりません。

そこで、問題集をどんどん解いて「どんどんアウトプットする勉強法」をしましょう。

特に、受験期中盤〜直前期は「ある程度勉強している」ので問題集中心が良いでしょう。

自分の学び方の軸は変えない:勉強法も個性

新教育紀行
武蔵中学・高校の校舎(新教育紀行)

受験生それぞれの学び方には、個性があります。

受験や学び方に関して、

こうすれば
成績アップする!

このように勉強すれば
偏差値が大幅に上昇する!

と言う話が書籍やネットに溢れています。

そうした情報に触れると、

成績を上げるコツや
秘訣が学べる!

と思って、そうした他の方の成績アップ法を知りたくなる姿勢はよく分かります。

僕が中学高校生の頃は、今のように「ネットが当然」の時代ではなく「ネットは存在した」程度でした。

サクッと検索して、無料で無限の情報が得られるネットには多数の情報が氾濫しています。

それだけに「成績アップ法」を知ると、

自分も真似すれば
成績アップするだろう!

と考えてしまいがちです。

このように勉強すれば
偏差値が大幅に上昇する!

と言うのは「その方にあった勉強法」であり、「他の方には合わない」可能性があります。

受験生は個性それぞれで、「合う勉強法もそれぞれ」です。

ここまで自分がやってきた姿勢は変えずに進んでゆくのが良いでしょう。

直前期に模試の判定などが良くないと、

勉強の仕方が
悪いのかな・・・

と考える気持ちは、良く分かります。

こうして、新しい問題集を始めたり、他の塾へ行ってみたりして「改善を図る」考えはお勧めしません。

特に「他の塾へ行く、移る」のは最も良くないことで、「基本姿勢が変更」となります。

塾や先生それぞれで、「思考の軸」があります。

そして、習っている子どもは「その軸」に応じて学んでゆくのです。

感覚としては、塾などの先生や学んでいる参考書の「軸に肉付けして強化してゆく」感じがベストです。

そこで、「新たな方法・考え方」に触れようとすると、基本的姿勢が揺らいでしまいます。

受験期中盤〜直前期は、姿勢は変えない方が良いでしょう。

勉強の「思考の軸」

・これまでの自分の学び方や塾の方針は、受験期中盤以降は変えないで堅持

・自分の学び方や塾の方針に合わせて、勉強を進化させる

苦手分野の暗記対策

新教育紀行
上士出身の幕末の星たち:左上から時計回りに高杉晋作、木戸孝允、谷干城、板垣(乾)退助(Wikipedia)

それでは、「どのように学力を強化するのか」です。

そして、受験期中盤以降は、時間がなくなってくるので「効率」が大事になります。

「効率的」というのは、本質的学びとは対極的な考えであります。

一方で、仕事でも勉強でも「効率」は非常に大事です。

効率が悪ければ、全体的なパフォーマンスも悪くなります。

そこで、学力を上げ、合格に近づくためには、効率を上げてゆくことに集中しましょう。

まずは、大勢の方が悩む「暗記」の話です。

暗記は「ひたすら覚える」ことになりますが、「好きなことでない」場合は苦痛です。

自分が好きな分野であれば、「自然と頭に入る」のです。

でも、好きでない場合はまるで「頭に入ることを拒否する」が如く、なかなか覚えられません。

歴史の人物や出来事は「歴史が好きでない」方にとっては、苦痛以外の何者でもないでしょう。

そこで、ある分野などで

一気に
全部覚えよう!

ではなく、

ここは、少しずつ覚えて
きたぞ!

と、「覚えた事柄」に目を向けましょう。

その「達成感」がやる気を持続して、学力増進につながるでしょう。

そして、具体的には「暗記の効率アップ」は下記を意識しましょう。

苦手分野の暗記対策

・キーワードを理解して、イメージを膨らませる

・反復演習する際に「覚えたこと」に着目して、達成感を感じながら学ぶ

・全体的な流れなどを「自分なりに理解」しながら覚える

新教育紀行

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