前回は「社会記述問題の攻略法 3〜はっきり表現しよう〜」の話でした。
今回は、武蔵中2022年の社会の問題をもとに、考え方や過去問の学び方の話です。
主にGグループの方を対象としていますが、よろしければ他の方もご参考にしてください。

武蔵中の志望者の方は、取り組んでいる方が多いでしょう。
少し文字が小さいので、原題は各種過去問シリーズか「四谷大塚ドットコム 中学入試過去問データベース」参照下さい。
過去問は「時間を限ってやってみる」のも良いですが、大事なことは「過去問から学ぶ」姿勢です。
過去問は時間を限ってやってみて「出来を確認」の後に、そこから色々と学びましょう。
この問題は、歴史的な流れから日本の教育を考える問題です。

その中で、米国・ドイツの教育との比較や、グラフを読んで考える問題があり、面白い問題です。
日本の教育の「根幹的問題」にも触れられている、非常に優れた問題です。

このような文章が出た時は、最初に読むときに「キーワード」にマークしながら読み進めましょう。

赤線で引いたのが例ですが、これは「一例」です。
下線でも丸でも良いので、好きな方でマークしましょう。
「複線型」「単線型」などの「見慣れない言葉・単語」が出てきたら、マークしておきましょう。
早速、問1から考えましょう。
答えは「寺子屋」です。
難関校〜最難関校志望者の方には、即答して欲しい問題です。
出来たよ!
次行こう。
過去問は一通りやってみたら、「内容の確認」もしましょう。
「寺子屋」のイメージを、参考書などで再確認しましょう。

たくさんの子どもたちが集まって、切磋琢磨しています。
「読み書きそろばん」というと寺子屋ですが、実際には私塾・藩校でもやっていたかもしれません。
これら寺子屋・私塾・藩校は、現代の小学校・中学校・・・等と異なり、明確な領域はありませんでした。
天保年間の1830年頃に急増した寺子屋。
「教えることが好き・上手」な方が独自に創設した教育機関でした。
藩校は高等教育のイメージがありますが、基礎教育もしていた藩もあるでしょう。

幕末の藩校・私塾の一例です。
寺子屋は多すぎるので、記載できませんが、人口が多い江戸に最もたくさんありました。
このように「過去問をただ解く」のではなく、「参考書などで確認して、学ぶ」姿勢でやってみましょう。