木のおもちゃを作る楽しみ 3〜小さな子供の「作る体験」・立体同士をかみ合わせる・子どもたちが一緒につくる経験・教える経験・「教える」ことから分かること・育む自信〜|子供の教育

前回は「木のおもちゃを作る楽しみ 2〜小さな子供におすすめの知育玩具・「分かりやすい」木製おもちゃ・製作中に動かして確認・身の回りのモノで製作・立体を想像〜」の話でした。

目次

立体同士をかみ合わせる

Robotime 水上飛行機

複葉機の形状が完成していて、残すところ「水上」を滑走するパーツを作成するところです。

もう少しで
出来そうだね。

「説明書が終わりに近づいてきている」ことに気づいた子ども。

プラモデルなどを沢山作ってきたので、「作成のプロセス」の感覚も出来てきたのでしょう。

もう少しだから、
しっかり作ってみよう。

Robotime 水上飛行機

これをもう一つ
付けて・・・

この長いのを
つけるのかな。

Robotime 水上飛行機

水上を滑走するスキーのようなパーツを付けてゆきます。

そうそう。
上手く出来てきたね。

噛み合わせる
ところをよく見てね。

Robotime 水上飛行機

うん。
こことここがくっつくんだよね。

Robotime 水上飛行機

出来た!

今にも滑り出しそうな感じの水上飛行機の水面に乗る部分が完成しました。

子どもたちが一緒につくる経験:教える経験

Robotime 水上飛行機

ひっくり返して、完成した状況を見て、満足そうです。

これまで様々なプラモデルやペーパークラフトを作成してきました。

出来るだけ子どもにやってもらいましたが、主体は僕が作成してきました。

今回は、僕は「横から見ている」に留めて、子どもに主体的にやってもらいました。

僕も
作ったよ!

4歳の次男も「お兄ちゃんと一緒に作った」経験が楽しかったようです。

僕がパーツを
切ったんだよ。

8歳のお兄ちゃんが、4歳の次男に

これを
切って。

と指示を出して、次男はそれに応じて一生懸命パーツを切っていました。

僕がうまく
教えたんだよ!

二人とも
一生懸命やったね。

上手く
出来たね。

これまでは、紙やすりでやすったり、グリスを塗るのは僕がやってきました。

今回は、紙やすりもやってもらいましょう。

紙やすりを
使って、少し磨いてみよう。

えっ?
難しいよ・・・

そんなに
難しくないから。

この紙やすりを
こう持って、やすってごらん。

Robotime 水上飛行機

こう?

そう。
上手く出来ているよ。

Robotime 水上飛行機

やすった所を
触ってごらん。

スベスベしているね。

やり出すと面白くなったみたいで、どんどん自分で紙やすりをかけてゆきます。

Robotime 水上飛行機

なんか
面白いね。

モノづくりでは、「面白い」と思う好奇心が一番大事だと思います。

Robotime 水上飛行機

出来た!

完成しました。

僕が
全部作ったよ!

僕も一緒!

比較的簡単な木製玩具の作成でした。

30分〜40分程度で完成に至りました。

簡単な模型ですが、パーツは精巧に作られており、とてもおすすめな木製玩具だと思います。

「教える」ことから分かること:育む自信

長男は次男に「教える」という初めての体験をして、得意そうです。

「教える」と言っても、「切る部分・切り方」を教えただけですが、貴重な体験だと思います。

大学に入ったら、能動的に「自分で学ぶ」姿勢を保つべきですが、高校までは「教えられる」ことが多いです。

その中で、「教える経験」をもつことは、非常に少ないでしょう。

小学生・中学生・高校生には、「教える」あるいは「説明する」経験を持って欲しいと思います。

「教える」というと、ちょっと「上から目線」となってしまいますが、「説明する」なら良いでしょう。

同級生同士で、なにかのことを「お互い説明する」をやってみると良いでしょう。

説明しようとすると、「分かっているつもり」のことが、

あれ?
ここは、どういうことだっけ・・・

と「分かっていない」ことに気づくことがあります。

そうした「分かっているようで、分かっていない」ことをハッキリ理解して、学ぶと良いでしょう。

「出来ること」に自信を持つことは、子どもも大人も大事なことだと思います。

算数(数学)や理科の少し複雑な問題に出会って、出来ないと自信をなくしてしまいがちです。

特に図形問題は一種独特で、ある程度の経験が勘を磨きます。

中学〜高校の幾何になると、様々な法則・定理が登場します。

この時、「どの定理・法則をどのように運用するか」によって、解法の道筋が大きく異なります。

何事も「コツ」がありますが、「こういう問題はこう」と考えるよりも、「自分でやってみる」のが一番良いです。

補助線、定理・法則でも、「間違っていてもいいから、やってみる」と「考える力」が養成されるでしょう。

「解法パターン」の暗記によって、習得できる解法も算数・数学では多数あります。

「ある程度、解法パターンを蓄積したい」方も、それを習得した上で「自分で書いて・描いて」みましょう。

応用力が向上して、総合的学力が上がるでしょう。

新教育紀行

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