算数がわかる・出来るようになるコツ・勉強法〜図を描いて初めて分かること・「何かに気づく」姿勢・図を描くのに慣れて「描くのが好き」に・トレーシングペーパー利用・日頃の学びで描く姿勢で学力アップ・自分の個性で描く〜|中学受験・算数・理科

前回は「上手い・下手を気にせず描く〜描いて理解・「解答を見てわかった気持ち」にならない姿勢・「見よう見まね」で描いてみる姿勢・「学ぶ」は「真似ぶ」から・上からなぞってみる姿勢・拡大して図形をしっかり理解〜」の話でした。

目次

図を描いて初めて分かること:「何かに気づく」姿勢

図形:補助線と辺の比(新教育紀行)

算数の図形問題などは「問題に描かれている図形に何かを描きこむ」ことが多いです。

試験ではそうすることが多いですが、勉強している時は「図形全体を描いてみる」をやってみましょう。

なかなか
上手く描けないけど・・・

フリーハンドでも定規を使っても良いですが、「描いてみると結構難しい」ことに気づきます。

描いてみたら、
問題と違う図形になっちゃった・・・

「問題と異なる図形」になるのは困りますが、「少しイビツ」くらいは良いでしょう。

上手く
描かないと・・・

と考えすぎると手が止まってしまうので、「自分が分かれば良い」と考えましょう。

図などを実際に描くこと

・上手い、下手は気にしない

・「自分が分かれば良い」という姿勢で、どんどん描いてみる

図形問題でも文章題でも「解答を見て分かった気になる」ことは避けましょう。

算数や理科では「描いて初めて分かること」があります。

これは不思議なことですが、書いて・描いてみると、

これは、
こういうことだったんだ・・・

と「何かに気づく」ことが多いのが現実です。

算数・理科の学び方

・「図や絵を描く」ことを大事に

・上手くなくて良いので、丁寧に描く

・図形問題の場合、「図形全体と補助線」を描く

図を描いて、

何かに
気づかなければ!

と無理に考える必要はないでしょう。

とりあえずは、「描いて、書いてしっかり理解」を試みましょう。

図を描くのに慣れて「描くのが好き」に:トレーシングペーパー利用

図形:補助線と辺の比(新教育紀行)

上の図のように「図形の外部に大幅に出てゆく補助線」は、なかなか実際に描かないことが多いです。

大きな紙が必要で、大きな絵を描くのは時間がかかることもあり、

これを描くのは、
ちょっと面倒だから・・・

ま、いいや。
見れば分かるから・・・

と補助線を「見て理解」しようとする方も多いかも知れません。

人間は不思議なもので「見て理解」したことは、あまり頭に残らない傾向があります。

描いて理解する効果

・「見て理解」したことは、あまり頭に残らない

・「描いて理解」したことは、頭脳にしっかり刻まれて発展する傾向がある

でも、なかなかうまく
描けない・・・

そういう時は、算数の図形問題など描かれた問題集を拡大コピーして、なぞっても良いでしょう。

コピーして、なぞるのは
良いけどさ・・・

どこをなぞったのか
分からなくなるよ・・・

という方もいるでしょう。

「黒い線に鉛筆でなぞる」と「どこをどこまでなぞったか」分からなくなる時があります。

色鉛筆でなぞるのも一つの手段ですが、「色に慣れる」のは試験には良くないので鉛筆が良いでしょう。

例えば、トレーシングペーパーで「上からなぞってみる」のをお勧めします。

小学生ではトレーシングペーパーを使うことは、ほとんどないでしょう。

ちょっと慣れないかもしれません。

トレーシングペーパーを使って上からなぞると、「どこを描いたか、描いてないか」が明快になります。

トレーシングペーパーでなぞると、
自分で描いた気にもなれる!

ちょっと
楽しいかも・・・

ただ、なぞるよりも「一から描いている」気持ちが、子どもに満足感をもたらすでしょう。

トレーシングペーパーは安価ではありませんが、受験目指してまとめ買いしても良いと思います。

トレペ(トレーシングペーパー)でなぞる効果

・図形をしっかり描いて理解して、算数の能力が向上する

・「描いて理解」したことは、自信につながり「描くのが好き」になる

図を描くのに慣れて「描くのが好き」になると、とても良いことだと思います。

こういう「描く」ことは、たくさんやるのは大変です。

「数多くこなせば効果が高い」ですが、まずは「一題でも、一つでも良い」と考えましょう。

ほんの少し「描いた体験」が、理解力を大きく上げる可能性もあり、

問題の図形を描いたことが
あるんだ!

という自信を持てることは、とても大事です。

日頃の学びで描く姿勢で学力アップ:自分の個性で描く

ばね・てこの考え方(新教育紀行)

算数の話をしてきましたが、理科でも描くのは大事です。

特に生物系は暗記することが多いですが、描きながら覚えると応用力も上がり、暗記も進むでしょう。

ただ、人体など生物系は「図が複雑」なので描くのは、とても難しいです。

そこで、詳細な図は問題集・参考書の図を「頭に入れる」つもりで、少し簡略化して描いても良いでしょう。

どこを
どう簡略化すれば良いのかな・・・

「簡略化させる」には「どう簡略化させるか」が難しい面があります。

ここで悩んでしまうと、手が止まってしまいます。

その場合、トレーシングペーパーで複雑な絵をなぞってみると良いでしょう。

中学受験の理科の生物分野は、思いのほか広範囲で奥が深いです。

トレーシングペーパーで上からなぞってみて大体の形を描いてみると、なんとなくイメージが湧きます。

その「なんとなく湧いてくるイメージ」が大事です。

なぞる際は、あまり厳密になぞらずに「アバウトに」なぞるで良いでしょう。

丁寧になぞろうとすると大変なので、やりたくなくなってしまいます。

子どもそれぞれに、「大体の形」を描くことを楽しんでもらいましょう。

それぞれの子どもの描く「形のアバウトさ」もまた個性です。

受験や学びに関する書籍等で時々、

こういう
描き方が良い。

あるいは、

こういう
描き方は良くない。

みたいなことが書いてあることがありますが、気にしない方が良いでしょう。

「描き方」に決まりはありません。

確かに「ポイントとなるところは描く」方が良いです。

一方で、そういう風に「こう描くべき」みたいな発想は、子どもの個性を阻害する可能性があります。

僕の描き方、
ダメなのかな・・・

僕って
才能ないのかな・・・

子どもはこう考えて、やる気を無くしてしまうでしょう。

目的は「自分が理解するため」です。

僕が分かれば
良いんだ!

子どもそれぞれ「自分らしく」描くことをお勧めします。

日頃の学びで描く姿勢

・描き方に「良し悪し」を考えすぎず、まずは「自分が分かれば良い」姿勢

・自分らしく、自分の個性で描くことに自信を持つ

簡略化された絵でも「個性的な絵」は非常に大きな魅力を持っています。

「絵を描く」には大いなる才能が必要に感じますが、「自分らしく描く」ことも大事です。

まずは「少しでも描いてみる」からやってみると、

ちょっと
よく分かった気がする!

モヤモヤしていた感じが
なくなった!

となる可能性があり、算数や理科の成績がアップするでしょう。

新教育紀行

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