合格の秘訣と最大のポイント〜暗記より算数数学を固める姿勢・暗記を固める姿勢・「病気にはならない!」という強い意志〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「合格の秘訣〜単なる計算問題に対する姿勢・冷静になっても計算問題でつまづいた時・瞳を閉じて「仕切り直し」・どうしても計算問題が上手く行かない時・切り上げて次へ〜」の話でした。

目次

「病気にはならない!」という強い意志

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

今回は入試当日に向けて、合格へ至るためのポイント・秘訣の話です。

寒い毎日が続く中、受験生は毎日朝早起きして、一生懸命勉強しているでしょう。

合格できるか
不安・・・

第一志望に合格
出来るかしら・・・

ほとんどの受験生は、大きな不安を抱えている中、まずは「健康第一」です。

寒くなった頃から、インフルエンザなどの感染が広まる季節に丁度入学試験を迎える受験生たち。

何はともあれ、健康・体調管理が大事です。

直前期の大事な姿勢

1.とにかく健康管理を最重視

2.しっかり復習:学んだことは出来るように

3.「ポジティブな平常心」を持ち続ける

体調をしっかり管理する姿勢と同時に、「病気にはならない!」という強い意志・精神力も大事です。

「机の上の戦い」とも言える受験は、スポーツ競技などが「競技場での戦い」と同様に、精神力は非常に大事です。

暗記を固める姿勢

直前期になると、各科目の様々な分野の「自分が不安な部分」がどんどん見えてきます。

それは、「自分の理解がどんどん進んでいる」からです。

「理解が進んでいない」と「何が理解できているのか、できていないのか」が分からないのです。

確かに
そうかも!

昔より、算数も理科も全体的に分かるようになったら、
「分かってない」ところが出てくる!

新教育紀行
科目・分野の四天王(新教育紀行)

受験生は、その方の個性によって得意科目・得意分野、不得意科目・不得意分野があります。

でもさ、模試とかで
全科目優秀な成績の人、いるよ・・・

そういう「非常に優秀な方」は毎年必ずいるものです。

そういう方たちは、極めて少数派なので気にしない方が良いでしょう。

得意科目・分野は、当日まで「調子を整えて、実力を発揮できるように」しましょう。

不得意科目・分野の中で、暗記しなければならないことがある場合が多いです。

そう・・・
全部覚えるのは、間に合わないよ・・・

他の受験生みんな、
全部覚えてきているのかな・・・

こう不安に感じる受験生は多いでしょう。

暗記対象の「全部」が「どこからどこまでなのか」は、様々な考え方があるでしょう。

考えようによっては「無限にある」暗記すべきこと。

どこまで
暗記すれば良いの・・・

「暗記しなければならない項目を全部暗記した受験生は、極めて稀」というより、存在しないでしょう。

え?
そうなの?

「中学受験で暗記すべき分野・項目」が仮に「ある分厚い参考書シリーズの全ページ」だとしましょう。

それを「全部暗記する」のは、基本的に不可能です。

極めて稀に「ある参考書の全ページを暗記」した方もいるかも知れませんが、普通は不可能です。

そもそも非常に難しい・無理難題なのです。

受験においては、学校のテストとは異なり「満点を目指す」ことは、必要ありません。

大体「全体70%程度獲得すれば」合格できるような構成になっています。

ということは、逆に「30%程度は出来なくて良い」ことになります。

これだけの問題を課すが、
70%ほど出来てくれると、本校入学の適性あり!

と試験を課す学校側が判断しているのです。

確かに
そうかも・・・

そこで、特に直前期においては、暗記は、

もっともっと
暗記しなければ!

ではなく、

暗記したことが
しっかり試験の際に出てくるように!

復習を続けましょう。

この「暗記を固める」には、赤いシートで消える参考書や手で書いたり、声に出すと良いでしょう。

暗記を固める姿勢

・「もっともっと」ではなく「すでに暗記したことが適切に答えられる」ように

・シートで消える参考書、手で書いたり、声に出したり、それぞれのやり方で総復習

直前期、暗記問題は「毎日、各科目のある分野を確認」する必要があります。

一方で、「無理に暗記対象を増やす」のはやめましょう。

それをすることで、自分に無用なストレスがかかったり、不安になる方がマイナス効果が大きいです。

合格の秘訣と最大のポイント:暗記より算数・数学を固める姿勢

新教育紀行
動く図形の問題(新教育紀行)

無理に暗記を勉強するよりも、算数・数学の基本をしっかりと確認しましょう。

よく言われますが、受験においては「算数・数学の出来・不出来が決定的影響を持つ」のが現実です。

算数・数学の出題が、小問ばかりであることもありますが大抵は大問があります。

「算数・数学の大問一つできるかどうか」は「理科や社会の暗記問題の多くの問題と同等の配点」です。

すると、「暗記問題で多少落としても、算数・数学で挽回は十分可能」なのです。

受験の合否と総合点の関係は、各学校の考え方次第で外部には全くわかりません。

一般的な考え方として、

思考力を持った方に
入学して欲しい・・・

と学校側は考えるでしょう。

この時、中学受験においては「暗記が得意」よりも「算数・数学が得意」な方が好ましいでしょう。

それは将来、理科系・文科系のいずれに進もうとも、算数・数学の論理的思考が大事だからです。

「論理的思考」は「暗記」より遥かに大事で、特に大学院・社会人以降は「論理的思考」が重視されます。

合格目指すためには、暗記は「着実に・しっかりと」行う一方で、とにかく算数・数学を固めましょう。

新教育紀行
入れ替えの問題:棒グラフ(新教育紀行)

平均・棒グラフを考える問題は、多くの方が「基本は知っている」分野です。

ここで大事なポイントは「少し余分な部分を削ってみる」発想です。

このように算数・数学では、ただ解き方をパターン化するのではなく、

この発想・考え方は
この部分が大事かな・・・

と考えてみると思考力が深まります。

そして、理解が進んだ直前期には、この「発想・考え方の再確認」は非常に大事です。

算数・数学の発想・考え方の再確認

・発想・考え方の根幹的な部分を再復習・確認

・「なぜこう考えるのか?」を思考しながら理解を深める

今まで解いた問題で「良問」と呼ばれる問題を、もう一度やってみましょう。

もうやり方も
答えも覚えちゃったよ・・・

「覚えちゃった」問題でも、再度

なぜ、
こう考えるんだろう・・・

と考えてみると、

あっ、そういうことか!
この考え方は他の問題でも応用できそう!

と「自分なりに理解が進む」こと「発見すること」があるでしょう。

このような「自分なりの理解」は、本人の学力や個性次第であり、非常に大事だと考えます。

ポイントを掴むためには、しっかり描いて全容をつかむようにしましょう。

基本をしっかり理解して、描いて・書いて理解すれば、算数・数学は前日までアップする科目です。

対して「効果が高そう」な暗記は、その項目が出る確率も考えると「効果は高くない」のが現実です。

細かな暗記にこだわりすぎるより、算数・数学をしっかり固め、合格へ突き進みましょう。

新教育紀行

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