年号並び替えの問題 1〜「年号丸暗記」から「流れ」を理解へ・出来事・事件の相互関係をつかむ・関係性が強い出来事・事件・「分からない」から「分かる」へ〜|中学受験・社会

前回は「歴史を得意・得点源に〜子ども本人に合う学習マンガ・「学習マンガ」を参考書として学ぶ姿勢・歴史の流れを頭に入れる・流れから年号・出来事・人物〜」の話でした。

目次

年号並び替えの問題 1:「年号丸暗記」から「流れ」を理解へ

今回は、社会の歴史の「年号並び替えの問題」を考えてみましょう。

この問題では、明治維新後、10年以内に発生した明治初期の出来事ばかりが並んでいます。

明治初期の出来事

・廃藩置県

・版籍奉還

・廃刀令

・西南戦争

どれも大きな出来事・事件であり、相互に関係性・因果関係があります。

廃藩置県は1871年で、
版籍奉還は・・・

あれ、いつだっけ、
1860年代かな?

明治維新は1868年だから、
その後だよね・・・

ちょっと忘れちゃったな・・・
もっと暗記頑張らないと・・・

私は、廃藩置県・版籍奉還・西南戦争の
年号わかったけど、廃刀令の年号が分からない・・・

私も、もっと
暗記頑張らないと・・・

こういう「年号・年代並び替えの問題」では、「すべて年号を丸暗記する」姿勢は大変です。

そう・・・
キリがなくて・・・

そこで、「年号丸暗記」から「流れ」を理解する姿勢にしましょう。

出来事・事件の相互関係をつかむ:関係性が強い出来事・事件

明治維新の立役者たち:左上から時計回りに木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

「年号・年代並び替えの問題」では、大きく二つに分かれます。

年号・年代並び替えの問題

・出来事・事件が発生した時期が近い:ほぼ全て比較的関係性・因果関係がある

・出来事・事件が発生した時期が大きく違う:比較的関係性・因果関係がない

歴史上発生した出来事・事件には、何らかの関係性・因果関係があることが多いです。

それらの出来事が発生した時期が、大きくずれている場合でも、多少関係があることが多いです。

鳥羽・伏見の戦い(Wikipedia)

出来事・事件が発生した時期が近い時、どうしても、相互の出来事・事件に関係性があるはずです。

出来事・事件が発生した時期が大きく違う時、たとえば、100年以上離れている時があります。

その時は、「相互の出来事・事件には、強い関係性はない」可能性があります。

いずれにしても、「歴史の流れ」を理解しておくことは、このような「年号並び替え」でも大事です。

関係性が強い出来事・事件から絞る:「分からない」から「分かる」へ

西南戦争(Wikipedia)

この4つの出来事・事件の中で、関係性が非常に強い出来事・事件はどれでしょうか。

やっぱり、版籍奉還と
廃藩置県かな・・・

私は廃刀令と
西南戦争だと思う・・・

それぞれに強い関係性がありそうです。

まず、この問題の場合、「強い関係性がある2つのグループ」に分かれました。

これで、それぞれのグループの
大きな流れを考えればいいのかな?

明治新政府が、「まず最初にやらなければならなかったこと」を考えてみましょう。

やっぱり江戸時代から
大きく変えること、だね。

社会のシステムを
大きく変えること、だね。

各地に大名が居て、それぞれの藩で統治されていた江戸時代の日本。

バラバラに藩が存在して、それらを統括していたのが徳川幕府でした。

この「社会のシステムを変える」時、版籍奉還と廃藩置県の違いを理解しましょう。

版籍奉還と廃藩置県の違い、って
何だろう・・・

この二つは「全然違う」のですが、「言葉だけ丸暗記」していると内容が分からないことがあります。

「年号並び替え」の問題を解くときは、ただ年号を覚える・暗記するだけにしないようにしましょう。

ぜひ、簡単で良いので「出来事・事件の内容」を復習するようにしましょう。

ただ「年号を丸暗記」だと「出来事・事件の内容を問う」問題に対応しにくくなります。

「年号」と「内容」を別に扱わず、「両方一緒に考える・理解する」姿勢が大事です。

「年号」と「内容」がバラバラだと、どんなにたくさん暗記しても、なかなか成績が上がらないでしょう。

そして、「丸暗記する」ことが負担になってしまいます。

「年号」と「内容」を同時に理解する姿勢、そのとき「内容」に関しては少しずつ理解で良いです。

何事も「一気にやろう・覚えよう」と考えると、大変ですから、少しずつやりましょう。

この「年号」と「内容」を同時に理解する姿勢によって、歴史は選択問題・記述の両方の対策が出来ます。

そして、この問題で明治維新の初期の流れを確認しましょう。

答えは次回お知らせします。

新教育紀行

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