「自信を持てない」から「自信を持てる」へ〜「すでに頑張っている」子どもたち・頑張った先にあること・何をどう頑張れば良いのか?・時には「よく出来ているね」と褒める大事さ〜|親の姿勢1・子どもの教育・中学受験

前回は「小学校での中学受験生〜過ごし方〜 3」の話でした。

目次

「自信を持てない」から「自信を持てる」へ:「すでに頑張っている」子どもたち

新教育紀行
五島の海(新教育紀行)

親は、子どもがなにか上手くいかないで、

算数の成績が
上がらない・・・

など悩んでいるときに、

頑張れ!

と言いたくなります。

そして、

頑張って
やってみなさい!

は便利な言葉ですが、子どもには言いすぎない方が良いように思います。

子どもが「明らかに手を抜いている」や「明らかに頑張ってない」ならば、

もう少し
頑張って!

もう少し
しっかり!

も良いでしょう。

実は、大抵の子どもは「すでに頑張っている」のです。

特に中学受験の小学生の子どもたち。

まだ小学生で「遊びたい」気持ちも多いはずですが、本当に一生懸命やっていると思います。

「すでに頑張っている」子どもたちにとっては、

頑張って
やってみなさい!

と言われることは、「鼓舞される」どころか、

頑張って
いるのに・・・・・

これ以上、
どうやって頑張れば良いのだろう・・・・

と逆に「辛い気持ちになってしまう」こともあるでしょう。

頑張った先にあること:何をどう頑張れば良いのか?

新教育紀行
屋久島の海(新教育紀行)

頑張って頑張って、底力を出すことはあるでしょう。

キン肉マンならば「火事場のバカ力」がありますが、普通の子どもはそうも行きません。

もう頑張って、
頑張っているんだけど・・・

どう「頑張る」のが
良いのだろう・・・

子ども、特に小学生の中学受験生は辛くなってしまうでしょう。

これは、中学生・高校生にとっても同様なことが言えると思います。

「すでに頑張っている」人にとっては、

とにかく
頑張れ!

と言われることは、「励まされる」よりもむしろ「苦痛に感じる」こともあります。

これは、大人の世界でもあることだと思います。

言われた子どもは、

これ以上、
何をどう頑張ればいいのか?

と悩んでしまうこともあるでしょう。

実際に、テストで成績が出て、偏差値も出てくると「自分の評価が数字に置き換えられる」ことになります。

志望校の偏差値が65に対して、ある子どもの成績が偏差値60だと、

65欲しいんだけど、
僕は、60なんだ・・・

子どもたちは、「偏差値60」というレッテルを貼られてしまう気持ちになるでしょう。

「偏差値」は、「学力・成績の相対化」という意味では、「分かりやすい指標」かもしれません。

ところが、子どもの持つ能力・未来を「単一の数字」に置き換える危険性もあります。

「良い数字」や「良いレッテル」ならば、嬉しいかもしれません。

一方で、「あまり良くない数字」や「悪いレッテル」は大人も含めて、誰しも嫌でしょう。

A中学に
行けるようになろう!

と「頑張った先にあること・目標」を明確にするのも良いでしょう。

そうか、
憧れのA中学生になるんだ・・・

時には「よく出来ているね」と褒める大事さ

新教育紀行
銀閣寺(新教育紀行)

欧米に比べると、日本は、

頑張れば、
なんとかなる!

みたいな精神論に、傾きがちな国民性でもあります。

頑張っても、頑張っても「どうしようもない時」もあるのです。

特に小学生・小さな子どもに対して、時には別の言い方のほうが良いかと思います。

例えば、

よく
やっているね!

と言われるのは、大人でも嬉しいことです。

子どもなら、なおさら嬉しいと思います。

頑張れ!

ばかりではなく、時には、

よく
出来ているね。

と肯定してあげるようにしましょう。

子どもも元気になって、適度な自己肯定感が育まれると思います。

自己肯定感から生まれる「健全な自信」は、受験突破にも大事な要素になるでしょう。

小さな自信が生まれれば、その自信が成長してゆくかもしれません。

テストでも勉強でも、良い面を見て

ここは、
よく出来ているね。

と肯定して励ましてあげましょう。

すると、

僕の頑張りを、
認めてくれている!

誰しも「認められる」ことは嬉しいことです。

「ほぼ全員が通る道」である大学受験。

対して、それとは大きく異なる「少数派しか通らない道」の中学受験。

その「通らなくても良い茨の道」を一生懸命歩き続けている「中学受験する小学生」たち。

それだけでも、十分賞賛に値するでしょう。

「賞賛に値する」と言っても、「中学受験をする」から「偉い」という訳ではないです。

「偉い」訳ではありませんが、すでに「頑張って勉強し続けている」子どもたち・

「中学受験をしない」子も、一生懸命頑張っているのです。

小学生の子どもを見ると、親は

まだまだ
子どもだな・・・

と感じます。

実際、30代〜40代以上の親から見れば、大学生すら「まだ子ども」です。

ところが、小学生といえども、「小学生なりの世界」があります。

そして、その「小学生の世界」で友達や同級生と切磋琢磨したり、競争しています。

さらに、かなりの重圧・ストレスを感じながら邁進している中学受験生たち。

親は、「自分と対等」と思わずに「精神年齢の幼い」子どもにも配慮してあげると良いでしょう。

よく頑張っている
じゃない!

と時には「褒めてあげること」もまた大事なことです。

もう少し
やってみようか!

うん。
もう少しやってみるよ!

このように、気持ちよく過ごせることもまた、子どもの教育上とても大事なことだと思います。

そして、少しずつ自己肯定感が生まれる子どもたちは、

なんか、
出来るような気持ちになってきた・・・

と前向きな気持ちを持てるようになり、成績アップにもつながってゆくでしょう。

新教育紀行

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