中学受験生と小学校 1〜小学校の先生(教師)との関係・子どもと「合わない」先生がいる時・子どもたちの本音と受験〜|中学受験

前回は「模試を最大限活用する姿勢〜気になる模試の判定・合不合判定テストの結果・合格判定と試験結果・一喜一憂しすぎない姿勢・合格判定は「一つの指標」・本番に活かす姿勢〜」の話でした。

目次

中学受験生の小学校生活

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今回は「小学校における中学受験への視線」の話です。

中学受験をしたことがない方にとって、

子どもを塾に行かせるのは、
子どもにとって大変な苦痛では・・・

「子どもが塾に通う」ことが「大変な苦労で精神的苦痛を伴う」と考えるかもしれません。

実は、子どもにとっては週に1〜2回程度であれば、塾に行くのが「楽しい」面もあります。

中学受験生も小学校5年生の末、上の学年が入試を迎える2月までは、

塾も楽しい面が
あるよ・・・

塾へ行っていても、「第二の学校」くらいな気持ちです。

小学校とは、だいぶ異なる雰囲気の同級生の友人。

僕、
山田だよ。

佐藤だよ。
よろしくね。

ちょっと異質な雰囲気もあったりで、気が合うと「良い友達」になります。

苦労ばかりではなく、楽しい面もあります。

僕は、とある塾の「日曜教室」が「テスト・テスト」で嫌だったのです。

また
テストか・・・

一方で、その帰り道に、友人たちとお菓子屋さんをブラブラしたりするのは、楽しかったです。

あるいは、「帰り道が同じ方向」の友人と電車で話すのは、とても楽しかった思い出があります。

今日も
あの店行こうね!

ああ、
行こうぜ!

小学校6年生の中学受験生の生活

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

5年生までは、「もう一つの学校」くらいな感じの塾。

6年生の4月に入り、いよいよ「子どもにとって、大いなる挑戦」が現実味を帯びます。

いよいよ「他人事のように」感じていた「実際に入試を受けること」が。

受験当日まで、
一年切ってしまった・・・

自分が実際に「いよいよ近い将来に入試を受ける」当事者であることを理解し、かなり緊張します。

一生懸命、
勉強しなきゃ!

小学校受験をした方は、一度試験を経ているから多少は慣れているかもしれません。

一方で、中学入試と小学入試は、本人の負担がだいぶ違うと考えます。

いよいよ
受験する一年になった・・・

本人にとっては「自分のため」であっても、猛烈なストレスです。

このストレスの中、静かに勉強して合格へ邁進するのが理想です。

まだまだ精神年齢が幼い小学生にとっては、大変なことです。

僕、うまく
合格できるかな・・・

「自信持って粛々と勉強」が理想ですが、小学生は大変です。

小学生の子どもにとっては、「なかなかそうもいかない」面があります。

大学受験の高校生だって、受験の最終学年では大変な緊張をします。

親子でテンションが上がる9月以降:子どもたちの本音と受験

特に後半の9月頃になると、親も本気になってエンジンがかかってきます。

いよいよ
正念場だ!

私も子どもと一緒に頑張って、
合格に向かおう!

親の目つきも変わってくるでしょう。

この「親のテンションの上昇」を子どもたちは、子ども心ながらに感じ、

頑張らなきゃ!

なんとしても、
成績上げなきゃ・・・

とても大きな重圧感を感じます。

一般的に、女の子は男の子よりもそういう重圧に対して耐性が強いように思います。

昔から、同じ年齢で比較すると「女性の方が男性よりも大人びている」と言われることが多いです。

僕の同級生の中学受験性の女の子たちも、粛々と淡々としている子が多かったです。

頑張って、
少しずつ成績上げよう!

本当はヤンチャ盛りの年齢を迎えている男の子は、なかなかそうもいかないです。

男の子でも女の子でも、

この間の、
合不合判定の点数、どうだった?

私、
あまり調子良くなくて・・・

とか、どうしても盛り上がったり、一喜一憂せざるを得ません。

「根っから勉強が大好き」な子は、少数派でしょう。

大抵の子は、本当は遊びたいのです。

勉強もいいけどさ・・・
本当はもっと遊びたい・・・

僕は小学生の時、ファミコン(もうだいぶ古い話ですが)大好きでした。

小学校5年生ぐらいまでは、時間を限ってプレイしていました。

ところが、我が家では6年生になると

もうファミコンは
ダメ!

「ファミコン禁止令」が発令されました。

そして、ファミコンは屋根裏部屋へ「封印」されました。

6年生後半になると、入試に対する緊張感と、模試・模試・模試で大変な思いです。

今日、模試受けたけど、
来週も模試・・・・・

はあ〜
・・・・・

そして、中学受験生にとって学校へ行くことは、一種の「気晴らし」となります。

小学校に
行くのも、楽しいかも・・・

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特に、同じ小学校における気の合う「受験生仲間」と話したり、

あのさあ・・・

はははっ!

中学受験する小学生にとって、小学校で遊ぶことは、「かけがえのないレジャー」となります。

当時仲の良い「受験仲間」の友人H君がいました。

同じクラスのH君とは気が合ったこともあり、二人でいつも大騒ぎしていました。

給食の時間などは、もう大騒ぎしていました。

当然、先生方に「お叱り」をたくさん受けました。

ちょっと
〜君(僕のこと)!

廊下に
立っていなさい!

「廊下で立たされる回数」に関しては、僕と同じクラスの友人H君は「学年で1,2を争う」状態でした。

こんなことで争っている場合ではないのですが、今となってみると、なかなか良い思い出です。

中学受験に否定的な教師・教員

新教育紀行
樹木と空(新教育紀行)

僕が受験した昭和から平成に移行する時期、中学受験に対して否定的な先生も複数いらっしゃいました。

今は、さすがに少ないと思いますが、いらっしゃるかもしれません。

中学受験などという
余計なことするから・・・

ちょっとばかり小賢しく、
こんなに問題児になる!

中学受験なんか
しない方が良い!

みたいな感じです。

僕の担任の先生は、否定的というほどではなかったです。

同じ学年の別のクラスの担任の先生には、

中学受験、
完全かつ全否定!

みたいな先生もいました。

「別のクラスだから関係ない」ならば良いのですが、部活や委員会で横の関係もあったりします。

そして、こういう先生にあたると、子どもは困ります。

5,6年生の時は、3クラスで120人ほどがいた記憶があります。

僕のクラス担任のF先生には、よく怒られていました。

ちょっと
〜君(僕のこと)!

ダメでしょ!

でも、F先生とは「それほど相性が悪い」ほどでは、なかったのが良かったです。

当時も後になっても、子どもながらにわかるのですが、僕には「怒られる理由」があったのでした。

ところが、他のクラスのI先生とU先生は、僕とは相性が全く合わなかったのです。

特にU先生とは、お互い「最悪」でした。

そのU先生は、いつも僕を睨んでいる印象でした。

ジロリ・・・

また、〜(僕のこと)は
変なことばかりして・・・

こういうU先生みたいな方に当たると、中学生くらいになっていれば、

こんな先生、
無視!

で済むかもしれません。

ところが、まだ精神年齢が幼い小学生は、それほど強気になることは難しいです。

悪いことに、このU先生とは委員会などで意外に接点が多かったのです。

はあ〜
・・・・・

小学生にとって、「睨みつけてくる」先生や怖い先生。

ジロリ・・・

そういう存在は、「困る」では済みません。

まだ精神年齢が幼い小学校6年生にとって、「成績をつける」強権をもつ先生方は「怖い存在」です。

場合によっては、「泣きそうになる」気持ちになります。

武蔵中学・高校の校舎(新教育紀行)

これは「昭和の時代」の話なので、今は少ないかと思います。

そういう「合わない先生」がいても、小学生のみなさんは「上手く流して」生活すると良いでしょう。

と言っても、子どもにとっては「とっても強い存在」である教員。

しかも、中学受験生の中には「調査書・内申書」が必要な場合があります。

大学受験をする中高生にとっては、調査書・内申書は、あまり馴染みがありません。

志望校によっては必要であり、場合によっては「合否に影響を与える」可能性がある調査書・内申書。

それを作成するのが、小学校の先生・教員です。

子どもにとっては、現在進行形で「自己の成績を評価する」立場の先生。

学校の先生は、極めて強い存在感を持ちます。

さらに、調査書・内申書が必要な場合、中学受験にも影響をもたらします。

その先生の存在は「現在の自分だけではなく、未来の自分にも影響を与える可能性がある」のです。

まさに小学生にとっては、「生殺与奪の権限を有する」小学校の先生たち。

〜先生に、
いつも僕は怒られるんだ・・・

と子どもが、ちょっと愚痴ったら、親は、

そんなこと
言わずに、頑張りなさい!

と言うかもしれませんが、これは良くないでしょう。

「相性が悪い先生」との関係は、「頑張ったところで、どうにもならない」からです。

子どもの本人の個性次第ですが、子どもが通っている小学校の先生と「合わない」雰囲気の時は、

あなたの気持ちも
わかる・・・

と子どもを肯定してあげましょう。

その上で、

受験で大変なのは
分かるから・・・

お友達と楽しく過ごして、
〜先生とは、「ほどほどに上手く」ね。

と言ってあげましょう。

すると、

お父さん・お母さんは
分かってくれている!

と子どもは、元気が出るでしょう。

そういう風に、「味方がいる」ことを子どもに、はっきりと認識してもらうこと。

これは、特に精神年齢が幼い小学生にとっては、非常に大事なことでしょう。

新教育紀行

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