前回は「理科の学び方 1」の話でした。
今回は、「挫折を自信の糧にする」話です。
自信もちなさい。
と言われても、大抵の小学生〜高校生は、
そんなこと言われても・・・
と感じてしまいます。
実際に、テストでは良い点が取れなかったりすると、
あ〜あ・・・
勉強したのに・・・
とテンションが下がってしまうことは、誰しも経験することでしょう。
前回は「出来ないことよりも、出来ることに注目する」大事さの話でした。
今回は、中学受験生:小学生の話ですが、中高生にも役立つ話があると考えます。

威人紀行で、西郷隆盛の話をしています。
現在、郷中教育の話が中心であり、少し先の世の中の「征韓論争(明治6年の政変)」につながる話をしています。
これから、西郷が小さな頃からどのような人生を歩んだかの話をしてゆきます。
皆さんは、「西郷隆盛」というとどんなイメージがありますか?
上の肖像画、あるいは上野の銅像からは
「維新を樹立した成功者」かな。
「敬天愛人」という言葉もあるし、
とても立派な人だと思うわ。
最後は西南戦争に至ったけど、明治維新で
一番すごい人だよね。
今の世にいたら、大政治家なのかしら。
とかく、西郷隆盛に対しては非常にポジティブな意見が多く、ネガティブな意見は、あまりありません。

これは、「立派な人だけど、全く人気がない」大久保利通などと非常に対照的です。
西郷隆盛の人生を見ると、非常に順風満帆で、「薩摩を率いて、明治維新を成し遂げた中心人物」と描かれます。
しかし、西郷隆盛ほど「挫折を繰り返した人物」は少ないのが現実です。
えっ?
西郷さんって、「挫折した」の?
島流しのことかしら。
「島流し」も、大きな挫折の一つです。
普通は「島流し」は、経験しないことです。

木戸孝允(桂 小五郎)は比較的、挫折が少ない人物です。
西郷のような「挫折に次ぐ挫折」を経験した人物との「比較」であり、通常の人よりは多くの挫折をしています。
大久保もまた、実は幼い頃に非常に大きな挫折をしています。
すると、「明治維新三傑」という「大成功者」は、実は「大きな挫折の経験者」でもあるのです。
逆に、「挫折したからこそ、強さが身についた」とも言えます。
挫折度No.1とも言える、西郷隆盛の「挫折の連続」のような人生。
これから、威人紀行でお話ししてゆきます。

テスト・模試で悪い成績だった・・・
ならば、「出来なかった問題」をしっかりと復習しましょう。
この姿勢は、「当然」なのですが、なかなか出来ないことです。
どうしても「次だ!」と思ってしまうのですが、「ここでしっかり復習する」と大きく伸びます。
当日出来れば、良いんだ!
と考えて、少しずつ学力と自信を付けてゆきましょう。