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30年前に中学入試した親と「今の中学入試」 2|教育と中学受験

前回は「30年前に中学入試した親と『今の中学入試』  1」の話でした。

中学受験の「問題の難易度」に関する話です。

「30年前の開成レベルの問題が偏差値40の学校で出る」で「30年前の中学受験とは入試の中身が全然違う」との話です。

あたかも「30年前の中学受験経験者とは次元が違う」とも言わんばかりです。

僕からみたら、「大して変わらない」と思います。

前回書きましたが、僕は1977年生まれで、1990年に中学受験しました。

当時と最近の問題を比較すると、「似たような感じ」です。

武蔵中学の入試問題は、ほとんど変わりません。

記述式から暗記問題が増えたように思い、卒業生としては残念に感じました。

記事の中で「大学受験と中学受験は違う」とあり、これはその通りです。

しかし、「30年前の算数は解法のパターンを覚えるだけで対策が取れた」は絶対に違います。

現在と同様に30年前も「解法のパターンでできる問題」と「パターンでは対策困難な問題」がありました。

これは大学受験でも同様であって「パターン化して高得点を狙う」ことは「ある程度可能」です。

大学〜中学受験において「どんどん先取りして、数多くの問題を解いて、類型化した上で突破を狙う」塾もあります。

「時間が限られた試験」においては、「類型化して、トレーニングを積んで学力を上げること」は「ある程度有効」であることも事実です。

ただ、そういう学び方をすると「与えられた問題」の解決力ばかりが伸びてしまい、「新しい発想」を考える力が弱まってしまうように思います。

記事内に「受験と塾のいたちごっこ」とありますが、一面そうだと思います。

戦後日本が高度成長期に入り、中学受験が激化したのはいつ頃でしょうか。

おそらく1975年くらいから塾が増えたと思います。

それから、30年前の1990年まで15年の間に、たくさんの問題が出題され、塾も対策を練りました。

そして、それから30年余り経過した2022年の今は、激化したと思われる1975年から47年経過しています。

「30年前は15年分のストック」だった問題は、今や47年分のストックとなり、3倍以上です。

そして、最難関校・独自の校風を持つ学校の出題者は「新しい問題」を出して、「考える能力」を問おうと考えています。

「出題する側=教員」の立場からすると、自分の学校の過去問はある程度把握しているでしょうし、特に「同等の他校の最近〜過去問」はチェックせざるを得ません。

場合によっては、塾などの模試もチェックする必要があるかもしれません。

自分が一生懸命考えた「オリジナル問題」が「どこかの問題と似てしまった」可能性は絶対に避けたいです。

実際に「参考にした」や「真似た」ならば仕方ないとしても、「自分が考えたのに『パクリ』とか言われること」は自身のみならず、所属する学校の名声に関わるからです。

そして必然的に、「新しい問題を工夫して出題しよう」という傾向が強まってゆきます。

「今までの問題とは違うタイプ」を求めると、受験対策が多様化してゆきます。

それだけ「中学受験の子どもたちも大変」なのですが、「本質的なこと」と「基礎をしっかりと」を徹底してみましょう。

多くの問題対策をするよりも、本質的・効率的に学力が上がるでしょう。

算数実践10では、「少しずつ、しっかり考えていただく」構成にしています。

このように「一題一題をきちんと理解する姿勢」は、「考え方をしっかりと自分のものにする」ことにつながります。

そして、「一題をしっかり取り組む」ことは「十題をほどほどにやる」よりも遥かに思考力が鍛えられます。

ぜひ、記事を参考に「しっかりと吸収する姿勢」で算数・理科の問題に取り組んでみましょう。

そして、「自ら考える力」は受験を突破する力だけでなく、将来大いなる力になるでしょう。

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