過去問とイメージ 4|中学〜大学受験

前回は「過去問とイメージ 3」の話でした。

どんどん過去問に取り組んで、習得する大事さの話でした。

そして、「過去問に取り組むこと」を苦行の様にとらえず、「楽しむ」ことも大事です。

「一題一題をしっかり学ぶ」姿勢を持ちながら、どんどんやってみましょう。

「しっかり学ぶ」と、
時間がかかるよ。

「しっかり」と「どんどん」は、
逆の考え方ではないかしら。

「しっかり」「どんどん」は、
難しいよ。

確かに、「しっかり」と「どんどん」を同時に行うことは、難しいことです。

これは、「しっかり」に捉われすぎずに、過去問10年分〜を、どんどんやってみることです。

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孫子の著者 孫武(Wikipedia)

兵法の大家・孫子は、こんなことも言っています。

兵は拙速を聞くも、
未だ巧の久しきを賭ざるなり。

これは、「戦いは、多少拙い(手際が悪い)状況でも、素早い方が良い。巧くは長く続かないでしょう」という意味です。

過去問に取り組む際には、「しっかり」を念頭におきながらも、「完璧」を目指しすぎないことです。

それよりも、「多少不完全な状況でも、どんどん前進して、やってみる」のが良いでしょう。

これは、過去問に限らず、算数でも理科でも「ある程度理解して進める」のが良いでしょう。

「完璧」は目指したいですが、なかなかそうもいきません。

感覚的には「70〜80%程度わかっていれば良い」くらいな気持ちで、進めてゆきましょう。

そして、問題集や過去問を「一度全体をやってみる」のが良いでしょう。

「全体をやってみる」と「全体が見えて、俯瞰するような視点」が養われます。

この「全体像を掴む視点」は、算数では特に大事です。

ニュートン算、てんびん算、旅人算などと、算数の考え方・コンセプトには、名称がついています。

実際の問題は、これらのどれかの考え方を「メインにして」考えることが多いですが、横断的視点もあります。

そして、その横断的視点は、算数の理解力を大いに高めるでしょう。

9月以降は、各科目「基礎をしっかり」が最重要ですが、その上で「全体像を見渡す」ようにしてみましょう。

その為には、「志望校の過去問をしっかり取り組む」のが最も良いでしょう。

新教育紀行

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