図形問題が得意になる学び方〜正三角形・動く点Pのイメージ・勘を磨くコツ・寄り道して分かること・好奇心を持って考える・問題10(1)解法〜|中学受験・神戸女学院中・算数実践37

前回は「図形問題の解き方・コツ〜正三角形・図形の性質・平行と相似形・「補助線=線を延長」して相似形を作る・図形を少しずつ解明する姿勢・計算過程を明確に・しっかり理解力アップ・問題10(1)解法〜」の話でした。

目次

問題 10(再掲載)

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動く点Pのイメージ:勘を磨くコツ

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AI : ICの比から△HICの面積を求めました。

(2)に行く前に、ちょっと寄り道して「別の視点」を考えましょう。

「平行な直線」があると、次々に相似形が作れます。

試験当日、図形問題は出来るだけ短い時間で出来た方が良いです。

このような問題では、いくつか解法があります。

実際に自分で色々と考えてみると、

こっちが
近道!

あるいは、

この考え方は、
ちょっと遠回りかな・・・

と分かります。

参考書や塾で教えてもらう解法は、大抵は「最も近道」の考え方です。

「近道」の解き方と「遠回りな道」の解き方を自分で手を動かしてやってみましょう。

すると図形問題の様々な側面が分かり、図形問題の勘を磨きます。

ここに補助線を
引いてみて・・・

あれ、この補助線は
ちょっとイマイチかな・・・

そのうちに勘が磨かれてきて、

あっ、この問題は、
こう解く方が良さそうだな・・・

と、分かるようになります。

自分で試行錯誤する姿勢

・解答に至らない「無駄なこと」が大事

・「遠回り」や「無駄」を経験すると、試験で「何が大事か」の感覚が磨かれる

理屈で考えるよりも、自分で手を動かすのが最も効果的です。

矢印と図形問題(新教育紀行)

この問題の解法で、「△CBFと△CAHが同じ(合同)」と考えても良いでしょう。

「矢印の考え方」だと、辺BA上の点を取ると、次々と正三角形が出来て行くのが分かります。

この問題では、A,B以外の点D,E,F,Gが固定の点です。

「動く点PがBからAヘ動いてゆく」と考えても良いでしょう。

「AB上のどの点を取っても、正三角形FCHを作ると、AHとBCが平行」です。

確かに、
どんどん正三角形が出来て面白いね・・・

なんだか、
不思議な感覚・・・

今回は「ABの5等分の点」であり、それによって「AH=BF」となり「AHの長さ」が分かります。

寄り道して分かること:好奇心を持って考える

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新たに出来た正三角形の面積は、どのくらいになるでしょうか。

計算してみましょう。

上記の通り、面積は95となります。

「もとの正三角形ABCの面積125の76%」になります。

元の正三角形の面積より
だいぶ小さくなるね。

「76%」というと、
約3/4だね!

細かい数字も大事ですが、「大体〜くらい」とか「約〜」とおよその雰囲気をつかむことも大事です。

問題とは関係ないですが、こういうことも、

ここは、
どうなっているのかな?

と、興味を持ってみて実際に考えてみる姿勢も大事です。

「自分で考えてみる」と図形問題が楽しくなって、どんどん学力が上がるでしょう。

ぜひ、やってみて下さい。

新教育紀行

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