前回は「当日は『思い出せること』に集中しよう!」の話でした。
僕が「色々と中学受験の時のことを思い出す」話をしました。
今回は僕の実話を元に「運勢を引き寄せる」話です。
「運勢」というと実力とは関係なさそうですが、やはり運は大事で「運も実力のうち」です。
以前にも書きましたが、歴史が大好きで得意な僕でしたが、地理が不得意でした。
当時、国勢図会などで「日本のボーキサイト輸入は99%オーストラリアから」(現在は異なります)という内容を見ても、歴史と比較すると面白く感じられなかったのです。
第一志望の武蔵中学で地理が出題される可能性もあり、第二志望以降の学校は記述式ではなく、選択式・穴埋め式でしたので暗記は大事でした。

不得意な地理でしたが、10〜11月頃からは直前期にかけて、かなり入れ込みました。
そして、「ある程度は大丈夫」という自信を得るに至りました。
僕としては「地理は出ても出来るだけ最小限で、得意な歴史が出て欲しい!」と思っていました。

武蔵中学は、非常に偏った出題をする傾向があります。
ご紹介した麻布中のように歴史から他の分野にかけて幅広く出すようなことは少なく、「歴史なら歴史」です。
地理・公民等も出来るだけ万全を期して迎えた当日。
最も大事なのは算数ですが、「社会は歴史の問題でお願い!」と思っていました。
そして当日、社会の問題文を開きました。

全部歴史でした。
しかも僕が得意な分野でした。
「よし!」と意気込んで答案に向かって、大きな自信を持って試験に臨みました。
お子様は得意・得意ではない科目・分野があると思います。
得意でない科目・分野も、直前期にひたむきにやってみましょう。
そして「自分が合格できる!」と強く思えると、運を引き寄せて、当日自分が得意な部分が出題されるかもしれません。
運勢は確率的な面もありますが、自分が「合格できる!」と強く思いながら、「出来る範囲で万全の体制を整えること」が大事です。
そのように万全を記す体制が自分の得意分野を広げます。
そして、結果的に「当日に自分の得意分野が出題される」ことにもつながる可能性が高まります。
直前まで万全を期して自分の学力をきちんと発揮して、合格へ向かいましょう!