前回は「『よく出来ているね!』と褒める〜合格への姿勢と勉強法〜3」の話でした。
大体のお子様には得意科目と不得意科目があります。
また、得意科目であっても「不得意分野」と「得意分野」があることが多いです。
受験において、特に点数が取りにくい「不得意科目、不得意分野をどう攻略するか」は大きなテーマになります。
「不得意分野は他の子とあまり差がつかない(点差をあけられない)程度に補強」+「得意分野を伸ばす」が良いでしょう。
というのも、不得意分野はお子様にとって「あまり好きではない分野」だからです。
これから重圧がどんどん増してゆくのに、「好きではない事(分野)」をやらされるのは苦痛になるかもしれません。

勉強は「好きでない」→「点数が悪い」→「ますます好きでなくなる」という悪循環になる場合もあります。
これは大学受験でも同じで、場合によっては社会に出ても似たような構図があると思います。
誰しも「好き」「嫌い」があって、「好きなこと」をするのは時間を忘れてドンドンやります。
「嫌いなこと」は
早く終わらないかな。
と考えてしまいます。

僕が中学受験の時は、社会で歴史が大好きでしたが、地理は不得意でした。
歴史に関しては「誰にも負けない」くらいな自信がありました。
「まんが日本の歴史」が頭の中に全部入っていて、全ての歴史の流れを大体説明できました。
当時は壬申の乱とか保元・平治の乱とか「誰と誰が争って、・・・・・」と記述式でも選択式でも答える自信がありました。
一方、地理は不得意でした。
「日本国勢図会」は、今でもありますね。
当時これを読まされて、データを暗記させられるのが苦痛でした。
データは大事で、各国の情勢がよく分かります。
〜の輸入元は、
どこが一番か?
などを「丸暗記する」のが苦手だったのです。

「歴史も暗記じゃないの?」と仰る方、いらっしゃるかも知れません。
僕にとって歴史は「暗記」ではなく、「歴史の流れを学ぶこと」です。
「誰と誰が仲違いして、戦になった」とかそういう全体的な流れが当時面白く感じました。
そして、年号は「自然と覚えた」感じでした。
楽しくなると「年表を作る」という、比較的単調に思われる作業も自発的に出来るようになります。
歴史が不得意なお子様がいらしたら、これからでもぜひ強化して欲しいです。
歴史は「暗記」ではなく、人間模様を描いた「面白い」科目なのです。
そのように考えると興味が湧いてきて、得意科目に変化するようになるでしょう。
他の苦手科目や苦手分野に関しても、同じように「面白い」と考えられるようになりましょう。
すると、「興味持って勉強→点数が上がる→楽しくなる→興味持って勉強→・・・・・」と良い循環が生まれます。
不得意科目・分野は見方を変えてみて、「楽しく」学んで学力をアップし、合格へと進んでゆきましょう!