前回は「成績が伸びない・上がらない時〜「よく出来ているね!」と褒める・模試の判定・結果と親の姿勢・良い面を見出す・得意分野を褒めてあげる・自信から合格へ・高いやる気・テンションをキープ〜」の話でした。
不得意科目の克服方法・コツ

大体の方には、得意科目と不得意科目があります。
また、得意科目であっても「不得意分野」と「得意分野」があることが多いです。
受験において、特に点数が取りにくい「不得意科目、不得意分野をどう攻略するか」は大きなテーマになります。
「不得意分野は、他の子とあまり差がつけられない程度に増強」+「得意分野を伸ばす」が良いでしょう。
というのも、不得意分野は、
これって、
あまり好きじゃないんだけど・・・
勉強しても、
全然楽しくない・・・
本人にとって「あまり好きではない分野」だからです。
これから重圧がどんどん増してゆくのに、「好きではない事(分野)」をやらされるのは苦痛になるかもしれません。
勉強は「好きでない」→「点数が悪い」→「ますます好きでなくなる」という悪循環になる場合もあります。
これは大学受験でも同じで、場合によっては社会に出ても似たような構図があると思います。
誰しも「好き」「嫌い」があって、「好きなこと」をするのは時間を忘れてドンドンやります。
「嫌いなこと」は、
早く
終わらないかな。
と考えてしまいます。
一方で好きなことであれば、
もっともっと
やっていたい!
となります。
不得意科目と子どもの感情

僕が中学受験の時は、社会で歴史が大好きでしたが、地理は不得意でした。
歴史に関しては「誰にも負けない」くらいな自信がありました。
「まんが日本の歴史」が頭の中に全部入っていて、全ての歴史の流れを大体説明できました。
当時は壬申の乱とか保元・平治の乱とか「誰と誰が争って、・・・・・」と記述式でも選択式でも答える自信がありました。
一方、地理は不得意でした。
今でもある「日本国勢図会」は、当時も「難関校受験生必須」の書籍でした。
そして、
この本を頭に
入れる様にしよう!
と、通っていた塾の先生に言われましたが、
数字ばっかりで
面白くない・・・
こんなの、
何が面白いの?
と、当時は感じました。
これを読まされて、データを暗記させられるのが苦痛でした。
実はデータは非常に大事で、各国の情勢がよく分かります。
今は、こういうデータを楽しく読めますが、「データ=数字」にはストーリーを感じなかったのです。
小学生の頃の僕は、
〜の輸入元は、
どこが一番か?
などを「丸暗記する」のが苦手だったのです。
小学生も5年生、6年生になると個性が出てきます。
「ある科目が好き、嫌い」もまた「個性の一つ」と考えるのが良いでしょう。
できれば、得意科目と不得意科目の両方を、うまく学力を上げていって総合力を上げたいです。
受験生本人の、
ここは
あんまり面白くない・・・
という「素直な感情」に対して、
いいから!
とにかく勉強しなさい!
と言って、無理やり勉強させても、なかなか効果は上がりません。
受験生・子どもたち本人の個性や意志を尊重しつつ、成績をアップさせることが望ましいでしょう。
出来るだけ楽しむ姿勢:歴史は個性的な人物が織りなすストーリー

歴史も
暗記じゃないの?
と仰る方、いらっしゃるかも知れません。
僕にとって歴史は「暗記」ではなく、「歴史の流れを学ぶこと」です。
「誰と誰が仲違いして、戦になった」とかそういう全体的な流れが当時面白く感じました。
そして、年号は「自然と覚えた」感じでした。
楽しくなると「年表を作る」という、比較的単調に思われる作業も自発的に出来るようになります。
歴史が不得意な方がいらしたら、これからでもぜひ強化して欲しいです。
歴史は「暗記」ではなく、人間模様を描いた「面白い」科目なのです。
・歴史は個性的な人物が織りなすストーリー
・自分が歴史の人物の「誰かになった」気持ちになってみる
そのように考えると興味が湧いてきて、得意科目に変化するようになるでしょう。
他の苦手科目や苦手分野に関しても、同じように少しでも「面白い」と考えられるようになりましょう。
すると「興味持って勉強→点数が上がる→楽しくなる→興味持って勉強→・・・・・」と良い循環が生まれます。
不得意科目・分野は見方を変えてみて、「楽しく」学べるところを探してみましょう。
着実に学力をアップし、合格へと進んでゆきましょう。