選択・暗記問題の解き方・コツ・ポイント 2〜「正しいもの」と「誤っているもの」のチェック・問題の鍵を探す姿勢・歴史上の事柄で「完全否定」はバツ・問題を解いて少しずつ暗記を増やす方法〜|中学受験・開成中・社会

前回は「選択・暗記問題の解き方・コツ・ポイント 1〜合理的に考える・「正しいもの」か「誤っているもの」かをマーク・選択肢の正答を論理的に考える・歴史で「〜はなかった」という話はバツ〜」の話でした。

目次

「正しいもの」と「誤っているもの」のチェック

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開成中学校の2020年の社会第2問を取り上げ、「選択問題の合理的思考法」の話です。

次の問6を、考えてみてください。

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文永・弘安の役の話です。

太閤 豊臣秀吉(Wikipedia)

豊臣秀吉が実施した「文禄・慶長の役」とは違うことは、まず確認しましょう。

名前も似ていて、ややこしいです。

今回は、「誤っているもの」を選びます。

前回ご説明しましたが、まずここに下線かマークをつけましょう。

焦っていると、意外と勘違いします。

「誤っているもの」を選べばいいのに、逆の「正しいもの」を選ぶと勘違いしてしまうことがあります。

あれ、正しいものが、
いくつかある?

なぜ
だろう?

僕が
間違っているのかな?

と混乱して、時間が過ぎてしまうことがあります。

こういうことはないようにしましょう。

問題の鍵を探す姿勢:歴史上の事柄で「完全否定」はバツ

鎌倉幕府第八代執権・北条時宗(Wikipedia)

順に見てゆきましょう。

アは、文永・弘安は良さそうで、鎌倉幕府執権北条時宗がポイントです。

う〜ん・・・
○だと思う・・・

これは、ほぼ正しそうなので○です。

例えば、「文永・慶長の役」などのひっかけ問題が出るかもしれません。

イは、戦闘の話ですが「火薬が発明されておらず」がポイントです。

前回同様「歴史上の事柄」で、完全否定することは大変困難なことです。

「発明されておらず」ということは、日本全国で「発明されておらず」です。

実際は、火薬による最新鋭兵器が登場したので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

もし、知らなくても「発明されておらず」は、絶対にあり得ません。

「発明されていた」かもしれないのです。

ですから、こういう「歴史で完全否定」は基本的に即xです。

あっ、これだ!
xだ!

試験場でこう気づいて、イと書いて、ウ・エを念の為、チラッと見て次へ行きます。

ウは、「防塁が役立った」話です。

う〜ん・・・
○だと思う・・・

これは主観的な話ですし、内容的にも正しそうですから、○です。

「役立った」か「役立たなかった」という主観的な話は、否定するのが困難です。

そこで、xにはなりにくいです。

防塁って、
なんだろう・・・

と思うかもしれません。

かなり専門的な用語ですが、こういう知らない単語に出会っても慌てない姿勢が大事です。

防塁は「防ぐ」に「塁」だから、
なにか防備につかうことかな・・・

という感じで良いでしょう。

エは少し細かい内容で、肥後の竹崎季長が出てきますが、「絵巻物に描かせた。」のは正しそうです。

そして、これをxにするなら「描かせてない」と否定しなければならないです。

そういうことはあったんだろう・・・
○だと思う・・・

もし竹崎を知らなくても、「ほぼ○」になります。

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上記の感じでメモします。

問題を解いて少しずつ暗記を増やす方法

蒙古襲来絵詞(Wikipedia)

ある程度、知識が固まった上でこういう問題を解くと、暗記することが自然と増えます。

これも暗記、
それも暗記!

と勉強するのは、大変なことです。

暗記、暗記で
キリがない・・・

暗記する時は、参考書・テキストばかりに頼らずに、「問題を解いて暗記を増やす」ようにしましょう。

こういう問題を解いてただ○、xで、

出来た!

ああ、
出来なかった!

ではなく、こういう文章題の文章・選択肢を学びながら、暗記を増やしてゆくことがポイントです。

今回はイがxで比較的易しいですが、このように歴史の選択問題は、

知らない・・・

と思っても、焦らずに文章から読み取れる合理的思考法で解きましょう。

焦らずに、

知らないけど、
何かポイント・鍵はないかな。

と冷静に考えましょう。

竹崎季長は比較的有名な武将ですが、もし竹崎季長を知らないで、こういう問題に出会ったら、

元寇では、
竹崎季長が活躍したんだ!

竹崎季長を
覚えておこう!

と覚えるようにしましょう。

そして、選択問題も着実に得点してゆきましょう。

新教育紀行

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