前回は「直前期の過ごし方 3〜合格への道は自分で照らそう〜」でした。
今回は「忘れていたこと・忘れかけていたことを思い出す」話です。
教育紀行では、僕の実話・体験も元にお話ししております。
読者の皆様の中には、「よくそんな昔のことを覚えているね。」とお感じの方がいらっしゃるかもしれません。
教育紀行でお話ししている実話は、実は「ほとんどは、既に忘れていたこと」なのです。
記事を書いたり、様々考えているうちに昔の記憶が呼び起こされました。
ああ、そんなことあったなあ。
と思い出しているのです。

不思議なものです。
人間にとって「忘れてしまったこと」は完全忘却しているのではなく、実は脳の片隅にヒッソリ残っているのでしょう。
そして、なんかのキッカケでふとその記憶がフッと蘇ってくるのかもしれません。
一つ昔のことを思い出すと、連鎖的に「ああ、そうそう」と思い出すこともあります。
その意味では、僕はこの記事を書きながら、昔のことを思い出すことを楽しんでもいます。
これは僕が長時間かけて、歩きながら思い出したりしています。
お子様が試験当日に「あ、これ知ってるけど、出てこない」と思った時は、あまり考えすぎないようにしましょう。
40〜60分という短い時間で「他の問題も考えながら」思い出すというのは、かなり大変なことです。
事実上、「不可能」と考えて良いでしょう。
暗記や選択問題は分かる範囲で解いてゆき、分からなければ「これは解けなくてもいい」と割り切りましょう。
そして、他の問題に向かうことも重要です。

最も避けたいことは、「知っていたのに、出てこない」と焦ってしまうことです。
その一問くらい出来なくても、大きな影響はありません。
「1点を争う」のが試験ですが「暗記問題の2,3点にこだわってしまい、他の5点を失う」ことはないようにしましょう。
試験は全体で70%ほど点数を取れば、ほぼ合格です。
算数や理科・社会の論理的問題では「分からないことを考えて、解ける」ことはあります。
暗記問題は「考えても、なかなか答えに至らない」のです。
うんうん考えて、焦らないようにしましょう。
理科・社会の暗記問題は、全体を見渡して「出来る問題」は確実に取って行きましょう!
そして自分の学力をきちんと発揮して、合格へ向かいましょう!