前回は「受験生の気持ち・落ち込む時の立ち直り方〜佐藤一斎「合格への道は自分で照らそう」〜|中学受験・高校受験・大学受験」でした。
「忘れてしまったこと」が「ふとフッと蘇ってくる」こと

今回は「忘れていたこと・忘れかけていたことを思い出す」話です。
教育紀行では、僕の実話・体験も元にお話ししております。
読者の皆様の中には、
よく、20年以上も昔のことを
覚えているね。
とお感じの方がいらっしゃるかもしれません。
教育紀行でお話ししている実話は、実は「ほとんどは、既に忘れていたこと」なのです。
記事を書いたり、様々考えているうちに昔の記憶が呼び起こされました。
ああ、そんなこと
あったなあ。
あるいは、
ああ、そういえば、
あの時、こんなことがあった・・・
と思い出しているのです。
不思議なものです。
人間にとって「忘れてしまったこと」は完全忘却しているのではなく、実は脳の片隅にヒッソリ残っているのでしょう。
そして、なんかのキッカケで、その記憶がふと「ふとフッと蘇ってくる」のかもしれません。
一つ昔のことを思い出すと、連鎖的に
ああ、そうそう・・・
そうだったな・・・
と思い出すこともあります。
その意味では、僕はこの記事を書きながら、昔のことを思い出すことを楽しんでもいます。
「思い出せること」に集中する姿勢
これらの「思い出していること」は、僕が長時間かけて、歩きながら思い出したりしています。
受験生が試験当日に
あ、これ知ってるけど、
出てこない・・・
え〜と、何だっけ?
あれだよ、あれ?
いや、出てこない・・・
おかしいな・・・
と思った時は、あまり考えすぎないようにしましょう。
40〜60分という短い時間で「他の問題も考えながら」思い出すというのは、かなり大変なことです。
事実上、「不可能」と考えて良いでしょう。
暗記や選択問題は分かる範囲で解いてゆき、分からなければ、
これは
解けなくてもいい!
と割り切りましょう。
そして、他の問題に向かうことも重要です。
最も避けたいことは、「知っていたのに、出てこない」と焦ってしまうことです。
「忘れてしまったこと」にこだわらない:合格点を目指す姿勢

上の四人は、幕末維新の超有名人物ですから、「問われれば、出来る」かもしれません。
ところが、ふと
あれ、
思い出せない・・・
変だな・・・
いつもはすぐに出るのに・・・
ということがあるかもしれません。
そう言う時も、あまり気にし過ぎないで、次に進みましょう。
その一問くらい出来なくても、大きな影響はありません。
「1点を争う」のが試験ですが「暗記問題の2,3点にこだわってしまい、他の5点を失う」ことはないようにしましょう。
試験は全「体で70%ほどの点数」を取れば、ほぼ合格です。
算数や理科・社会の論理的問題では「分からないことを考えて、解ける」ことはあります。
暗記問題は「考えても、なかなか答えに至らない」のです。
うんうん考えて、焦らないようにしましょう。
理科・社会の暗記問題は、全体を見渡して「出来る問題」は確実に取る姿勢をしっかり持ちましょう。
そして自分の学力をきちんと発揮して、合格へ向かいましょう。