過去問とイメージ 3|中学〜大学受験

前回は「過去問とイメージ 2」の話でした。

「過去問に取り組む」のは、誰しも緊張します。

あまり出来なかったら、
自信無くしちゃう。

ある程度は、出来ないと・・・

「出来なかったら、どうしよう・・・」と不安になってしまうのです。

現時点で、志望校合格に十分な学力を有している方は別として、大抵の方は不安です。

「今できなくても、当日できる様にしよう!」という気持ちが、最も良いでしょう。

一度やったことのある過去問も、気持ち新たに取り組んでみましょう。

学びが進むにつれて、以前取り組んだ時とは、少し異なった印象を持つこともあるでしょう。

前やった時より、
少しスムーズに出来たよ。

でも、一度やっているから、
解法を覚えているだけ、かしら。

「解法を丸暗記する」のは、オススメしませんが、「やっているうちに覚えてしまった」のは良いことです。

覚えることも、また習得するためには、大事なことです。

また、過去問をやりながら、志望校の先生方の考え方を知るのも良いことです。

カラーの強い学校ほど、その学校の先生方にも強い指向性が出てきます。

例えば、近年で似たような分野が、何回か出題されていることがあります。

それは、その学校の先生方が「その分野に強い興味がある」からなのです。

以前、社会の問題を参考に、「志望校の過去問を解きながら、楽しむ」話をしました。

この時は、有名な西郷隆盛の上野の銅像に関して、面白い話が紹介されています。

除幕式で、西郷の奥さんが「うちの人(西郷)は、こんな人ではなかった」と大声を上げた話です。

西郷 隆盛(国立国会図書館)

「歴史好き」の間では非常に有名な話ですが、小学生の歴史の範囲を確実に逸脱しています。

しかし、あえて開成中学校の先生方は、「それを表現している」のです。

「範囲を逸脱している」ので、出題には無関係です。

しかし、「書きたいから、書いている」のでしょう。

実は、西郷隆盛は明治維新政府の大人物で、ただ一人「写真がない」のです。

肖像画は、イタリア人画家エドアルド・キヨッソーネが、西郷の弟・従道などを「参考に描いた」絵です。

勉強する必要はありませんが、過去問をやっていて「こういう余話」を見つけたら、「そうなんだ」と楽しみましょう。

楽しめば良いの?

なかなか余力がないわ。

こういう「余話」を知ることは、直接学力には結びつかないかもしれませんが、知識に深みが出ます。

色々とポジティブに、過去問に取り組んでみましょう。

新教育紀行

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