「暗記」ではなく「知識を習得」の姿勢〜定石を学ぶ大事さ・天才たちも最初は「定石を身につけて自分なりに昇華」・暗記習得して新たな能力を磨く姿勢〜|中学受験・社会・理科・算数

前回は「運と合格を引き寄せる入学試験当日の姿勢〜合格点を確保する姿勢・不得意分野を固めてゆく姿勢・志望校の出題傾向・得意でない科目と分野を固めて万全に〜」の話でした。

目次

「暗記」ではなく「知識を習得」の姿勢:定石を学ぶ大事さ

新教育紀行
水溶液の性質(新教育紀行)

中学受験の暗記問題は、理科も社会も非常に広範囲で、膨大な知識量です。

大人が資格試験を受ける時でも「暗記」はあまり楽しいものではなく、

こんなに
たくさん暗記するのは大変だ・・・

時には、大変苦痛な面があります。

「暗記が好き」な方もいらっしゃるかもしれませんが、少数派と考えます。

なんでも、「自分が好きなこと」なら覚えるのは楽しいです。

英単語や漢字などはある程度は、「ひたすら暗記に努める姿勢」で学ぶ必要があります。

対して、理科や社会の暗記すべきことは「丸暗記」ではなく、本来は「理解して暗記」が望ましいです。

また、本質的理解を最優先する姿勢では「学んでいるうちに覚えてしまった」位が本当は望ましいでしょう。

ところが、試験を受ける立場から考えると、

とにかく
たくさん暗記しなければ!

という姿勢になりがちなのが現実です。

これは、「点数で評価される受験生」の立場から考えれば「当然のこと」でもあります。

実際、理科や社会では「覚えているかどうか」で「解けるかどうか」が変わる問題が多いです。

「暗記しなければ」「覚えなければ」と考えると負担が大きくなる場合があります。

確かに「ある程度、暗記すること」は「合格するために必要なこと」です。

「暗記だけ」では単なる知識ですが、実は「暗記すること」は一面、非常に大事な事です。

例えば、将棋において「定石」があります。

将棋をする際にはルールの習得だけでは、なかなか上達しない傾向があります。

将棋をやったことがある方は分かると思いますが、いくつかの「定石」を習得すると、

こういう状況では、
こういう方向が良さそうだ・・・

「ある程度の方向性」が見えてくることが多いです。

これは将棋に限らず、勉強や仕事でも「ある程度の定石」は大事です。

そこで、「暗記」と言うよりも「知識を習得」して「定石を学ぶ」姿勢をおすすめします。

暗記に対する姿勢

・「ただひたすら暗記」は、誰にとっても苦痛

・「暗記」と言うよりも「知識を習得」して「定石を学ぶ」姿勢

天才たちも最初は「定石を身につけて自分なりに昇華」

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羽生善治棋士 永世竜王(Wikipedia)

羽生善治棋士のような天才肌の方でも「最初はきちんと定石を身につけた」のでしょう。

まずは、ある程度の
定石をしっかり頭に入れよう!

たくさんの定石を学ぶと、
自分なりの手法が思いつく!

そして、その上でさらに彼なりの能力を磨いたでしょう。

イチロー選手(Wikipedia)

また、天才的な能力を発揮する野球のイチロー選手。

小さい頃からずっと、

元旦も例外なく
毎日バッティング練習していた。

とにかく、毎日毎日
バッティングだ!

その弛まぬ努力によって、彼は「バッティングの基本を完全に習得」しました。

そして、さらにイチロー選手ならではの天才的バッティングへと飛翔させたのでしょう。

天才・天才的な方々も、誰しも最初は「定石を身につけて、自分なりに昇華させた」のです。

「定石を身につけずして、一気に飛躍」というのは、現実的には不可能なのです。

どんなに「自己流や我流」が強い方も、ある程度は「定石をしっかり習得した上で、自己流が発展」するのです。

「知識を習得」して「定石を学ぶ」姿勢

・まずは基本的事項をしっかりと習得

・基本を習得したら、覚え方は自己流でも良い

暗記・習得して新たな能力を磨く姿勢

新教育紀行
図形:補助線と辺の比(新教育紀行)

中学受験・高校受験・大学受験において、

算数・数学は
暗記だ!

と主張する方がいらっしゃいますが、僕はその考え方には与しません。

中学受験の算数の場合、

数多くの解法パターンを
身につけることが最優先!

という考え方もあり、この「解法パターン習得」は「ある程度有効である」ことは事実です。

それは、限られた時間内において、「解法パターンを多数ストックしておく」と解き方が出てきやすいからです。

新教育紀行
思考の引き出しを整理(新教育紀行)

「解法パターンを多数ストック」することは、「解き方・考え方の引き出し」を増やすことにも類似します。

この「解き方・考え方の引き出し」はある程度あった方が良いですが、しっかり整理するように勉強しましょう。

この「引き出しを整理する」方法で算数・数学を学ぶと、特に応用問題や難問への対応力が上がるでしょう。

基本は「暗記する」というよりも「習得する」スタンスで、新たな学力をつけるのが最も良いと考えます。

「暗記する」ことが少し負担に感じている方がいらっしゃいましたら、このように考えてみてはいかがでしょうか。

知識を暗記・習得することは、
受験突破だけではなく・・・

将来に大きな学力を
身につけるために大事なステップ!

と。

将来に向けて「知識を習得して」学力を向上させて、読者の皆様が志望校に合格するを心より願っております。

新教育紀行

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