電気・電流・抵抗のわかりやすい考え方 4〜回路をイメージしよう〜|中学受験の理科

前回は「電気・電流・抵抗のわかりやすい考え方 3〜回路の基本〜」の話でした。

電池が電圧をかけて、発生した電流が一周して戻ってくるイメージを、しっかり持ちましょう。

「上がった高さ=電圧」と「同じ高さ=電圧」分下がって、電池に戻ってきます。

もし、「下がる高さが、電圧より小さいと、どうなるか」を具体的に考えてみましょう。

上がった高さ・下がった高さを矢印で書いて、イメージしてみましょう。

電池の部分だけ、取り出して考えてみましょう。

そして、「上がった高さ=電圧」と「電流が一周して下がった高さ」の矢印を足してみましょう。

算数で矢印の話をしました。

算数では、図形の位置を矢印で考えましたが、今回は「高さを矢印で考える」をやってみましょう。

この場合は、「真上を向く矢印」と「真下を向く矢印」と、「矢印の向きが逆」です。

大きく上がって、少し下がると、矢印がまだ残りますね。

電流が一周して「少し上がっている」と、電流は短い時間で何周もするので、「どんどん高いところ」に行きます。

なんか、変だね。

ここで、「オカシイ」と気づきますね。

これは、「なぜ、おかしいか」というと、「もし・・・」と考えたことが、間違っていたからです。

今回、「もし、一周して、上がった高さより小さくなったら」を考えました。

「もし、一周して、上がった高さより大きくなったら」も同じように、オカシクなります。

考えてみましょう。

つまり、「回路は一周した電流が、電圧で上がった分の高さ下がる」となります。

このイメージをしっかり持ちましょう。

今回、電池の部分だけ取り出したので、電球・抵抗がどのような状況でも同じです。

電圧によって、最初持ち上げられた電流が、戻ってきます。

「上がった高さが下がって、電流が戻ってくる」ですね。

この「高さ=電圧が下がる(降下する)」を「電圧降下」と呼びます。

言葉は覚えなくても良いですが、イメージ出来ていると、「そのまま」ですね。

うん。
なんか回路が分かった気がする。

電圧を主役として、回路のイメージすると、
少し分かった気がする。

この「回路の基本」は「電気の基本」です。

このイメージをしっかり持って、回路を考えてみましょう。

「基本的な事=原理」をしっかり理解すると、電気・力・バネなどの問題は、一気に見えてくると思います。

問題をたくさん解くことも良いですが、基本をしっかり押さえれば、「1題が10題以上」になるでしょう。

しっかり理解した上で、出来なかったこと・問題をもう一度やってみると、学力はメキメキ上がります。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次