前回は「算数実践 33〜問題 10(1)(図形)正三角形の作り方と平行〜」の話でした。
この問題を「解く鍵」となる「AHとBCが平行」の話でした。
問題 10(再掲載)


矢印の話 1
今回は「矢印の話」です。
内容は小学生の算数の範囲を超えますが、基本的概念は知っていて良いと思います。
太郎君がお母さんと一緒に図書館に行きます。

実際には道路などで道は変わりますが、「大体の感じ」で考えて下さい。
そして、ここでは移動時間・歩く速さなどは考えず、「移動する図形的位置関係」のみ考えます。
「ちょっと公園のブランコで遊んでから、図書館で本読みたい」と太郎君が言うので、先に公園に寄りました。

そして、公園から図書館に向かいました。

ブランコでちょっと遊んで大満足の太郎君は、手を洗ってお母さんと一緒に図書館に行きました。
矢印の話 2
違う日に、太郎君がお父さんと一緒に図書館に行くことになりました。
家を出た太郎君がちょっと花粉症気味なので、のど飴を買うために先にスーパーに向かいます。

スーパーでのど飴買って、図書館に向かいます。

矢印の話 3:二つのルートで位置関係は?
これ以外にも様々なルートが考えられますが、「移動した位置関係のみ着目」すると、「ルートが変わっても、太郎君の家から図書館に行った位置関係は同じ」ですね。

これは、もともと太郎君の家と図書館の位置が「変わらない」のですから、「当たり前」の話です。
同じようにこの問題で考えてみましょう。
点と点の位置関係を「矢印をつなげてみる」と何か見えませんか?
3〜5分図を描いて、矢印を描いてみましょう。
下の写真の次に、「こう考えたら良い」をお知らせします。


「点Cと点Fの位置関係」は「点Cから点Bへ行って、点Bから点Fヘ行っても同じ」ですね。
「辺CFの矢印=辺CBの矢印+辺BFの矢印」と考えてみましょう。
すると、何か見えてきませんか?
色々と自分で描いてみて、楽しく試行錯誤してみましょう。