前回は「直前期における効率的算数学習法(難関校)〜合格へ向かって進んでゆこう!〜3」の話でした。
今回は「最難関校合格へ向けて」具体的な話です。
難関校合格へ向けて
プロセスを、最難関校受験生向けに少し変更しています。
1.問題に挑戦!しばらく考える(出来たらOK)
2.「なぜこのような考え方をするのか」や異なる解法も考えながら、図を描いたりメモしながら解答を読む
3.解答を閉じて、再度挑戦!出来なければ、2をもう一度

1,2が少し異なり、最難関校受験生は「自分なりに理解して」メモしましょう。
こうしたら解けないかな?
こう考えたら、
どうかな?
と考えながら解答を読み進めるのが良いでしょう。
ある程度学力が向上し、問題数もこなした直前期は「こうしたらどうかな?」と自分なりに考えてみましょう。
それまで培ってきた実力が頭脳の中で統合され、相乗効果を産むでしょう。
図形問題は「解答と異なる補助線」をちょっと引いてみて、「どうかな?」と少しでも考えることは思考力を磨きます。
補助線が良くなくて解答に到らなくても、「上手くない補助線を引いてみる」経験は大事です。
実際の試験場で
これは
上手くないかしら?
と早めに気付けるようになります。
3は記述式試験を想定して「実際に解答を作る」感じで紙に書くのが望ましいでしょう。
答案は「他人である採点者が見て、採点する」事を意識しましょう。
そして、「自分が何を考えているのか」を明確に表現できるようにしましょう。
具体的手法 1
問題2の解法Bとして、三角形の比を考えるために、問題の図形の外に三角形を作成する解法をご説明しました。
こでは、「与えられた図形の外に飛び出す」ことが最大のポイントです。
いわば「自分で世界を広げる」イメージです。

上図のように三角形を「外側に」作る解法は別の方法も考えられます。
解答に記載されていなくても、「同じような発想で」図形問題の解答に取り組んでみて、解答に至る努力をしてみましょう。
「同様な考え方」であっても、違う図形を対象にして、問題を解き進めることは非常に良い姿勢です。
「図形の本質」を考えながら解くので、本質的かつ学力が高まります。
具体的手法 2
以前、当ブログ問題4(2)の解法Aとして、相似三角形からいくつかの辺の比を求めて、三角形の面積を求めました。
ここで、辺の比は解答以外の辺を求めても、同様に解答に至ります。
自分なりに相似三角形を見つけ、辺の比を求めてみて、答えが同じになるか確認しましょう。
学力アップへ向けて
志望校の試験の難易度・学校の校風・カラーによって、学び方は異なりますが、基本的なスタンスは共通しています。
漫然と解答を見るのではなく、一つ一つの解法を吸収して「自らのものにする」気持ちで取り組んでみて下さい。
11月から次々ある模試の「解けなかった問題」に対しては、特に上記のような姿勢で試みて下さい。
最難関校レベルの問題は「解けば解くほど理解力が深まる」良問が多いです。
解く回数が増えるに従って味わいが変わって、学力が上がります。
問題への取り組み方によって「1題で10題〜20題分の効果がある」ようになります。
志望校の過去問は何度か取り組んでいて「もう覚えてしまった」かもしれません。
「ちょっと異なる視点」を「自分で」少し考えてみましょう。
学力は大きく、飛躍的に高まるでしょう。