算数の効果的勉強法〜中堅校志望者向け・「できない」から「わかる」へ・「しっかり理解」する・書く・描く・再現する・考えながら書く〜|中学受験・算数

前回は「効果的な算数・数学勉強法〜「成績が上がる」学び方・問題への取り組み方・しっかり理解・「分かったつもり」にならない〜」の話でした。

目次

「分かった気になる」のではなく、「しっかり理解」する

東京の街(新教育紀行)

日常生活において、外を歩いていると実に多くのモノ・コトがあります。

住んでいる地域の地域性もありますが、歩いていれば車・建物が沢山あります。

そして、周囲を歩いている別の人も沢山います。

そういう目の前の景色や事柄を眺めていて、人間は「分かった」つもりで行動しています。

その時、例えば、

今さっき目の前を通った
車の色は何色ですか?

という質問に対して、ほとんどの人が

何色
だっけ・・・

と、答えられない事があります。

あるいは、

あの建物
かっこいいな!

と思ったとき、そのすぐ後に、

かっこいいと思った
建物の特徴的な色は何色ですか?

と言われると、

「かっこいい」と思ったけど、
色は覚えてないな・・・

人は目の前のことを見て、「分かったつもり」「理解したつもり」になりがちです。

そこで、「解答を読む」だけでなく「理解して再現する」ことの大事さをお話ししました。

僕と同世代前後の方と、現代の子どもの学ぶ環境の大きな違いは「SNSや・ネット環境」です。

動画(映像)が簡単に手に入り、見ることが出来ます。

動画は
分かりやすいよ。

映像は理科の実験や現象など、「動画の方が分かりやすい」ことはあります。

動画は非常に「わかりやすい」のですが、「観て分かった気になってしまう」傾向もあります。

動画や画像を見てばかりではなく、「理解すること」を大事にしましょう。

僕も動画を見ることは結構ありますが、本を読んだ方が理解は深まります。

動画は「動画を観ることに視覚・聴覚が総動員されている」状態なので、「受け身」になります。

そのため、「観ている間は、その内容を理解することで精一杯」なのです。

動画も良いですが、テキスト・参考書を「読んでしっかり理解」を優先しましょう。

「書く・描く」「再現する」ことの大事さ

親の方で仕事中にメモとる方が、いらっしゃると思います。

メモを取ると忘れにくく、それは「目の前に書いてあるから」です。

さらに、「一度手で書く」と脳に記憶されやすくなります。

「メモを取る」と言うのは、具体的な日時等の情報の場合は「手を動かすことで」脳に刻む感じです。

このプロセスで脳が働いているので、自分の中で整理されて記憶しやすくなります。

ですから、「書く・描くこと」は大事です。

図形:補助線(新教育紀行)

図形問題では、補助線を見て、

こういう補助線を
引けば良いんだ・・・

だけではなく、必ず「自分で補助線を引いてみる」ようにしましょう。

その時、テキスト・問題集などの「与えられた図形」に補助線を引くだけでも良いでしょう。

出来れば、ノートや紙に「図形全体を描いて、補助線を引いてみる」ようにしてみましょう。

少し時間がかかりますが、そのように「図形全体を描く」と補助線の意味がわかるようになります。

これは、図形問題に限らず、算数・理科では「図や絵を描く」ことを大事にしましょう。

算数・理科の学び方

・「図や絵を描く」ことを大事に

・上手くなくて良いので、丁寧に描く

・図形問題の場合、「図形全体と補助線」を描く

中堅校合格へ向けて:考えながら書く

受験勉強をしていると、

時間が
ない!

と焦ってしまいがちです。

今回は、中堅校を目指す方向けに、算数の学び方です。

中堅校・難関校・最難関校では、算数の出題される問題がだいぶ異なります。

そこで、それぞれに対応した学び方の話をします。

算数が得意な方は、上のランクの学び方にしましょう。

焦ってたくさん問題を解くより、しっかり一問一問身につけることが大事です。

でもさ、
塾の宿題が沢山あるよ・・・

宿題等が沢山ある場合は、「やらなければならない」ですが、一問を大事にしましょう。

「ただやる」よりも「しっかり習得する」姿勢が大事です。

大事なことは「入試当日に」「これからの模試で」しっかり問題を解けることです。

「急がば回れ」です。

算数が出来るようになる勉強

1. 問題に挑戦!少し考える(出来たらOK)

2. 解答を読んで、一部を書いてみる

3. 解答を閉じて、再度挑戦!出来なければ、2をもう一度

2で「ただ書く」のではなく、「考えながら書く」ようにしましょう。

書く・描く勉強方法:略して書く

問題5の解法Aとして、オーソドックスに未知数を設定する解法をご説明しました。

大事なことは未知数の設定の仕方です。

それがキチンと出来ていれば、比を設定して解けます。

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理解するとき、略して書いても良いでしょう。

「Aの今年の勝ち数」=「A今勝」「Bの去年の勝ち数」=「B去勝」などです。

計算も目で見るだけでなく、実際にやってみましょう。

このように書いて理解することで、大きく学力は向上します。

新教育紀行

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