前回は「文章題が得意になる勉強法〜比・表し方・「なぜ?」から「分かる」へ・問題5〜」の話でした。
今回は基本的解法として解法Aをご提示します。
目次
問題 5(再掲載)
仲良しのA君とB君は将棋が大好きで、二人でよく勝負します。
去年はA君とB君の勝ち数の比は5 : 3でした。
今年はB君の方が8試合多く勝ったので、勝ち数の比は19 : 17になりました。
去年と今年の試合数の比は4 : 5です。
去年のA君の勝ち数を答えて下さい。(オリジナル問題)
何を未知数にするか:解法A
いくつかの比が出てきますが、未知数を設置する場合、「何を未知数にしたら解きやすいか?」を考えましょう。
今回は、5 :3 と比較的分かりやすいので、オーソドックスに最初に出てきた数量を未知数として設定します。
まず、昨年のA,Bの勝ち数の比から、A,Bの勝ち数を設定しましょう。
そして、その合計の試合数から今年の試合数を出します。

今年は「Bの方が8試合多く勝っている」ので、棒グラフをイメージしましょう。
8の半分の4を双方足し引きし、双方の今年の勝ち数が求まります。
パッと分からなければ、自分で
Bの方が、
8試合勝ちが多いから・・・・・
と簡単な模式図・絵を描いてみましょう。
比の意味と表し方:計算方法

自分で手で描いてみれば、頭にパッと描けるようになります。
「勝ち数の比=19 :17」から、数式に持っていきましょう。
未知数が分かり、答えが求まりました。
別解(解法B)
オーソドックスに解いてみると、それほど難しくないです。
この解法で十分ですが、少し異なる視点で見てみましょう。
次回ご紹介しますので、表を作ってみましょう。