前回は「子供の入塾時期 1〜いつから〜」の話でした。
中学受験をするお子様で、塾に行く場合の「入塾時期」はお子様それぞれです。
親が「うちの子はうちの子」という気持ちを強く持つことが大事な話でした。
大事なことは「うちの子は5年生からだから、4年生から行っている子より劣る」とは思わないことです。
確かに、先に走り出している子の方が「色々勉強している」ので、初期は明確な差が出ます。
最初の段階では「より出来る・テストで点数が高い」可能性が高いです。
しかし、5年生だったら、中学受験当日まで約2年あります。
2年間は長い時間ですから、焦らないことです。
焦ってしまうと、子供にも辛くあたってしまうかもしれません。
仮に最初の時期に成績が劣っていても、挽回は十分可能です。
お子様が勉強嫌いになってしまうことは「最も避けるべき事態」です。
勉強が好きでなくても、「勉強よりもスポーツが好き」とか「勉強よりも絵を描きたい」という子供がいます。
そういう方は、その道で大成するのは非常に好ましいことです。
お子様本人が受験での合格を望むならば、「勉強が好き」でなくても「嫌いではない」くらいにはなって欲しい。

そして、一科目で良いので「好きな科目・分野」が出来て欲しいです。
「好きな科目」は得意になりますし、中学受験以降も「好きだから勉強する・学ぶ」ので非常に伸びるでしょう。

この記事にありますように、あまり中学受験で無理をさせると、後で問題が起きることがあります。
仮に中学受験が上手く成功しても、その後中学高校で「あまり学力が伸びない」子供になってしまう可能性があります。
「いつから塾に行くのか」は「どのレベル(偏差値)の学校を志望するか」によって大きく変わるでしょう。
最近の受験の動向・色々な情報を見ると、難関〜最難関校を目指す子どもの親は
少なくとも、
4年生からは塾に行かせねば。
と考えるように思います。
「4年生から行く」ことが「合格に繋がる」でもなく、「6年生から行く」ことが「合格に至らない」でもないのが現実です。
個人的には、4年生までは助走期間で「5年生くらいから塾行って、ダッシュ!」がベストと思います。
「それだと、入れる塾・教室が限られてしまう」実態もあります。
ならば「入れる塾に」とも思いますが、教室の家からの距離等もあり、なんとも難しい問題です。
記事の最後、武蔵中学校長が登場します。
「学校の選択は子供に」と言っておりますが、これは正論だと思います。
「親が決めた学校」でも、お子様本人が「行きたい!」なら「自分で選ばなくても良い」と思います。
大事なことは、お子様自身が「第一志望校にぜひ入学したい!」と強く思うことです。
合格には学力が大事です。
「中学受験での成功」のみならず、お子様の長い成長を考えて、各ご家庭で考えて頂ければと思います。