「すぐに過去問」で明確な目標理解して一歩先へ〜過去問はいつから・過去問から学ぶこと・苦手科目の過去問・無理に解かないでサッと見てみる〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「第一志望校の過去問は「いつから」やるべきか〜すぐに第一志望校の過去問を購入・一歩でも先へ・パラパラっと第一志望校の過去問をめくってみる〜」の話でした。

目次

「すぐに過去問」で明確な目標理解して一歩先へ

新教育紀行
図形:補助線(新教育紀行)

「過去問はいつからやるのがベストか」という議論があります。

筆者の考えは、「過去問はできるだけ早めにやる」のがベストと考えます。

志望校、中でも第一志望校の過去問は、今すぐに取り組んでみましょう。

今回の話は、中学受験の小学生を対象とした話ですが、大学受験・高校受験でも同様です。

塾などで配布している場合もあるかもしれませんが、市販の過去問題集などを購入するのが良いでしょう。

第一志望校決定後に最初にすること

・第一志望校の直近の入試問題に取り組んでみる

・「出来なくて当然」という姿勢でやってみる

これは、早めに「目標=志望校合格」を明確に理解すことにつながります。

この時、過去問を「解ける、解けない」は重視する必要はないです。

過去問に取り組む時期によりますが、仮に早めの前年の3月〜6月頃、過去問をやると、

全然
出来ない・・・

算数は、
少ししか出来なかった・・・

受験生の学力や志望校のレベルによりますが、「過去問は出来なくて当然」と考えましょう。

こんなに全然出来ないと
自信なくす・・・

こんな状況で、
来年大丈夫かな・・・

「過去問が全然出来ないこと」に、ショックを受ける方がいるかもしれません。

過去問を解く時期にもよりますが、入試前年の3月〜6月頃は「きちんと解けるはずがない」と考えましょう。

仮に、この頃に「志望校の過去問である程度点数を確保」出来たら、もう勉強しなくて良いのです。

中学受験〜大学受験において、最終学年の半年間は非常に大きく学力が上がる時期です。

この問題が
解けるようになろう!

こういう問題が
ある程度出来るように!

志望校合格のために「どのような問題がどの程度出来るようになれば良いか」の目標を理解しましょう。

これらの「過去問」と類似した問題を「自分が来年に実際に入試会場で取り組む」ことになります。

早めに過去問に取り組むことは、「解けるかどうか、自分の実力を測る」のではありません。

自分が「どういう傾向・レベルの問題が解けるようになれば良いか」の具体的目標設定です。

そのため、「早期に過去問に取り組む」時は「解ける、解けない」は一切に気にしないのが良いです。

最終的には「入試当日に出来れば良い」と考えるのが大事です。

過去問へのスタンス

・「どのような問題がどの程度出来るようになれば良いか」の目標を理解

・「入試当日に出来れば良い」と考える

苦手科目の過去問:無理に解かないでサッと見てみる

新教育紀行
てんびん算の考え方(新教育紀行)

私、算数が
苦手で・・・

過去問見たけど、
全然分からない・・・

という方がいらっしゃるかもしれません。

この受験生のように「算数が苦手」で難関〜最難関校を目指す受験生の場合は、別かもしれません。

こういう方は「苦手科目である算数の過去問への取り組み」は急がなくても良いでしょう。

過去問の算数を解いてみて、

全然出来ないから、
ダメかも・・・

と自信をなくす可能性があります。

「解ける、解けない」は一切に気にしないのが良いですが、本人の性格や個性にもよります。

算数はちょっと後回しで、
先に国語とかの過去問やろうかな・・・

その場合、不得意科目である算数は後回しにしても良いでしょう。

ただし、算数は最重要科目なので、ここはちょっと我慢して、

全然出来ないけど、
答え見て理解できればいいや・・・

くらいのスタンスで臨むと良いでしょう。

これは、受験生の学力や個性によってケースバイケースです。

過去問の算数の何問かを選んで問題・解答を読んで、

ああ、
こういう問題が出るんだ・・・

と理解するだけでも十分でしょう。

そして、国語・社会・理科に取り組んでみましょう。

すると、

算数はちょっと苦手だけど、
理科と社会はなんとかなりそう・・・

受験生本人が「自分の未来像」を具体的に描いて、自信につながる場合があるでしょう。

第一志望校の過去問に早期に取り組む

・自分が学んで出来るようになるべき「問題の傾向」をつかむ

・入試の時の僕と私という「自分の未来像」をハッキリ描く

過去問はいつから:過去問から学ぶこと

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太さが一様ではない棒:重心とモーメント(新教育紀行)

過去問を解いてみる際には「セットで時間を測ってやってみる」必要はありません。

「時間制限の訓練」は模試で十分です。

例えば「算数が大問4問」のセットで出題される傾向の学校を志望する受験生の場合。

「年度ごとにまとめて解く」ではなく、「問題の1,2題を選んでやってみる」のが良いでしょう。

1題でも良いでしょう。

でもさ、それだと
制限時間内に出来るようにならないのでは・・・

制限時間を気にする訓練は、秋以降の模試で一生懸命頑張りましょう。

大事なことは「問題の考え方・ポイント」を理解することです。

でも、第一志望校の過去問が
たくさんあって、どれからやれば良いの?

まずは、直近の2〜3年分に取り組んでみましょう。

それから、過去へ遡ると良いでしょう。

そして「目標をしっかり理解」すると、一歩も二歩も先に進めるでしょう。

新教育紀行
米軍機の攻撃を回避する空母飛龍(Wikipedia)

目標をしっかり定めることこそが、受験などの戦いでは「最重要なこと」です。

目標が曖昧であったり、バラバラだと「うまく行かない可能性」が高まります。

「志望校合格に向かう道」は、本人の個性や学力によってそれぞれです。

その「道」を突き進むためにも、早期に過去問はやってみて、目標を理解して合格へ向かいましょう。

中学受験する6年生の受験生は、今年6月位までは「じっくり」やりましょう。

「沢山問題を解く」というスタンスよりも「どういう問題か」をしっかり理解しましょう。

「何がポイントか」ということを意識した学び方の方が、最終的に学力が上がるでしょう。

大事なことは「過去問が解けること」ではなく「過去問から学ぶ」ことです。

「過去問=本番の試験」は、本番で出来れば良いのです。

過去問から学ぶ姿勢

・「どのような問題が解けるようになるか」という目標設定と解法を学ぶ

・出来なくても「出来るようになれば良い」とポジティブに考える

早速、少しずつ第一志望校の過去問に取り組んでみましょう。

新教育紀行

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