模試の判定と活用法 3〜全力で本番へ〜|中学受験

前回は「模試の判定と活用法 2〜本試験に活かす方法〜」でした。

合不合判定テストで、合計450点以上を獲得したAくん。

本当にすごいです。

通っていたG塾の御三家のある学校を目指すクラスでは、非常に優秀な人物が集まってました。

皆「合不合判定テスト」ではかなり良い点数を獲得していました。

僕は「励みになる」というよりも「このままでは、まずい!なんとかしなければ。」という気持ちで一杯でした。

本当にみんな良い点数とってますが、A君の点数は文字通り「別格」です。

テストや問題では、「選択式」と「記述式」に大きく分かれています。

人によって「どちらかが得意で、どちらかが不得意」と傾向が出ることもあります。

あるレベルの学力を超えると、「どちらでも全く問題なし」となります。

問題の形式がどうであろうと、解答へ至る能力があるのです。

そういう子は少数ですが、必ず毎年何人かはいらっしゃいます。

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Aくんを見て、誰しも思いました。

「彼ならどの中学校を受けても、合格するな。しかもトップ層で」と。

抜群の成績だったにも関わらず、別に偉ぶるわけでも、騒ぐわけでもなく、淡々としていたのが印象的でした。

僕も彼を仰ぎ見るような感じで、「少しでも追いつきたい」と思いながらも、心の奥底では

まあ無理だな。

と思っていました。

やがて、受験当日を迎え、G塾のクラスメートのほぼ全員が、同じ第一志望校を受けました。

合格発表となりました。

僕は運良く合格。

そして、Aくんは・・・・・

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なんと不合格だったのでした。

合格して浮かれていた僕は、その話を聞いてビックリ仰天!

「えっ。なんで?!」

風の噂で、Aくんが第二志望の学校に行ったことを、後で聞きました。

こんなこともあるのです。

「試験は水物」と言われますが、オリンピックでも何でも競争することには、必ず「番狂わせ」な事態も生じます。

今年9月からブログを書いていて、フラッシュバックのように、30年の長い時を経て、ふと彼を思い出して、この記事を書きました。

「今どうしているのだろう?」と、検索してみました。

・・・・・・「あっ、いた。」

彼らしい経歴で、仕事をしていることが分かりました。

懐かしかったのと、なんだか嬉しくなって、画面見ながら思わずニコリと微笑んでしまいました。

僕は彼のことをハッキリ覚えていますが、彼は僕を覚えていないかもしれない。

でも、昔の友達を見つけた気分で、嬉しくなりました。

・・・・・・・

最後に一つ、誤解がないようにお願いしたいと思います。

この話は実話を元に書いていますが、現在の成績優秀者が、将来に不合格になる可能性を示唆しているのではありません。

逆に「模試の成績からして、合格するはずのないと思われる学力の子が合格する」のも一定数起こります。

人生では様々な「まさか」が起きますが、それは中学受験業界でも起こるです。

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「合不合判定テスト」の判定は、「一つの指標」に過ぎないのです。

その結果に左右され過ぎることはないです。

「合不合判定テスト」は画一的な問題形式・採点方法となります。

画一的なことが悪いことではなく、これはどうしても仕方のない事です。

様々なカラーのある学校に対する判定を同一の試験によって一斉に行うテストである以上、「画一的」で「平均的」なことが「合不合判定テスト」に望まれていることでしょう。

読者のお子様にはぜひ第一志望校に合格して欲しいですし、それに向かって邁進して欲しいと思います。

「結果に振り回されすぎる」必要はありませんが、試験に対して「全力を出す」ことは最重要です。

お子様が「全力を出し切る」ように日々勉強することがベストでしょう。

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