前回は「好奇心から勉強が「出来る」へ〜ちょっとした実験・好奇心持って学ぶ姿勢・色を混ぜて違う色を作る実験〜」の話でした。
ちょっとした実験から子どもの好奇心育成
![f:id:Yoshitaka77:20211004124930j:plain](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/2022/04/20211004124930.jpg)
子どもと自宅で「ちょっとした実験」をするのは、とてもおすすめです。
筆者は1977年生まれで、僕が小学生の頃は「学研の科学」が大変なブームでした。
我が家でも当然のように「学研の科学」を購読していて、毎月とても楽しみでした。
同世代の方も、「学研の科学」を購読していた方が多いでしょう。
次は
こんな実験ができるんだ!
月刊誌だった「学研の科学」では、「次号の予定」が毎月記載されています。
来月は
こういう実験の予定です。
このように記載されているのを見て、子どもたちは、一月後を夢見て過ごしていました。
いわば、「子どもたちに科学の素養だけでなく夢を与えていた」とも言える「学研の科学」。
少子化とスマホの普及などの要因から、「学研の科学」は休刊を余儀なくされました。
そして、2023年に12年ぶりに復刊した「学研の科学」は、少し高度で幅広い読者を対象としています。
新たな「学研の科学」は小学校中学年くらいからを対象としていますが、親が一緒にやれば誰でも楽しめます。
そして、書店などでは「実験キット」が販売されているので、それらもオススメです。
コップに入っている赤・青・緑の溶液を混ぜて「様々な色を作ってみる」ちょっとした実験。
市販の実験材料でコップに入れた水に液体を入れると、3色に発光する教材です。
発行するとなかなか綺麗で、子どもは喜びます。
なんか、
面白いね!
とっても
きれいだね!
理論よりも体験重視:色を混ぜる経験
![新教育紀行](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/ss03_116ma-1024x683.jpg)
赤・緑・青の三原色(RGB)ですので、理論上は全ての色を作れます。
少しずつ液体をとって混ぜると、いろんな色になります。
混ぜて
色々な色を作ろう!
と子どもと一緒にやってみましょう。
大人も結構楽しいですし、子どもと一緒に過ごす良い思い出になります。
僕もやってみましたが、大人でも面白いです。
たくさんの色が作れるのは、子どもたちは、
なぜ
なんだろう?
なんで、色って
かわるんだろう?
と考えるでしょう。
混色の原理は少し難しいですから、理解する必要はないと思います。
「理論を理解」するよりも、「様々な色がつくれる」という体験が大事です。
紫色は、そもそも紫色ではなくて「赤と青を混ぜている」という体験です。
RGBという三色が原色となって、「全ての色が作れる」ということを体験しましょう。
そして、逆に「全ての色はRGBの三原色に分解できる」ことになります。
小学校高学年から、酸性・アルカリ性・中性を習いますが、その分類とも類似している点があります。
このように「理科はいろいろな世界がつながっている」ことを体感すると良いでしょう。
「なぜ?」から生まれる本質的学力
![新教育紀行](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Spring175m-1024x724.jpg)
学校のテスト・受験の試験は「なぜ?」と考えなくても、ある程度暗記・答えを覚えるとできます。
あるいは、「考え方や解法を組み合わせる」ことで、大体の問題は解けます。
受験においては、「なぜ?」を考えることは「遠回り」とされる傾向もあります。
点数や偏差値によって判定される受験生たち。
「なぜ?」と考えるよりも「点数を取ること」を、どうしても優先する思考となります。
もっと
点数を上げなければ!
もっと偏差値が
上がるように頑張ろう!
てこの問題は、てこの原理をしっかり理解すれば「すべて解ける」はずです。
ここで、
こういう問題は、
この長さの逆比!
と「逆比を丸暗記」すると、ある程度問題は解けることがあります。
一方で、それでは「解き方・答えを知っているだけ」の受動的な考え方になってしまいます。
暗記することも大事なことです。
「知らなければ始まらない」ことは勉強に限らず、仕事でも何でも世の中に沢山あります。
「解法を丸暗記する」ことで場合によっては、試験でそれなりの成果を上げられる事があります。
一方で、それは「点数を取る」だけの能力ばかり成長してしまう可能性があります。
「好奇心を持つ」ことは非常に大事なことと考えます。
特に子どもが小さい間は、この姿勢を育むようにしましょう。
小さな頃からなんでも一緒にやって、子どもの好奇心を高めるのが最も良いと考えます。
そうして育てられた好奇心が、大きくなるにつれて学問への大いなる興味に成長します。
ここが不思議だから、
もっと理科を勉強したいな・・・
理科って楽しいから、
実験をもっと楽しもう!
こうして生まれた興味・好奇心は、中学受験・高校受験・大学受験にも大いなる力となるでしょう。
そうして育まれた本質的学力は、全ての問題に対して極めて有効であると考えます。
次回は下記リンクです。