前回は「ペーパークラフトを楽しもう 3〜曲線と曲面 3〜」の話でした。
ご存知の方も多いかと思いますが、「学研の科学」が12年ぶりに復刊しました。

僕たちの世代では、大変な人気があった「学研の科学」。
多くの小学生を持つ家庭が、定期購読していました。
感覚的には、30%〜40%ほどの家庭が購読していたようにも思いますが、絶大な人気がありました。
僕も望遠鏡のようなものを作ったり、小さな水槽に小さな魚を卵から育てたり、非常に楽しかった思い出があります。
自宅で、目の前で様々な体験ができるのは、理科への好奇心を育てるのに最も大事です。
2010年に一度廃刊に至ってしまったのは、やはり携帯・スマホの大きな広がりが最大の理由だと思います。
今回、再刊に至ったのは、大変喜ばしいことで、早速購入しました。
今回は「電気分解・水素エネルギーがテーマ」で、「6歳から大人まで」を対象としています。
昔の「学研の科学」の内容は、まさに「小学生向け」でしたので、昔とはテイストが異なります。
出版サイドとしては、再販にあたり「幅広く読んで欲しい」という気持ちがあるのでしょう。

中にはキット以外に、上記のような冊子が二冊入っている、非常に充実した内容です。
水素エネルギーは、まさにSDGsに最も大事なコンセプトの一つです。
SDGsは中学入試での出題もあるので、中学受験生6年生は時間的に余裕がなくても、5年生までの方には、ぜひ手に取って欲しいです。

値段は2,700円と、比較的高価ですが、中のキットを見れば、値段にも納得です。

発電機(モーター)と歯車のキット、配管・配線のあるキットなどがあり、非常に専門的でもあります。

ロケットの部品や、電気分解するパーツも本格的です。
キットは大人ならば、すぐに作れるように作成されていますが、子どもに作ってもらいましょう。
この歯車のあるパーツ、組み立てみて。
うん。やってみるね。

これ、なに?
これは電気を通す線だよ。

小学校低学年だと、電線に触れる機会は貴重です。
両側から組み合わせてみて。
うん。

出来たよ!
うまく出来たね。

ほとんど完成していて、ちょっと組み合わせるだけですが、「出来た!」という経験は大事です。
この後、どんどん作成して、ロケットが無事飛びました。
大人も楽しめるので、ぜひお手に取って、子どもと作ってみてください。