実験問題攻略法 7〜コツと解き方・実験しているイメージ・過去の実験を思い出す・グラフに描きこむ・変化を矢印で視覚化してイメージ・グラフの曲線と直線・シンプルに考える姿勢〜|中学受験・開成中・過去問・理科

前回は「実験問題攻略法 6〜コツと解き方・状況をグラフに描いて理解・大きな変化を描いて理解・「グラフを見れば実験の全体が分かる」の姿勢〜」の話でした。

目次

実験しているイメージ:過去の実験を思い出す

f:id:Yoshitaka77:20211218073528j:plain

開成中学校の2019年理科の問題4です。

今回は問5を考えてみましょう。

f:id:Yoshitaka77:20211218073600j:plain

長い棒の端を熱して、600℃にしたら加熱をやめました。

金属は熱を伝えますから、加熱をやめたら加熱していた部分の温度は下がってゆきます。

この問題の場合は、右の方に熱が移って行きます。

問題文を読みながら、実際に自分が目の前で「棒に加熱している」イメージを考えてみましょう。

実験問題のコツ

・自分が実際に「実験をしている」イメージを持つ

・学校などでやった実験を思い出してイメージ

1秒〜5秒後の熱のグラフが出ていますから、上記のイメージを考えると、すぐに1秒〜5秒後のグラフがどれか分かります。

下記のように、「どの曲線が、何秒後を表すか」を書き込んでみましょう。

「1秒後」・・・と書いてもいいのですが、時間もかかりますので、こういう時は①など簡単な記号にしましょう。

これは自分がわかれば良いので、自分の好きなようにして下さい。

グラフに描きこむ:変化を矢印で視覚化してイメージ

温度が下がり、グラフに↓を描いて「温度が下降する」ことを認識しましょう。

実験問題のコツ:グラフ

・「温度が上昇・降下」や「重さが増加・減少」などの状況を、分かりやすく矢印で表現

・グラフや表に自分なりに書き込んで「視覚化」して理解

「(加熱していた)左端は温度が下がってゆく」と明確にイメージできるでしょう。

f:id:Yoshitaka77:20211218073930j:plain

グラフで右の方、左端からの距離に従って、「何秒後の曲線」の上下関係が変わってゆきます。

これは、「加熱していなかった」右側の方へ熱が徐々に伝わってゆき、温度が上がるからです。

グラフの曲線と直線:シンプルに考える姿勢

新教育紀行
ばね:直列つなぎ・おもり2個(新教育紀行)

こういうことも考えながら、グラフに描きましょう。

理科の物理・化学分野は描くと理解が大きく進みます。

生物分野も描いた方が良いですが、人体・植物・昆虫等は絵や図が複雑です。

そこで、それらの難しい絵や図は出来るだけ「見て頭に入れる」ようにしましょう。

理科を理解するポイント

・現象や状況を絵や図に描く

・生物分野は絵や図が難しいので「簡略化して描く」か「見て頭に入れる」

問5では1秒後が問題ですから、このグラフの①を追いましょう。

途中で、曲線が交錯していることに注意しします。

1秒後=①の曲線を左から(左端からの距離0から)追ってゆくと、途中で違う曲線に行ってしまうかもしれません。

「曲線や直線の上下関係が変わるとき」は、変わった後の上下関係を考えた上で、「どの曲線・直線か」を考えましょう。

左端からの距離0,2mの位置ですから、①の曲線の該当する部分の数字を読むと、答えが分かります。

1秒後のみが問題で「他の2~5秒後は関係ない」ですから、上記のように②以降の数字は書かなくても良いです。

書かなくても良いですが、全体を把握すると実験の内容がきちんと理解できるので、解きやすくなるでしょう。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次