前回は「子どもの個性と志望校の校風・カラー〜塾・判定より大事なこと〜」でした。
中高一貫校に入れば、高校生は中学生より「しっかりしなければ」となります。
中高一貫校では、高校3年生は中学6年生みたいな感じです。
中高一貫校の最も良い点は、中学生にとって高校生という「大きなお兄さん・お姉さん」がいることです。
上級生にとっても、「弟のような存在」「妹のような存在」がいることは、大いなる刺激になります。
僕も部活に入って、中学1年生の時に高校2年生の先輩がいる雰囲気が楽しかったのを今でも覚えています。
体も大きいですし、「微分・積分とかいって、何だかすごそうだぞ!」と思いました。
実際に「すごい先輩」は大勢いて、非常に大きな影響を受けました。
これは中学と高校が分かれていると「ないこと」です。
「大きなお兄さん・お姉さん」の存在が身近にあることは、お子様にとって貴重な経験です。

志望校合格後は、大学受験の事ばかり考えずに、ぜひ部活等に入ってみましょう。
小学校の時もクラブ活動があって、楽しいですね。
小学校の時は担任の先生の指導に従って活動しますが、中高では多くは生徒の自主性に任されます。
学校の教育方針にもよりますが、基本的に「自由に過ごしていい」のです。
「大きなお兄さん・お姉さん」の中には、気の合う人が一人はいるでしょう。
そういう「お兄さん・お姉さん」と一緒に過ごす時間ができるのは楽しい事です。
そういうこともイメージしてみると、勉強するのが楽しくなるでしょう。
志望校が決定している方は、試験当日まで迷わず考えを貫くべきです。
小学校5年生以下の子を持つ親は、志望校を大学進学実績を最優先にして決めるよりも学校の校風・カラーを考えましょう。
「うちの子の個性・カラーと、この学校の校風・雰囲気は合うのだろうか?」と考えて欲しいと思います。
「名門」と呼ばれる学校は、それぞれの自校の意識が強く「自分の学校はどうあるべきか」の理念が非常に強いです。
校長の理念ももちろん大事ですが、最も大事なのは校風・カラーだと思います。
志望校がどんな学校で、どういう雰囲気かを改めて考えることは、お子様の方向性を考える上でとても有意義です。
そして、志望校をよく知った上で最終決定した上で、親御様とお子様で志望校合格へ向かって進むこと。
それは、合格への道を切り開くことにつながるのです。