山口多聞 35〜「想定外」の事態〜|ミッドウェー

前回は「山口多聞 34〜兵装転換へ〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
目次

原理原則と柔軟性

戦っている最中だぞ!

根本的な作戦変更して
どうする!

猛烈に抗議する山口司令官。

草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

作戦は臨機応変だ!

原理原則を無視して、
臨機応変も何もあるか!

何事も基本が大事だ!

兵装転換は厳禁のはずだ!

実際、この直前の戦いで、機動部隊は兵装転換をして、非常に危うい状況に陥りました。

その時は、敵の失策で日本の損失は軽微であり、「結果的に杞憂に終わった」のです。

とにかく再考してくれ!

しかし、赤城司令部は山口司令官の意見を却下します。

司令部の命令は絶対です。

絶対に敵空母はいる!

大変な兵装転換作業

司令部の「兵装転換」の命令により、待機している雷撃機の魚雷を外し、爆弾に付け替える作業が進みます。

一言に「付け替える」と言っても、大変な作業です。

95式魚雷(Wikipedia)

魚雷は数百キロあり、陸用爆弾は800キロあります。

この重たい爆弾・魚雷を、台車に乗せて移動させて、数人がかりで付け替える作業を進めます。

急げ!

うかうかしていると、
敵が来るぞ!

各空母の飛行場は、戦場のような騒ぎとなりました。

米空母発見

「兵装転換」の指令から30分ほど経過ののち、

10隻程の敵艦隊、
発見!

の一報が入ります。

しかし、「どのような艦船か?」の大事な報告がありません。

思っていた通りだ!

誤報かもしれん・・・

誤報ではない!

艦船の種類を報告せよ!

敵艦隊がいるということは、
必ず米空母は出てきている!

様々な思いが錯綜する中、電信が入ります。

第一航空艦隊 旗艦 空母赤城(Wikipedia)

先に発見せる敵は・・・

後方に
空母二隻を伴う!

米空母 Hornet(Wikipedia)
米空母 Enterprise(Wikipedia)

米空母発見の連絡です。

しかも二隻。(実際は三隻)

!!!!!!!!!!!!!

ば、馬鹿な!!!!!!!!

まったく読み違えた草鹿参謀長。

「心臓がとまる思い」とは、こういう時のことを言うのでしょう。

やはり!

体制を立て直すぞ!

愕然とする草鹿参謀長に対して、闘志を燃やす山口司令官でした。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次