模試の結果・模試への大事な姿勢〜小学校での受験生・序列付けと同級生・「点数・偏差値のレッテル」と序列化・模試の判定と不安な気持ち・模試の結果・判定・模試を活かす気持ち〜|合格判定と中学受験2

前回は「試の判定に対する姿勢・おすすめ活用法〜模試と受験生・合格判定と偏差値・「全校共通型」と「志望校特化型」・模試を受ける際の大事なポイント・自分のスタイルを確定〜」の話でした。

目次

中学受験と様々な塾

屋久島の海(新教育紀行)

今も四谷大塚は人気で、予習シリーズも評判良いようです。

僕が中学入試に挑んだ30年前、四谷大塚が隆盛を極めていた時代でした。

1980年代後半、日能研などの塾も人気がありましたが、

中学受験生は、
まずは四谷大塚に通って・・・

志望校向けに特化した塾で
さらに学力を上げる・・・

みたいな感じでした。

他の塾へ通っている友達もいましたが、とにかく四谷大塚、四谷大塚。

バブル景気同様、猛烈な勢いでした。

そして、四谷大塚の予習シリーズもまた、「受験生必須のテキスト」の扱いだったように思います。

僕もなんとなく「予習シリーズ」のことは覚えています。

実に多岐にわたることが、満遍なくまとめられていたように思います。

これを全部やらなければ
ならないの?

ちょっと難しい
ような気がするけど・・・

そして、ほとんど
全部覚えるのかな?

小学校での受験生:序列付けと同級生

左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(Wikipedia)

小学校6年生の時には、「中学受験組」みたいなグループが生まれて、

私は四谷で〜のクラスだけど、
〜君は、どこのクラス?

みたいな話になります。

現在は分かりませんが、当時は四谷大塚の正会員は、「学ぶ校舎で序列付け」されていました。

つまり「通っている校舎で、その方の大体の成績が分かる」のです。

そのため、

僕は〜のクラス
だけど・・・

ということは、
私の方が成績良いんだね!

みたいな話になったりすることも、しばしば。

こういうことを言うことに「悪気がある」のではないのですが、

僕は負けているんだ・・・
ちぇっ・・・

と言う気持ちになってしまいます。

このように「クラスの序列」の話題があったり、

じゃさ、これ
分かる?

幕末の時にね、
公家の出身で討幕側に立って、色々策謀した人。

それは、
え〜と・・・誰だっけ?

岩倉具視だよ!

と、ちょっとした知識をひけらかして、クイズみたいなことをしたり。

第三者から見れば「かわいい感じ」かもしれませんが、当人たちは、

クラスでは負けたけど、
歴史の知識なら負けないぜ!

結構、本気だったりします。

誰しも「負ける」のは基本的に嫌なのです。

「点数・偏差値のレッテル」と序列化

五島の日の出(新教育紀行)

模試・試験などで、「点数・偏差値のレッテル」を貼られ、「序列化」される受験生たち。

今回の模試は、
まあまあ良かったけど、まだまだ頑張らなければ!

受験生たちは、異常なストレスに「常にさらされている」状況になります。

この環境が「小学生の子どもたちに良いのかどうか」は、大きな議論があるでしょう。

「受験」は「勝負」である以上、「勝たねばならない」と考えるとやむ得ない面があります。

一方で、「とにかくテスト」と言う姿勢も、なんらかの問題につながる要素にはなるでしょう。

とにかく「ストレスざんまい」と言っても良い中学受験生。

その中、「先生・担任との相性が良い」ならOKですが、悪ければ、困ります。

大学生になれば、誰しも大学生本人は、

僕はもう十分
大人だ!

と考えますが、社会人になると、「大学生は発想自体が子ども」であることが分かります。

まして、「見るからに子ども」である小学生たち。

精神はまだ幼く、まだまだ全てが子どもである中、「難しい問題」と格闘を続けます。

そして、小学校では同級生・先生方と「様々な関わり」を持ちます。

結構大変な中学受験生たち。

親は見守ってあげて、

もっと
頑張りなさい!

ではなく、

頑張っているから、
大丈夫!

と励ますのが良いでしょう。

模試の判定と不安な気持ち

武蔵中学・高校内のすすぎ川(新教育紀行)

「合不合判定テスト」は、僕も受けましたが、今も500点満点です。

僕らの頃は、点数・偏差値が出て、その後に大きな一覧表がありました。

その一覧表の形式は、今と当時では異なるかもしれません。

当時は横軸に各学校名・縦軸に点数が表示されています。

そして、「合格する可能性」が高いほど「緑色のグラデーション」で示されました。

中堅校の場合、上からしばらく濃い緑色が続いて、それが段々と薄くなっていきます。

そして、やがて白色になるのです。

つまり、「濃い緑色=A判定」「薄い緑色=B~C判定」「白=D判定」みたいな感じです。

これが御三家・筑駒などの最難関校となると、すごいことになります。

「濃い緑」は、すごく点数の上の方で、ほんの少ししかありません。

「濃い緑」から、グラデーションで「少しずつ薄くなる」はずなのです。

ところが、最難関校は「濃い緑少しで、すぐに真っ白」になります。

僕、全然
ダメじゃん・・・

僕が受験した頃の武蔵中学は、今よりも「はるかにレベルが高かった」時代です。

武蔵志望ながら、僕の点数だと「とうの昔に」真っ白になりました。

・・・・・

子ども心に、

これは結構
マズイのではないか・・・

と不安になりました。

模試の結果・判定:模試を活かす気持ち

武蔵中学・高校の校舎(新教育紀行)

僕は四谷大塚以外に、学習指導会という武蔵に特化した塾に通っていました。

最後の「合不合判定テスト」の結果が出た直後のこと。

学習指導会のクラスでは、生徒同士で皆が試験の点数を言い合います。

僕は〜点!

僕は〜点だから、
勝ったぜ〜!

嘘っ!
じゃあ、算数は何点?

え〜と・・・
算数は〜点だったな・・・

俺は〜点だから、
算数は勝ったな!

ワイワイガヤガヤと「勝った〜」「負けた〜」の世界です。

「一つの結果」に過ぎない「模試の点数・偏差値」ですが、本人たちにとっては、「超大事」です。

やがて、塾長が来て、

やあ、みんな。
合不合判定テストはどうだったかな。

と、生徒に点数を聞きます。

400点
超えた人?

この点数だと、「武蔵クラス」なので、

は〜い!

は〜い!

大勢の方が、手を挙げます。

これは・・・
みんな結構点数が良い・・・

「難しい試験の500点満点で400点」は、かなりのハードルです。

ところが、易々とこなす方が多いです。

じゃ、420点
超えた人?

は〜い!

手を上げる子どもの人数が、だいぶ減ります。

じゃ、440点
超えた人?

は〜い!

人数はグッと減り、手を上げている方は一人になりました。

おお、君はすごいな。
何点だった?

458点です!

大した
もんだな!

最も点数が高い人の点を聞いて、思わずビックリしました。(458点という数値は仮)

えっ・・・

なんと、クラスで最優秀の彼は450点を超えていたのでした。

450点を
超えた・・・・・

もちろん、クラスでただ一人で、ダントツでした。

子ども心ながらに、そういう点数が「理論上はありうる」ことは理解していました。

そんなこと
出来るの?

あのテストの難易度から、「その点数を実現する人物が実在する」ことに大きな衝撃を受けました。

世の中、本当にスゴイ人がいるものです。

必ず毎年「スゴい人」が、存在する中学〜大学受験界。

そういう方と自分を比較しない方が良いでしょう。

結果で「一喜一憂せざるを得ない」模試。

模試で最も大事なことは、「本試験の予行練習・トレーニング」です。

成績が良くないと落ち込むことがありますが、「模試を活かす気持ち」が大事です。

模試への大事な姿勢

・「模試を活かす気持ち」を持つ

・「本試験の予行練習・トレーニング」と言う姿勢を持つ

・大事なことは「模試の成績をあげる」ではなく、「本番で合格する」こと

新教育紀行

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