前回は「新たな中学校での人生 4」の話でした。
今回は、中学・高校での学び方の話です。
最近、中学受験の新たな流れや米国の大学受験の話をご紹介しています。
受験の合否判定をペーパーテスト成績のみ、あるいはペーパーテストの成績中心にすることは、良くないと考えています。
しかし、中学生・高校生が試験の成績を上げるために、切磋琢磨して一生懸命勉強することは、大いに奨励したい。
数学や物理も、問題解くことは「ただ目前の与えられた問題を解いているだけ」です。
しかし、目前の問題を解くことを繰り返して、数学的・あるいは物理的能力を高めることは「非常に大事」だからです。
そういう基礎学力を上げることをせずに、「新しい発見をする」ことは、ほぼあり得ないと考えます。
それは、プロ野球選手が「基礎トレーニングやバッティング練習をおろそかにして、打点王を目指す」ことと同じようなことだと思います。
イチロー選手の言葉をご紹介しました。
イチロー選手は「正月もバッティングセンターに通っていた」と話しています。
そこまでやり尽くした上で、イチロー選手ならでは「もっていた天性の才能」があって、あそこまで素晴らしい選手になったのでしょう。
目前の基礎を学ぶ姿勢を繰り返して、きちんとした基礎を固めることが極めて大事です。

中高生は、大いに勉強して、数学・英語・物理・化学・・・・・などの中から、ぜひ「大好きな科目」を見つけて欲しい。
なかなか、数学の点数が上がらなくて・・・・・
物理が楽しそうだけど、テストの点が
他の人より低くて・・・・・
中高生も悩みます。
「好き」であっても、試験の成績が良くないと、テンションが下がってしまいます。
中高生の皆さんは、「次は高校入試」という方、「次は大学入試」と考えている方、様々いるでしょう。
高校入試の方は、2年半後になりますから「近い将来」になりますが、中学1年〜2年の半ばくらいまでは、中学校のカリキュラムに沿って、人生を楽しみましょう。
先日ご紹介した、山崎直子さんの本「宇宙飛行士になる勉強法」に、山崎さんが中学生の頃の話が書いてあります。
山崎さんは、高校受験のお茶の水女子附属高校に入学しました。
高校受験を予定している方は、大いに参考になる面があるでしょう。
「次は大学受験」の方は、中学生の間は、中学校のカリキュラムや図書館などの設備を大いに利用してみましょう。
「好き」だけど「なかなか点数が上がらない」方は、図書館に行って、「好き」な本をどんどん読んでみましょう。
「入試で得点を取りやすい」勉強法、「試験で点数を取りやすい」勉強法というのは存在します。
しかし、そういうノウハウ的な勉強法で点数を上げるよりも、大事な思春期は、自分なりに学ぶ姿勢が大事です。
次回は、その中でどのように学んでゆくのが良いか、を考えましょう。