前回は「新たな中学校での人生 4」の話でした。
中学校・高校で学ぶこと

今回は、中学・高校での学び方の話です。
米国の名門校・アイビーリーグなどで大学受験の選抜方法が大きく変わりました。
ペーパーテストが不要の学校が増え、多様な選抜方法へと切り替えた学校が多数出ました。
対して、AO入試や推薦入試はあるものの、基本的にペーパーテスト重視の日本の大学受験。
受験の合否判定をペーパーテスト成績のみ、あるいはペーパーテストの成績中心にすることは、良くないと考えています。
確かに、「ペーパーテストが出来ること」は良いことです。
その一方で、「決められた時間内で物事(問題)を解決する能力」を測り、青少年(女性含む)の未来を決めること。
それは、21世紀に入り多様性が求められる世界情勢の中で、「遅れている」とも言えるでしょう。
大いに勉強して、試験を頑張る姿勢

「ペーパーテストの成績中心」での受験選考のプロセスは、「世界の流れに逆行している」と思います。
一方で、中学生・高校生が試験の成績を上げるために、切磋琢磨して一生懸命勉強することは、大いに奨励したい。
次の
数学の試験、頑張るぞ!
英語の成績を上げるために、
もっと文法を勉強しよう!
数学や物理も、問題解くことは「ただ目前の与えられた問題を解いているだけ」です。
目前の問題を解くことを繰り返して、数学的・あるいは物理的能力を高めることは「非常に大事」だからです。
そういう基礎学力を上げることをせずに、「新しい発見をする」ことは、ほぼあり得ないと考えます。

「それほど成績は抜群ではなかった?」と言われるアインシュタイン。
実際、彼の中学生〜高校生の時の数学・物理などの成績は、ずば抜けて優れていました。
彼が不得意だったのは、暗記や語学でした。

暗記は
嫌い!



考えるのは
好き!
若きアインシュタインもまた、数学や物理の本質的なことに大いに興味を持ちながらも、



この問題
やってみよう!
「目の前の問題」に一生懸命取り組んで、学んでいったのでしょう。
基本的な学問・学びをおろそかにして、
こんなことが
出来なくたって、発見は出来る!
と考えること。
それは、プロ野球選手が「基礎トレーニングやバッティング練習をおろそかにして、打点王を目指す」ことと同じでしょう。
基礎をしっかり学んで、試験での高得点を目指す姿勢


イチロー選手は、



正月も
バッティングセンターに通っていた・・・
と話しています。
大事なことは、イチロー選手が「嫌々、バッティングセンターに通っていた」のではなく、



バッティングが
好きなんだ!
だったことです。
そこまでやり尽くした上で、イチロー選手ならではの「もっていた天性の才能」が花開きました。
そして、あそこまで素晴らしい選手になったのでしょう。
目前の基礎を学ぶ姿勢を繰り返して、きちんとした基礎を固めることが極めて大事です。
「学問の基礎を固める」ために、一生懸命学んで、試験の成績を良くすることを目指すことは、大変健全な考え方です。


大好きな科目を見つけよう


中高生は、大いに勉強して、数学・英語・物理・化学・・・・・などの中から、ぜひ「大好きな科目」を見つけて欲しい。
なかなか、
数学の点数が上がらなくて・・・・・
物理が楽しそうだけど、テストの点が
他の人より低くて・・・・・
中高生も悩みます。
「好き」であっても、試験の成績が良くないと、テンションが下がってしまいます。
中高生の皆さんは
次は高校入試!
と考えている方、様々いるでしょう。
中学生の方で、高校入試の方は「入試が近い将来」になります。
それでも、中学1年〜2年の半ばくらいまでは、中学校のカリキュラムに沿って、一生懸命勉強してみましょう
山崎直子さんの本「宇宙飛行士になる勉強法」に、山崎さんが中学生の頃の話が書いてあります。
山崎さんは、高校受験でお茶の水女子附属高校に入学しました。
高校受験を予定している方は、大いに参考になる面があるでしょう。
次は大学入試!
の方は、中学生の間は、中学校のカリキュラムや図書館などの設備を大いに利用してみましょう。
「好き」だけど「なかなか点数が上がらない」方は、図書館に行って、「好き」な本をどんどん読んでみましょう。
僕が通っていた武蔵中学・高校の良いところは、武蔵大学の図書館に自由に出入りできたことでした。
現在は、新校舎となり中高生向けの図書館がありますが、現在も大学図書館へ行けます。
そこで、大学生向けの物理や歴史の本を読むのがとても楽しみでした。
専門書なども、分からないところがあっても読んでみると良いでしょう。
各学校で、図書館などの施設は充実させている傾向があります。
ぜひ、図書館へ足を運んで、
これ、
面白そうだな・・・
と思う本を、思う存分読んでみましょう。
「入試で得点を取りやすい」勉強法、「試験で点数を取りやすい」勉強法というのは存在します。
そういうノウハウ的な勉強法で点数を上げるよりも、大事な思春期は、自分なりに学ぶ姿勢が大事です。