前回は「中学・高校での学び 1」の話でした。
ここで、中学受験〜中学2年生くらいまでの、成績を考えてみましょう。
「中学受験の際の学力=テストの成績」は、中学2年生くらいまでは、概ね連続性があります。
「中学受験まで一生懸命勉強したけど、勉強をあまりしなくなる」子もいますが、基本的に「勉強はきちんとする子」を対象とした話です。
中学受験の時に非常に優秀だった方が、中学一年になって急落することは「ほとんどない」です。
そして、中学受験の時に「まあまあの成績」だった方が、中学一年になって学力が急速に上がってトップクラスになるのもまた、「ほとんどない」です。

中学における勉強は、算数から数学へ、理科から物理・化学・生物・地学へ・・・・・と大きな変化を遂げます。
この変化は非常に大きいです。
例えば、中高の物理は大学物理の基礎ともいえ、小学校の理科とは質的に大きく異なります。
大きく異なりますが、突然大きく変わったら、学ぶ側=中学一年生の子ども達が、大いに困惑してしまいます。
そこで、中学校の教師は「小学校の理科から連続性をもって」教えます。
数学等も同様に、「小学校での学びに続いた雰囲気」で教えているでしょう。
僕も中一の時に、数学で代数・幾何が始まって、楽しく学びましたが、「えっ、こんなに違うの!」とは思わなかったです。
それだけ、教える先生方は、一生懸命試行錯誤して、子どもたちを教えているのでしょう。
大きく変わる学びですが、「中学受験の時から続いた感じ」になります。
そのため、中学入ってしばらくの成績は、中学受験の時の成績と「大体似た傾向」になります。
この傾向に変化が起きるのは、中学3年生です。
算数から数学へと変化して、数学が佳境に入ってきます。
すると、「算数的発想」からは大きく変質するので、ここで大きな学力の差が現れてきます。
算数が得意だった子が、意外と数学ができなくなったり、逆に算数がそれほどでもなかった子が、突然グーッと数学ができるようになることがあります。
読者、あるいは読者のお子様で中学1〜2年生の方には、
う〜ん。数学の成績がいまいち伸びない・・・
とか
物理って難しい。
理科もそんなに得意ではなかったけど・・・
という方がいらっしゃると思います。
中学3年〜高校1年で大きく変わりますから、諦めずに、もう少し頑張ってやってみましょう。
学び方は、それぞれの個性があって然るべきですが、学校ごとのカリキュラムやカラーに沿ってみましょう。
そうして、勉強続けてみると
数学が少しずつ
わかるようになってきた!
力学のイメージが
出来てきた!
となるでしょう。
中学受験の勉強とは、また違った学びを楽しみながら、学力をつけてみましょう。