算数・理科の成績アップ勉強法とポイント〜実物や写真は描いてみる・描いて発見する様々なこと・発明家や科学者の気持ち・学びを深化させる姿勢・楽しいテンションを学びへ・しっかりと理解する姿勢〜|小学生・中学生・高校生の勉強と学び

前回は「「出来ない」から「出来る」ノートの描き方〜「丁寧すぎない」ノート・大きく描く効果・「学ぶ」は「真似ぶ」から・丸写しの大きな効果・少しずつ理解〜」の話でした。

目次

実物や写真は描いてみる:描いて発見する様々なこと

筆者の小学校6年生の理科ノート(新教育紀行)

算数や理科では、図や「石などの実物・写真、試験管の状況」など、どんどん描いてみましょう。

でもさ、
絵を描くのは苦手なんだ・・・

私も絵は
ちょっと・・・

絵を上手に描ける方は、基本的に少数派です。

時々、描くのがとても上手な方もいて、そういう方の絵や図を見ると、

僕も、ああいう風に
描けたらいいんだけどな・・・

あんなに綺麗に
描けたら、嬉しいんだけど・・・

と思ってしまいますが、「上手くなければダメ」とは考えないようにしましょう。

「上手」「下手」は、大きな問題ではありません。

というよりも、「上手いか下手か」は算数や理科では「どうでも良いこと」に近いです。

「上手な方が良い」ですが、上手く描こうと考え過ぎない方が良いです。

新教育紀行
多摩六都科学館(新教育紀行)

人体など生物系は、絵や図が複雑なことが多いので、描かなくても良いでしょう。

図や絵を見て、出来れば指で追って、

こことここが、つながって、
こうなっているのかな・・・

心臓はこんな形で、
胃はこうつながっているんだ・・・

と「ただ見る」だけではなく、「どうなっているのか」を考えながら絵や図を見ると良いでしょう。

新教育紀行
多摩六都科学館(新教育紀行)

生物は絵や図が難しいことが多いですが、物理・化学・地学はそれほど難しくないことが多いです。

実験の時は、ビーカーやフラスコを描いて、溶液に色を塗ってみるのも良いでしょう。

リトマス紙でアルカリ性・酸性など学びますが、色を塗ってみると、

この溶液だと
〜色になって、面白い・・・

「理科の面白さ」を少しでも感じると、学力も上がるでしょう。

「下手」と「雑」は別ですから、上手く描けなくても丁寧に描いてみましょう。

ここは
どうなっているのかな?

と考えながら描いてみると良いでしょう。

上手くなくても、「自分なりに丁寧に描いてみる」ことが大事です。

描いてみれば、「見ていて気づかなかったこと」にも気づくことが多いです。

あれ?
ここはこうなっていたんだ!

みたいな「ちょっとした発見」が沢山あります。

絵や図を描く学び

・上手い、下手は気にしない

・「自分が分かれば良い」という姿勢で、どんどん描いてみる

発明家や科学者の気持ち:学びを深化させる姿勢

筆者の小学校6年生の理科ノート(新教育紀行)

自分で発見すると、自分が発明家や科学者になった気分になるでしょう。

なんか
結構楽しいかも・・・

そういう気持ちになることも大事です。

上の筆者の理科のノートは、当時僕がとても好きだったN先生の指導で書いた・描いたノートです。

新教育紀行
筆者の小学校6年生の理科ノート(新教育紀行)

実験で使用したリトマス紙を「そのままノートに貼り付ける」と、

こうしてみると、
「私だけのノート」だ・・・

「自分だけのノート」になります。

ひょっとしたら、
こういうことかな・・・

自分なりに「発見すること」があるかもしれません。

そして、最も大事なことは「自分で発見したこと」は「頭の中にずっと残ること」です。

新教育紀行
水溶液の性質(新教育紀行)

水溶液の性質を「丸暗記」しても良いですが、

〜と〜は酸性で、
〜と〜はアルカリ性で・・・

と呪文のように丸暗記するのは、あまり楽しいことではありません。

こういう丸暗記をすれば、

下記の水溶液の中から
酸性の水溶液を選びなさい。

という問題ならば解けるようになりますが、応用問題になると、

結局、
アルカリ性ってなんだっけ・・・

となってしまう傾向があります。

最も大事な「酸性・アルカリ性・中性の性質」を理解しながら、グルーピングすると良いでしょう。

教科書や教材で読んで理解しても、なかなか頭に入らないことが多いです。

読んで、とりあえず
分かったけどさ・・・

これをテストで問われると、
分からないんだよね・・・

「テストで解けない」ということは、「本当は分かっていない」ことになります。

筆者の小学校6年生の歴史ノート(新教育紀行)

社会の歴史や地理でも、ノートに簡単にまとめてみると良いでしょう。

こうして「ノートにまとめる」ことは多大な時間を使うので、効率が良いかどうかは状況によります。

良い参考書の図や絵などのまとめを見て、頭に入れることが望ましいですが、

参考書見ている時は、
分かった!と思うけど・・・

テストになると
出来ないことが多い・・・

ということが多いのが現実です。

理科でも社会でも「ノートに簡単に書いてみる」ことをやってみましょう。

この「書いてみる」や「描いてみる」は時間が掛かってしまい、効率は良くないです。

効率は良くないですが、「何か書く・描く」プロセスで、

ああ、
そういうことかなあ・・・

と感じることが多いです。

そうした「小さな気づき」もまた「発見のひとつ」です。

「自分で発見する」という体験によって、対象が頭脳にはっきりと残ります。

そして、ずっと覚えているでしょう。

楽しいテンションを学びへ:しっかりと理解する姿勢

リモコン カブトムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ

人は意外に「見ているようで見ていないこと」が多いのです。

子どもはおもちゃ・プラモデルなどの製作するものだと、一生懸命つくります。

だって、
楽しいんだもん!

実際、こういう製作物は大人でも楽しいです。

タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

ネジを回したり、
つくるのは楽しいよ!

この「おもちゃを作るテンション」が勉強に向いたら、すごい集中力になりそうです。

きっと、学力もぐんぐん上がるでしょう。

でもさ・・・
算数とおもちゃじゃ全然違うじゃん・・・

「勉強とおもちゃなど遊び」は全然違いますが、得意科目・分野ならば楽しいことが多いです。

得意科目ならば、

好きだから、
もっと勉強したい!

となりますが、誰しも不得意科目や不得意分野があります。

地理は覚えることばっかりで、
楽しくない・・・

「好きな科目・分野」ばかり勉強出来れば楽しいです。

私は理科なら
結構好きなんだけどな・・・

社会がなくて、
理科ばっかりなら良いんだけど・・・

そういうことを考えると、勉強は「つらい行事」になってしまうかもしれません。

そこで、勉強する際は、得意科目・得意分野を適度に織り交ぜて学ぶと良いでしょう。

できれば、楽しいテンションを学びや勉強に向けるような気持ちになると良いでしょう。

東京の街(新教育紀行)

実際に生きていると、「見ている気になっている」だけの事が多いのが現実です。

そして「見て、分かった気持ち・理解した気分になっているだけ」こともあります。

街を歩いていると、実に様々なことが目に入ってきて「見えている」のです。

上の写真だけでも、いくつかの建物・自動車があり、道路があって人もいます。

このように街を歩いているときは、誰しも「ある程度状況を理解して歩いている」ことになります。

ところが、突然に、

さっき、右手に見えた
変わった建物の色は何色でしょうか?

と問われると、大抵の人は、

あれ?
なんだっけ・・・

となることが多いのが現実です。

「見えているつもり」や「分かっているつもり」ということは、実は意外と多いものです。

そこで、「しっかりと理解する」姿勢を身につけると良いでしょう。

学力を上げる学び方

・参考書や解答を読んで「分かっているつもり」にならない

・少しでも書いて、描いてみる

・少しずつ、しっかりと理解する姿勢を大事に

こういう事実に子どもの頃に気づくことは、将来にわたって大きな財産になるでしょう。

描いてみて、色々と発見して、色々なことに気づいてみることは大事な経験です。

そして、こういう積極的な姿勢は将来にわたって非常に大事なことです。

この姿勢を小さい頃に身に付けておけば、中学受験・高校受験・大学受験にも大変役立つでしょう。

新教育紀行

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