「出来ない」から「出来る」ノートの描き方〜「丁寧すぎない」ノート・大きく描く効果・「学ぶ」は「真似ぶ」から・丸写しの大きな効果・少しずつ理解〜 |算数・理科・中学受験

前回は「算数の「成績アップ」の学習法〜早起き算数で「できない」から「できる」へ〜」の話でした。

目次

「出来ない」から「出来る」ノートの描き方:「丁寧すぎない」ノート

電気・電流の考え方:電熱線の抵抗(新教育紀行)
電気・電流の考え方:電熱線の抵抗(新教育紀行)

今回は「大きく、雄大に描く・書く」話です。

受験に向けて、算数・理科の成績・得点をあげる方法があります。

理科の電気・電流の話で、僕が手描きで描いた絵をお見せしています。

この様に、「図や式を大きな紙に書く・描く」のが最も良いです。

ノートでもコピー用紙でも良いでしょう。

ノートだと、

丁寧に
描かないと・・・

ノートは、
きれいにまとめたい・・・

という方がいらっしゃるでしょう。

その場合は、コピー用紙等が良いと思います。

ノートに
まとめなくていいの?

「ノートにまとめる」ことは大事なことですが、「まとめること」が目的になってしまいがちです。

大事なことは、「知識・考え方を頭の中に入れること」です。

動かっ車の考え方(新教育紀行)

ノートにまとめる場合、「丁寧な方が良い」ですが、「丁寧すぎないようにする」のも大事です。

丁寧な方が
良いんじゃないの?

ノートは
綺麗な方が良いわ。

綺麗なノートを作る方が、いらっしゃいます。

男性よりも女性の方が几帳面なタイプが多いので、おおむね女性の方がノートが綺麗です。

まず、ノートがきれいな方が「後で読み返しやすい」ことがあります。

そう・・・
きれいな方が気持ち良いよ!

確かに「きれいな方が良い」のですが、

かっこよく
まとめよう!

きれいに
まとめよう!

とばかり考えると、

どうしたら
いいの・・・?

となってしまいます。

大事なことは、「ノートを作る」ではなく「学ぶ・学力を上げる」です。

「丁寧」や「きれい」は、「出来るだけ」くらいな気持ちで、手を動かしましょう。

大きく描く効果:「学ぶ」は「真似ぶ」から

新教育紀行
直角二等辺三角形の考え方(新教育紀行)

まずは、手を動かして、描いて・書いてみることが最も大事です。

まずは、
描いてみるね!

出来なかった問題は、解答にある図・絵・グラフなどを真似して、大きく描いて・書いてみましょう。

真似で
いいの?

最初は、真似で良いです。

むしろ、誰しも「最初は真似から学ぶ」のです。

「『学ぶ』は『真似ぶ』から」という言葉もあります。

「学ぶ」は
「真似ぶ」・・・

確かに、「まなぶ」と
「まねぶ」は似てる・・・

これは小学校から大学に至るまでの教育全般に、共通する話だと思います。

大きく描く・書くと、小さく描く・書くより遥かに分かりやすいです。

大海のように広がりのある、伸び伸びとした勉強をしてみましょう。

パソコンでも、小さな画面よりも大きな画面で見る方が遥かに分かりやすいです。

スマホは便利ですが、スマホばかりではなくPCで同じ画面を見てみましょう。

スマホの小さな画面でも分かりますが、大きな画面は分かりやすく、視野が広がります。

スマホよりも、タブレット・ノートPC(13〜16inch程度)の大きさの画面をみましょう。

「理解する」には大きく役立つでしょう。

勉強する際、紙には計算の過程なども端の方に、どんどん書いて見ましょう。

こうすることで、子どもの理解力は飛躍的に高まるでしょう。

受験勉強においては図形・比・グラフの問題などで、大きな効果があります。

手を使って実際に書いてみる・描いてみることは、何においても共通する大事なことです。

丸写しの大きな効果:少しずつ理解

新教育紀行
ばね・てこの考え方(新教育紀行)

解答が理解できない時、解答の丸写しであっても良いでしょう。

丸写しで
良いの?

出来れば「理解しながら写す」が良いですが、多少わからないことがあっても、写して・書いてみましょう。

そして「理解しよう」という姿勢を持って、写してみましょう。

書いているうちに、

ああ、
そういくことかな。

なんとなく、
分かってきた気がする・・・

と、少しずつ分かってくることが多いです。

ただ漫然と見ているだけに比べると、遥かに理解力が高まります。

寺子屋(Wikipedia)

西郷隆盛の郷中教育・昔の寺子屋などの教育では、「漢籍(中国の本)を写す」ことを奨励しました。

その際、必ずしも「理解をしていること」を前提としなかったのが当時の方針でした。

とにかく、「写す・書くこと」を子どもにやってもらったのです。

そして、昔は「声に出して学ぶこと」が非常に多かったのです。

声に出して読んでいるうちに、子どもたちは、少しずつ、

最近、
あの部分が少し分かった気がする・・・

と成長したのです。

手を使って考えることは、本質的な理解に直結します。

身体と脳は繋がっています。

手を使って書く・描くと、体全体で考えますから、記憶力向上にもつながり、学力アップにもなります。

大人になると、パソコンで作業することが多いです。

あ、ここに
この文章を挿入しよう・・・

パソコンでの作業で便利なことは、文章や図を作成しているときに、「編集が容易」であることです。

これが手書き・手描きだとだと、

あ、字を
間違えてしまった・・・

描き直すか、
修正ペンで・・・

となります。

その「編集が楽」というメリットもある一方で、キーボードにずっと向かっていると、マンネリ化します。

ちょっと、最近
同じようなことをやっているような・・・

そこで、大人も自分の手で書いたり、描いたりすると思考が深まります。

う〜ん・・・
ここは、こんな感じにできないかな・・・

手描きが良いのは、円や四角・あるいは雲形マークなど、自在になんでも即座に描けます。

これがパソコンだと、よほど慣れている方以外は、

円を描きたいけど・・・
どこのアイコンだっけ・・・

となることもあります。

それよりも、手を使って「頭脳だけでなく、身体全体で考える」姿勢だと、

あっ、
こういうアイデアが良さそうだ・・・

思いがけないことを思いつくことが多いです。

なぜ、
気づかなかったのだろう・・・

親の方々は、子どもにもぜひ「手で大きく描くこと」をお勧めしてください。

新教育紀行

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