算数の「成績アップ」の学習法・ポイント〜早起き算数で「できない」から「できる」へ・苦手意識をなくす〜|中学受験

前回は「算数のおすすめ学習法〜基礎固め・成績が「上がらない」時〜 」の話でした。

目次

早起き算数の大事さ

中学受験に向けての学力増強には「早起きして算数を学ぶ」が、とても良い話でした。

早起きして、
理科や国語は?

と感じるかもしれませんが、ぜひ算数にしてください。

受験科目に算数がなければ別ですが、合格には算数で点数を確保するのが必須です。

例えば、算数・国語・理科・社会の四科目の試験を課す受験の場合、

算数は、
あまり得意でないから・・・

他の国語・理科・社会を
頑張って、巻き返す!

と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

「他の科目を頑張って、巻き返す!」という気持ちを持つことは、とても良いことです。

そういう強い気持ちを持つことは、受験でもなんでも勝負事では大事なことです。

志望する学校の出題の仕方などにもよりますが、「算数は、ある程度確保する」のが必須となります。

「算数で少しでも多く点を取る」できれば、「算数で合格者平均点を10点ほど上回る」のを目標としたいです。

算数は
難しいから・・・

代わりに、
理科・社会で合計で合格者平均点を10点上回れば、同じじゃない?

確かに「算数」か「理科・社会」いずれかで「合格者平均点を10点上回る」こと。

それは、算数・数学的には「同じ」かもしれません。

一方で、「算数の目標点・目線を下げる」のは、「合格を目指す姿勢としては、上手くない」と考えます。

算数の試験内容が、「小問ばかり」の出題傾向であれば、この考えも良いかもしれません。

「算数の出題が大問が多い」時、「大問は小問に別れて出題」となります。

その場合、あるポイントに気づくかどうか、で大きく点差が開きます。

理科・社会・国語などよりも、「点数が開きやすい」算数。

ぜひ、ある程度の点数確保を目指しましょう。

そして、算数に苦手意識を持っている方も、ぜひ算数を軸にして「早起き算数」を実行してみて下さい。

そのうちに、少しずつ学力がついてゆくのが感じられるでしょう。

算数・数学:センス・才能が大事かどうか

算数は
好きだよ。

私も
算数を考えるのが好き!

子どもが算数が好き・得意ならば、とても良いことです。

一方で、こういう子は少ないのが実情です。

理科・社会・国語と比べて、「ポイントに気づくと一気に解ける」ことも多い算数・数学。

多くの子どもは、

算数は
イマイチ・・・

算数は、
才能が必要だと思う・・・

私は算数の才能が
なさそう・・・

と、算数に苦手意識を持っている子もいます。

算数は、
センスがないと・・・

算数ができる子は、
頭がいい子なのでは・・・

この気持ちは、非常に良く分かります。

僕自身も中学受験の小学校6年生の時に、模試の結果などを見て、

この算数の試験で、
この点数を取るのは・・・

彼は、天才的才能が
ある人なのかな・・・

と悩みに悩んだものです。

算数への苦手意識を払拭するポイント・コツ

例えば、「てんびん算」を例に考えてみましょう。

難関校〜最難関校を目指す方で、「てんびん算を知らない」方は少ないでしょう。

もちろん、
てんびん算数は知ってるよ!

だいぶ昔に
習ったから、分かるけど・・・

応用問題になると
難しい・・・

「てんびん算」の基本は、非常に分かりやすく、本質的です。

一方で、「典型的に食塩水を混ぜる」問題は解けても、「少しひねられた問題」は、

二つの食塩水を
混ぜたり・・・

半分にしたりで、
混乱してしまう・・・

と感じる方も多いでしょう。

算数は「最も基礎が大事」な科目です。

そして、他の科目と比べて、「基礎をしっかりしても、応用問題が解けるようになりにくい」科目です。

じゃ、結局さ・・・
基礎ばかりではダメなの?

ここが、「算数の難しい点」かもしれません。

基礎問題は、ほぼ全部できるよ・・・
でもさ、応用問題になると・・・

まず「基礎問題はできる」ことは、しっかり認識しましょう。

その上で、応用問題は「出来なくても良い、出来ないから勉強するんだ」という気持ちで、やってみましょう。

そして、てんびん算・図形・旅人算・ニュートン算・・・、なんでも「しっかり描いて、状況を把握」しましょう。

状況を理解することは、
出来ているよ・・・

「状況を理解すること」は、非常に大事です。

ぜひ、いろいろな問題を解く際、「描いて整理、しっかり状況を理解」してみましょう。

やっているうちに、「頭の中でできるようになる」方もいらっしゃるでしょう。

親も一緒に子どもと勉強

受験生の親で、算数等それほど得意でない方もいらっしゃいます。

それでも、ぜひ子どもと一緒に早起きして、勉強してみてください。

算数が少しずつ分かるようになると、スーッと天に向けて視線が広がるような気持ちになります。

「分かるようになる」楽しさ・喜び

こんな体験したら、子供は喜ぶでしょう。

最近、
算数が急にわかるようになってきた・・・

こういう経験は長い人生において、かけがえのない宝になります。

旅人算、流水算、比の問題・・・・・と色々な考え方があります。

それらが少しずつ有機的に結ばれると、ある時、いくつかの歯車がカシャっとつながるような体験をします。

そういう体験をするのは、

算数のセンスが
ある子でないと・・・

すごく算数が、
得意な子でないと無理では?

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

様々な教科の中で、小学生・中学受験の算数は比較的「ある種のセンス」が、多少影響する科目です。

他の科目と比較して、センスは「多少の影響」する傾向がありますが、多くは「学び方」によって、挽回可能です。

一方で、小学生の時点でのセンスというのは特段のことではなく、誰でも目指せることです。

朝早起きして算数やって、「できなかったこと」や「新たに学んだこと」は頭に残ります。

特に意識しなくても子供たちが登校し、その後の1日生活する中で自然と頭の中に残っているものです。

そうした中で新しい考え方が定着したり、発展したりして、学力が向上してゆきます。

子供、特に小学生の柔らかい頭だからこそ、こういう可能性がたくさんあるのです。

「早起きは三文の得」と言いますが、非常に大きな効果があります。

ぜひ、早起きして算数を学んでみましょう。

新教育紀行

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