学力を伸ばして合格する勉強法〜解き方や考え方の「引き出し」・勉強する際に「考え方の引き出し」を整理・出来ることをしっかり固める姿勢〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「「伸びない・解けない」から「伸びる・出来る」勉強法〜条件を明確化・いくつか補助線を引いてみる姿勢〜」の話でした。

目次

出来ることをしっかり固める姿勢

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

中学受験・高校受験・大学受験の直前期が本格的になると、誰しも不安になって焦ります。

当日、上手くできるか
不安・・・

あれもこれも、やらなきゃ
と感じてしまう・・・

「不安でない人」は、おそらくいないでしょう。

「みんな同じ」なのです。

そして、特に直前期は、「自分が苦手なこと・出来ないこと」に目がゆきがちです。

そうそう。
最近、特に苦手なところとか、多く気づく。

それは、むしろ「あなたの理解が進んだ・学力が上がった」証拠です。

「理解が進んだり、学力が上がった」から、「苦手な分野が見えてくる」のです。

理解が進んでないと、「苦手分野が多くて、クリアに見えてこない」のです。

ですから、苦手分野があっても、

僕は〜は、
結構得意だ!

私は〜なら、
大丈夫だ!

と「出来るところ」にも目を向けましょう。

試験は大体70%ほど取れれば、合格できます。

難易度によっては、もう少し少なくても合格できるでしょう。

「出来ないこと」を「出来るように」なりたいですが、「出来ること」をしっかり固める」ことも大事です。

解き方や考え方の「引き出し」

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

今回は、「解き方・考え方の引き出し」の話です。

「引き出し」
って何?

ここでは、中学受験の算数の話をします。

大学受験の数学でも中学受験の理科などでも、項目が違うだけで同様です。

中学受験の算数を学ぶ時、みなさんはこれまでに「様々な解き方」を学んできました。

上の図のように「旅人算、てんびん算、ニュートン算、つるかめ算、流水算・・・・・」実に様々です。

これらの「解き方・考え方」を一つの「引き出しを持っている」と考えましょう。

あなたの頭の「引き出し」の中に、解き方や考え方が詰まっているイメージをしてください。

なんとなく、
分かるかも・・・

これは受験に限ったことではなく、実社会の多くでそうです。

仕事をしている時も、過去に学んだことや経験が自分の頭の中に蓄積されています。

その蓄積を「引き出し」に例えて考えてみましょう。

何を持って「引き出し」と考えるかは、様々な考え方があります。

つるかめ算の「鶴と亀が合計30匹います。足の合計は100でした。・・・」も「一つの引き出し」と考えましょう。

これは「超基本」かもしれませんが、「ニュートン算」など、なんでも「超基本」が実は大事です。

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

直前期まで一生懸命勉強してきた、みなさんはすでに「数多くの引き出し」を持っています。

うん。
解き方のパターンは、たくさん覚えた。

この「引き出し」を「パターン」と呼ぶかどうかはそれぞれですが、どちらかというと「考え方」に重きを置きましょう。

中学受験の中堅校志望者なら、この「算数の引き出し」は少なくとも50は欲しいでしょう。

難関校なら80位、最難関校なら100は欲しいと思います。

この数字は「だいたいの感覚」です。

図形問題ならば、「補助線」だけでいくつかの「引き出し」があり、面積・相似形・〜角形などでもあるでしょう。

私は、
100は持っていそう・・・

「100以上持っている感覚」があれば、自信持って良いでしょう。

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

この「引き出し」は試験当日まで、「もっともっと増やしたい」と考える方が多いです。

暗記問題も、上のような「引き出し」に例えられるでしょう。

学力を伸ばして合格する勉強法:勉強する際に「考え方の引き出し」を整理

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

問題を解くとき、「どのように考えようかな?」とか「これは何だったかな?」と考えます。

それを「自分の脳の中の引き出しを使う」とイメージしてみましょう。

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

「解き方・考え方の引き出し」がたくさんあると、問題が解けるようになります。

一方で、「引き出し」がたくさんあり過ぎると、「どれを使えば良いのか?」が分かりにくいことがあります。

みなさんの机などの様々な引き出しに、ペンや道具をしまっていた時、「どこだっけ?」と思うことがあります。

うん・・・
よくあるよ・・・

大事なことはなんでしょう。

いつも、「もっと整理しよう」と
思うよ。

「引き出し」は整理しておくのが最も良いのです。

でも、なかなか出来ないことでもあります。

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思考の引き出しを整理(新教育紀行)

そこで、「引き出し」を整理して、問題をより解けるようにしましょう。

「引き出しを整理する」とは、今持っている「引き出し=学力・出来ること」を整理することです。

それは、「新しい解き方・パターンを学ぶ=新しい引き出しを増やす」とは反対のことです。

これまでやってきた様々な解き方・考え方、あるいは知識。

それらを最後に総まとめしてみましょう。

「新しく〜を学ぼう」と考えると、「出来ないこと」に視点が向きます。

すると、誰しも不安になって、やる気がなくなってきます。

うん・・・
そう感じる時がけっこうあるよ・・・

「新しいこと」を学んでも、それが出ないかもしれません。

自分がすでに学んで「出来ている」ことを改めてしっかり学んでみましょう。

特に算数・数学は、この姿勢が最も大事です。

「新しい解き方・パターン」を覚えるよりも、「これまでに学んだ解き方・パターンを固める」方が断然効果的です。

過去の模試で「出来なかった問題」を、もう一度解いて、復習するのも良いでしょう。

落ち着いた精神で、しっかり固めてゆくことが、何よりも直前期は大事です。

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