理科の学力アップ勉強法〜「ただ勉強」ではなく「学んだこと」をイメージ・極めて範囲が広い中学受験理科・入浴時間など「勉強以外の時間」を最大限活用・頭脳をドンドン鍛える〜|中学受験・理科

前回は「「暗記」ではなく「知識を習得」の姿勢〜定石を学ぶ大事さ・天才たちも最初は「定石を身につけて自分なりに昇華」・暗記習得して新たな能力を磨く姿勢〜」の話でした。

目次

理科の学力アップ勉強法:極めて範囲が広い中学受験理科

新教育紀行
地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

各科目で、極めて広範囲な勉強をする必要がある中学受験生たち。

今回は、理科の勉強に関して考えてみましょう。

子どもが中学受験に向けて頑張っている親の方は、是非一度、中学受験の問題をご覧になってください。

おそらく、多くの方が、

小学生が
こんなに広い範囲を学ぶんだ・・・

全然
分からない・・・

と感じるでしょう。

筆者は学生時代に、比較的物理と化学は得意でしたが、中学受験の生物の問題を見ると、

いやはや、これは
全然分からないな・・・

ほとんど分からないので、もし試験であれば生物周辺は0点になりそうです。

中学受験の理科は物理・化学・生物・地学の四つの分野に渡り、非常に範囲が広いです。

大学受験になると基本的に選択制になり、最も科目数が多い国立大学受験生でも、

僕は物理と
化学を選択!

私は
化学と生物を選択!

理科のうち、二科目選択になるので、

受験では、
生物と地学は一切なし!

受験では、
物理と地学は一切なし!

となるので、ある程度集中できます。

さらに、私立大学志願者の方の場合は、さらに科目数が減る傾向があります。

これは、大学受験レベルの学びは、中学受験より奥が深い面があります。

それでも、やはり「範囲が極めて広い」のは、学ぶ側からすれば、

一体、何をどこまで
勉強すれば良いのだろう・・・

「てこ」とかは分かったけど、
電気が苦手で、暗記も沢山・・・

であり、そもそもが「小学生であること」を考えると、大変な負担になります。

この中、

とにかく勉強して、
どんどん成績を上げよう!

毎日テキストと問題集
頑張って、偏差値上げよう!

と考えざるを得ないのが中学受験生です。

その中、ひたすら「ただ暗記」とか「ただ解法テクニックを学ぶ・暗記する」は限度がありそうです。

中には大変優秀な方が毎年いて、「暗記が負担ではない」方もいらっしゃるでしょう。

一般的には、「ひたすら暗記」は苦痛になり、受験期途中から「伸び悩む」傾向が出る可能性がります。

そこで、理科の学びで「ひたすら暗記」ではなく、学びながら効率的に学力を上げる方法をご紹介します。

「ただ勉強」ではなく「学んだこと」をイメージ

新教育紀行
地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

今回は、広範囲な理科の学びの中で、天体に関する分野を対象に考えます。

上のように、天体の問題は「図を描く」ことが大事です。

別に図を描かなくても
頭の中で分かるよ!

テキストの図を見れば
いいんじゃない?

という方もいらっしゃるかも知れませんが、「極めて得意」な方以外は図を描くようにしましょう。

テキストの図を「見よう見まね」でよいので、写してみましょう。

こういう図を何度も描いて、

もう頭の中で
イメージできる!

図を描く時間が
テストではもったいないよ!

という方もいらっしゃるかも知れませんが、図を描くと不思議と理解力が増し、学力がアップします。

これは、「図を描いて視覚化する」ことで、右脳と左脳が総合的に理解すると考えます。

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ばね・てこの考え方(新教育紀行)

今回は天体の話ですが、てこや電気など、理科の物理分野はなんでも「図を描く」ようにしましょう。

理科の物理分野攻略法

・全ての状況を図・絵に描く

・図や絵が「上手いか上手くないか」は別で「丁寧に描く」ことを心がける

例えば、上の天体の図では円が登場します。

描いてみれば分かりますが、とても簡単な「円という図形」をフリーハンドで綺麗に描くの難しいです。

これは、大人でも難しいので、多くの方は描いてみれば、

なんか、デコボコ
しちゃった・・・

円のつもりだけど、
円じゃない・・・

と「描いてみたら、上手く描けなくて嫌になる」方もいらっしゃるでしょう。

この時、

じゃ、コンパス使って
丁寧に描こう!

と考える方もいるかも知れませんが、コンパスは使わずフリーハンドで描きましょう。

だって、コンパスじゃないと
上手く円にならない・・・

「綺麗な円」でなくても「だいたい円」であれば良いでしょう。

図や絵を描くポイント

・コンパスや定規を使わずにフリーハンドで描く

・綺麗である必要はなく、「だいたいの形」で良い

ここで、太陽から地球までの距離は15,000kmとされることが多いです。

こういう問題を考えるときは、

ふ〜ん、
15,000万kmかあ・・・

ではなく、

15,000万kmって
どのくらい長いのだろう・・・

と考えてみると良いでしょう。

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地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

「ただ勉強」ではなく、このように「学んだこと」をイメージすると理解力が上がります。

このような姿勢は応用力がアップするので、特に難関校〜最難関校受験生にはお勧めします。

一方で、

確かに
イメージすると良さそうだけど・・・

やることが
沢山あって、そんな余裕はないよ・・・

と感じる方も多いでしょう。

そこで、「勉強する時間以外」で、このようなイメージを膨らませると良いでしょう。

入浴時間など「勉強以外の時間」を最大限活用:頭脳をドンドン鍛える

新教育紀行
地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

例えば、入浴時にお風呂に入りながら、

太陽と地球は
15,000万kmで・・・

月と地球は
38万km・・・

そもそも、この小さい方の38万kmですら、「巨大すぎて理解不能」です。

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地球(Wikipedia)

地球一周が「約4万km」なので、月と地球の距離は「地球一周の38/4=約9.5倍」です。

一秒間に地球を約7週半する光のスピードは、「約4万km x 7.5=30万km/秒」です。

ということは、
地球から発した光が月に届くのにかかる時間は・・・

38万km/30万km=約1.3秒
だから、1秒ちょっとだね!

こんな感じで、「巨大すぎる天体のスケール」をイメージするのも良いでしょう。

このように、「机の上での勉強時間」以外の時間を活用することは大事です。

大人になると、歩きながら、

あれは、
こう考えたら良いかな・・・

よし!会社に着いたら、
こう考えて取り掛かろう!

と「歩きながら考える」方も多いでしょう。

一方で、小学生は「歩きながら考える」は、やらないようにしましょう。

まだ、考えることに慣れていないので、注意力が散漫になり危険だからです。

入浴中以外には、食事中なども考えられますが、食事の時くらいは頭を開放して、

今日はさ、学校でこんなことがあって
楽しかったよ!

そうなのね!
楽しくて良かったね!

ご家族との対話を楽しむのも良いでしょう。

「机の上での勉強時間」以外の時間を活用

・入浴中など、学んだことを頭の中でイメージして復習

・具体的に「学んだこと」をイメージして、アバウトに計算してみる

「ただイメージする」だけでも効果は高いですが、アバウトで良いので計算してみましょう。

上の例のように「大体どのくらいの距離か」と考えて、「大体の計算をする」と良いでしょう。

このように「机の上」以外で、様々思考することは脳を鍛えることに繋がるでしょう。

筋肉と一緒で、「脳力(能力)」もまた「使えば使うほど鍛えられる」傾向があります。

特に、若い10代〜20代の頃は「使えば使うほど上がる脳力」をどんどん鍛えましょう。

算数でも社会でも国語でも「入浴時に少し復習すること」は、大きな学力増強に繋がるでしょう。

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