前回は「模試の合格判定と志望校決定〜偏差値への姿勢・志望校変更のデメリット・合格判定の分析を活かす・諦めない第一志望校〜」の話でした。
合格するための暗記するべき範囲:完璧を目指さない姿勢

Fさんの親からご質問を頂きました。
娘が女子御三家中学を受験します。
社会の暗記問題に関しては、コアプラスや市販の問題集で対応は十分でしょうか。
直前期に他の塾のテキスト等も取り組んだ方が良いでしょうか。
ご意見お聞かせ下さい。
ご質問頂き、有難う御座います。
私の回答は「これまで取り組んだ問題集・参考書を総復習」するです。
そして、学んだ知識の完全な習得を目指すのが最善です。
これらのことをしっかり出来れば、合格するためには十分でしょう。
最難関中学の問題に対しては、「全ての問題を正答する」ために十分な学習は、かなり難しいことです。
また、「全ての問題を正答する」必要はなく、合格ラインを上回れば良いのです。
全て
出来るようにしよう!
とは考えず、
合格ラインを越えるように、
知識を確実にしよう!
と考えましょう。
学んだ知識をしっかり習得

見方によっては「無限にも感じられる」ほど範囲が広い理科・社会の暗記問題。
取り組んだ問題集や参考書になかった
暗記問題が当日出たら、どうしよう・・・
と不安になる気持ちは、よく分かります。
これから受験までので、新たな暗記をするための問題集やテキストが増えると、
これも、
やらなきゃならないの・・・
受験生本人の精神的負担も増えてしまうと思います。
また、新たに取り組んでも「未消化で頭に入らない」ならば、効果的ではないと思います。
当日「知らない暗記問題・選択問題が出た」場合は、「合理的思考」で少しでも正答率を上げましょう。
これまで取り組んだ問題集・参考書をとことん頭に入れるようにしてみましょう。
それが受験生本人の自信にもつながると思います。
もし、
少しでも
暗記する範囲を広げたい・・・
と考えるようでしたら、新たな参考書の一部分を選択しましょう。
親がある範囲を選んで、
ここだけは、
追加で覚えてみよう。
と子どもに勧めてみましょう。
親が「ある章のみ」や「数ページのみ」選択しましょう。
そして「限定した部分のみ」対象として、負担を小さくしてあげましょう。
本番で「知らないこと」が出題された時:不安を払拭する思考

当日「全く知らない部分」の暗記・選択問題が出たとします。
その場合は、「分からない」のは考えても仕方のないことです。
そこで、上記の合理的思考で少しでも得点を目指します。
そして、
この問題は
出来なくても良い!
その代わり、他の問題を
しっかり解こう!
と割り切ることも大事です。
10%の問題が「知らない」としても、大丈夫です。
「残り90%の部分で80%出来れば、0.9×0.8=0.72で、72%の得点」となります。
そして、十分合格ラインとなります。
これまでに取り組んだことをより着実に、余す所なく学んでみてはいかがでしょうか。
ご本人が第一志望校に合格されることを心より願っております。