前回は「『志望校に登校すること』をイメージ 〜合格へのお守り〜」の話でした。
受験では「本番で実力を発揮すること」が最も大事です。
受験当日に、「ここまでは出来ている」と考えることの大事さの話です。
「良い面に目を向けること」は実社会でも大事なことです。
「ここまでは出来ている」と自己肯定することは、試験においても「大いなる安心感」に繋がります。
試験で最も避けたいこと。
それは「焦ったり」「慌ててしまい」ミスを繰り返すなどで、「実力が発揮されないこと」です。
例えば、お子様が100という学力(数値化しにくいですが、例えです)をお持ちと仮定します。
試験当日、奮起して105とか110くらいの力を出してくれるとベストです。
「持っている100の力を適切に出し切る」ことが、まず最優先です。
「100の力を出し切った」結果、試験のラインが120で不合格となってしまうことは、一面致し方のないことです。
しかし、試験のラインが95に対し、「100の力を出しきれずに90となって」不合格は絶対に避けたい事態です。

特に算数においては、難関校は大抵4問程度の大問に別れていて、さらに小問に別れていることが多いです。
出題者としては、大問の最も本質的なところを「解けるかズバッと問いたい」のが本音です。
それだと「解ける人が少なくて、点差が開かない」可能性があります。
ですから、小問に分かれている理由の多くは、下記の理由です。
1.小問が「考えるヒント」となる。
2.問題と点数を分割することで、学力差が適切に反映される
大問に3つの小問があるとして、(1)(2)まで解けたとします。
でも、(3)は上手く解けない場合、「もう少し粘って考える」と「他の問題に移る」が考えられます。
いずれが良いかはケースバイケースです。
まずは、
(2)までは、
きちんと解くことが出来た!
と、自己肯定することも大事です。
ここまでは出来ているから、
ある程度は点数が見込める。
他の問題も、
調子で解けるはず!
と思うことは、とても大事なことです。
その時に、自主的に
よし!
もう少し頑張ろう!
と思えることがベストです。
まずは「ここまでは出来ている!」と安心感を強く持って、試験に臨むのが良いように考えます。
「出来ないところ」ばかりではなく、「出来ているところ」に目を向けるように考えてみるのが良いでしょう。
ポジティブな気持ちで入試当日まで、志望校をイメージし続けて、全力で駆け抜けるのが良いと思います。
受験勉強は、「自分が行きたい中学校」へ入るためのプロセスです。
もう少し、当日までポジティブな気持ちで乗り切っていきましょう!