前回は「暗記問題のコツ〜合格するための暗記するべき範囲・完璧を目指さない姿勢・学んだ知識をしっかり習得・本番で「知らないこと」が出題された時・不安を払拭する思考〜」の話でした。
「知らない問題が出たら」の不安:問題集・参考書の完璧理解を目指す姿勢
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男子難関校志望のGくんの親御様からご質問を頂きました。
息子が首都圏難関中学校を受験します。
先日、暗記に関して「コアプラス等取り組んできた参考書で十分」との話でした。
その際、「親が新たな参考書の一部分を選択して、子供がやってみる」とありました。
実は私たち親は共に中学受験経験が御座いませんため、よく分からないです。
息子は「知らない問題が出たら」と不安がっております。
どのようにしたら良いでしょうか。ご意見お聞かせ下さい。
ご質問頂き、有難う御座います。
「取り組んだ問題集・参考書を総復習し、『完璧に目指して』やってみる」がベストかと思います。
取り組んだ問題集・参考書を「完璧に吸収する」のは、現実問題としては困難です。
また、前回の話では「完璧を目指さない姿勢」の話をしました。
それに対して、「完璧目指して」は全く相反する考え方です。
完璧を目指さなかったり、
完璧目指したり、結局どっちなの?
どちらを目指したら
良いのか分からなくなってしまうけど・・・
前回の「他の問題集・参考書も適宜やってみる」場合は、「完璧目指さない姿勢」です。
今回の「問題集・参考書を限定する」場合は、対象を絞るため「完璧目指す姿勢」となります。
・いくつかの問題集・参考書をやる場合は、「完璧を目指さず、効率的に」理解
・問題集・参考書を1〜2冊に絞る場合は、「完璧目指して」理解
完璧目指す姿勢から「得られるもの」
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「完璧を目指して」より一層、より深く取り組んでみましょう。
もうやり切った!
つもりでも、意外と「記憶があやふや」だったり「見過ごしていた項目」はあるものです。
問題集・参考書によりますが、それぞれの書籍は大勢の専門家の方が関わっています。
そして、専門家の皆さんが一生懸命作り込まれています。
問題集・参考書には「有名な本」や「大勢の受験生が取り組んでいる本」があります。
ちょっとした高い評判で、書籍がベストセラーになることがありますが、受験本はこの傾向が強いです。
それは、
この書籍で勉強すると
成績が上がる!
という声があると、大勢の方が、
よしっ!
まず買ってみよう!
成績が上がるなら、
ぜひ欲しい!
と内容はさほど気にせずに、「まず買う」傾向が強いからです。
評判が高い本は「相応の良さ」があります。
そして、それぞれの参考書・問題集にも著者のカラーが強く反映されていて、良い面があります。
最終的には、「良い本かどうか」よりも「自分に合うか」を優先しましょう。
そして、すでにやっている参考書・問題集をもう一度「よく読んでみる」ようにしましょう。
よく読むと非常に丁寧に網羅されていることが多いです。
歴史まんがの話は、ぜひコラム等の項目にも目を通してみて下さい。
かなり細かいことが記載されていることもあります。
ある分野の完璧理解を目指す:対象を細かく分ける
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また、親の方が中学受験未経験で「よく分からない」点は、お気持ち分かります。
問題内容を理解するよりも、子どものことを考えてみてはいかがでしょうか。
問題はよく分からなくても、子どもが「どういう分野が得意・不得意」か。
それを「最もよくわかっているのは親」だと思います。
中学受験未経験で、問題をご理解頂かなくても、
子どもは、この辺りが、
ちょっと不得意そうだ・・・
受験算数があまり分からない方ならば、
よく分からないが、うちの子は、
いつもこういう問題でつまづいているな・・・
と感じたら、そこを選んであげれば良いと思います。
無理をして、新しい問題集等をやらなくても良いでしょう。
取り組んだ問題集を毎日きちんと復習しましょう。
子どもが
知らないことが
出たら、どうしよう・・・
と不安なことに関しては、
「知らないこと」は、
出ると思うよ。
と言ってあげましょう。
子どもが、
知らない問題でたら、
出来ないじゃん・・・
と不安になりそうだったら、
「出来ること」を
しっかりやろう!
と元気づけましょう。
知らない問題が10%出たら、残り90%をキッチリ出来て合格する姿勢です。
大事なことは「全部出来る」ではなく、「合格点に達すること」です。
「知らないこと」「思い出せないこと」に時間が取られすぎない様にしましょう。
精神的にも緊張している中、試験中に思い出すことは、なかなか難しいです。
そしてたくさんの問題を試験時間内に解かなければならない受験生たち。
大人も顔負けの知識量を頭に入れています。
「完璧目指す姿勢」は、たとえば
社会のこの本を
全部完璧に!
では「ハードルが高すぎて大変」なので、
社会の歴史の明治時代を
まずは完璧に!
と目標を小さく細分化しましょう。
ご本人が第一志望校に合格されることを心より願っております。