前回は「質問ご回答 4〜当日の不安への対処と合格のコツ〜」の話でした。
Eさんの親御様からご質問を頂きました。
先日の「質問ご回答4」を大変興味深く読ませて頂きました。
娘の出願校に関して、ご相談です。
先日のDさんのように良い合格判定を頂けていれば良いのですが、娘の合格判定はもう少しです。
娘の第一志望校の模試の合格判定は60%程度で、80%に届いたことが御座いません。
娘は志望校をとても気に入っているのですが、合格するのか不安です。
体調を崩すようなことはなく、健康に過ごしてはいます。
志望校変更も考えており、娘にそれとなく聞いてみましたが、娘はその学校を受験したいようです。
「落ちたらどうしよう」と考えてしまい、娘もそれは感じているようです。
志望校を変えるべきかどうか、いかがお考えでしょうか。
ご質問頂き、有難う御座います。
質問内容1にも重複しますが、これは非常に大事な点ですね。
まず「志望校を変更せずに、直前期に精一杯努力して合格を目指す」ことをお勧めさせて頂きたく思います。
親御様は不安で「少し偏差値の低い学校を志望校に変更した方が良いのではないか。」と考えていらっしゃると思います。
偏差値に関しては「参考程度の数字に過ぎない」ことをお話ししてきました。
本当に行きたい志望校に合格するのが、最も良いのですが、一方で「落ちてしまったら、子供がショックを受けるだろう」と懸念される気持ちも分かります。
また、首都圏の中学受験の場合、いわゆる1日校の選択は非常に重要です。
1日校が第一志望となる場合が多く、1月にも受験される場合があるかもしれません。
その後、連日続く受験の緒戦となりますから、その出来は精神的な影響が出ることが多いと思います。
様々な意味で、第一志望校の決定にお悩みの親御様もいらっしゃるかと思います。

志望校を変更することは、娘様のテンションが下がってしまい、勉強への意欲が減退する恐れもあると思います。
合格率60%は「十分合格するレベル」です。
ですから、娘様の本当に行きたい学校を志望校に確定し、もう変更することは考えずに進まれるのが良いと思います。
模試の判定は「参考程度」で良いと思いますが、各塾で様々な分析をしてくれます。
お子様の得意ではないところ・対策などを提示してくれているでしょう。
そういう部分は親御様がよく読み込んで、直前期の学び方の参考に大いにしましょう。
万が一、不合格という可能性は御座います。
しかし、後になって
受験したら、
合格したかも・・・
とか
あのまま本人が行きたい学校を、
受けさせてあげれば良かった。
と後悔するかもしれません。
それよりは、目標に向かって全力でトライする方が良いでしょう。
大学受験であれば、ある程度年齢が過ぎた後でも「もう一度トライ」が出来ますが、中学受験は出来ません。
誰しも大人になると、「あの時、ああすれば」とか「あの時、あの人にこう言えば」という後悔があります。
そういう後悔は取り返しのつかないことですから、特に子どもにはそういうことのないようにしてあげたいものです。
お子様が健康に過ごしていることは、とても良いことです。健康を維持して、直前期を乗り切ってゆきましょう。
「もう後は振り返らず、目標を一点に定めて、ひたむきに進む」ことをお勧めしたく思います。
娘様が第一志望校に合格されることを心より願っております。