前回は「合格の秘訣・ポイント〜暗記より算数・数学を固めよう〜」の話でした。
非常に広範な分野・領域にまたがる中学受験・高校受験・大学受験。
志望校にもよりますが、「受験生にとって、非常に広範囲な知識を学ぶ」負担は中学受験が最も大きいと感じます。
これは、様々な方の意見があると思います。
また、僕は高校受験をしていないので、高校受験に関しては実感が湧かないのが現実です。
そこで、高校受験の立ち位置を「中学受験と大学受験の間」と考えてみます。
大学受験も非常に広範囲な分野・領域を対象とし、理科系でも化学の有機化学・無機化学等は多くの知識を要します。
あるいは、共通試験などで「理科系だが、文科系の科目も選択する必要」がある方は、歴史等暗記が多いです。
文科系の方も政治・経済・歴史など、非常に広範囲です
文科系の方も「ただ暗記する」のではなく、内容を理解していることを求められる傾向にあります。
これに対して中学入試は受験生が小学生であり、本格的な学びをする期間が短いことを考慮すると、極めて広範囲です。
理科や社会のある分厚い参考書を眺めてみると、
これを、本当に小学生が
全部やることを前提としているの?
と疑問に思うと同時に、不思議にすら感じてしまいます。
「最新の時事問題」を扱う参考書を眺めてみると、
これを知っている大学生〜大人も
少ないのでは・・・
と感じてしまうほど、非常にしっかりと、細かな点まで記載されています。
こういう問題集に取り組み、いよいよ本番を迎える受験生は「すでにすごく頑張っている」のです。
もうすぐ本番を迎える受験生には、ぜひ合格して欲しいです。
中学受験の問題分野が、非常に広範囲かつ深くなっている理由。
それは長年の中学受験で塾などの対応が加熱化し、出題する学校側も加熱気味になっていると考えます。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/110706Musashi118m.jpg)
今回は、様々な問題を出題する学校を受験する方向けに、受験当日に向けて「合格する姿勢・方針」の話です。
出題は「選択問題」「答えのみ」「記述式」に大きく分かれますが、全ての志望校の方向けの話です。
多様化や新しい時代へ向けて、今後記述式は増加すると考えます。
全科目で「答えのみ」を求める学校の方も、短い記述は出題の可能性があるので、準備はしておきましょう。
でも、記述は出題されないかも
しれないから・・・
暗記をやっている方が、合格する
可能性が高くなると思うよ。
これまで「全く記述問題がない」学校の方も、「出題されても出来る」ような準備はした方が良いでしょう。
難しく考えずに、「出題されても書ける」ように少し練習しておくと良いでしょう。
「〜は出題されない」と考えていて、それが出題された時。
え・・・?
なにこの問題!
こういう問題は全然
考えていなかった・・・
それは試験当日、非常に精神的にダメージを受ける可能性があります。
「敵(米)空母は出撃してこない」と「勝手に一方的な想定」をした旧日本海軍。
「想定外」に「敵(米)空母が出撃してきた」ことが、大敗北の最大の原因でした。
威人紀行で山口多聞を詳しく紹介しているのは、「過去の方から学ぶ」以外にも様々あります。
ミッドウェー海戦は、教育を対象とする記事としては細かいですが、「姿勢・心構えの大事さ」をご紹介しています。
「こういう問題は出ない」と勝手に思い込んでいて、「出題された」時は奇襲攻撃を受けることになります。
「机の上の戦い」である受験で、奇襲攻撃を受けることは極力避けて、正攻法で攻めるようにしましょう。
でも、今まで記述問題を
考えてなかったら、難しい・・・
記述問題は「日記・作文の延長」と考えましょう。
日記・作文とは
違うのでは?
確かに、日記も作文と記述問題は異なります。
そして、日記も作文は意外と難しい面があります。
「一から何かを作る・書く・描く」のは、その道のプロの方以外は誰しも大変なのです。
日記や作文は小学校でも、大抵の方はやったことがあるでしょう。
記述問題を難しく感じる最大の理由は、「明確な答えがない場合が多い」ことです。
理科などで「因果関係・原因・理由」などを問う問題は、ある程度答えが絞られます。
それでも、言葉遣いの違いを考慮すると、非常に様々な答えが想定されます。
そう・・・
選択問題と違って・・・
記述問題は、私が書いたのが
合っているのか分からない・・・
このような不安が、受験生にはあるでしょう。
簡単で良いので、「こういう問題が出たら・・・」という練習もして「心構え」をしっかりしておきましょう。
そして、「選択問題ばかり」の問題に対しても「記述を少し練習する」のは大事な学びになるでしょう。
それは、「記述で実際に書いてみると、まとめになる」からです。
難しく考えずに、「記述問題が出たら・・・」と想定して、記述問題の学校の過去問等を少しやってみましょう。
まとめノートを作る感覚で、思考や知識も整理されるでしょう。
次回は下記リンクです。