前回は「Gグループ中学志望の方へ 9」の話でした。
グループは、こちらを参照して下さい。
今回は日々の演習〜です。
かなり厳選してご紹介しますが、余力のある方は、どんどんやってみましょう。
6月17日:図形の回転・厚紙を切って回転する体験
前半は典型的な問題ですから、しっかり描いて、面積を求められるようにしましょう。
図形が動くと、
よく分からなくなるわ
以前、お話ししましたが、「動く図形」は一度厚紙を切って、実際に動かしてみると良いでしょう。
「実際に動かす」動画もあるでしょうが、自分で目の前でみると全然違って見えるでしょう。
映像は便利ですが、「分かった気になる」可能性があります。
「体験する」大事さを重視して、少し手間がかかりますが、厚紙を切ってやってみましょう。
受験生の子どもは時間がないですし、手を切る可能性があるので、厚紙を切るのは親がやるのが良いでしょう。
一度じっくり見てみると、少しずつ分かってきます。
少し分かってきた気がする。
でも、他の問題ができるか不安・・・
最初は、なかなか出来なくても、図形が回転してゆく状況をイメージして、少しずつしっかり理解しましょう。
6月22日:図形が動く部分:斜め上から見た視点の図
図形が動いた部分の面積・体積を考える、面白い問題です。
平面図形は分かりやすいけど、
立体図形が動くと分かりにくいよ。
立体図形は、なかなか難しいですね。
解答のように「斜め上から見た視点」で、きちんと描けると立体図形は、かなり解けるようになります。
この「斜め上から見た視点」の図をしっかり描くのは、なかなか難しいですが、「慣れ」でもあります。
最初は、立体図形の「真ん中を通る面で切った面」や「真上から見た形」など、色々と描いてみましょう。
円すいを自分で作ってみるのは難しいですが、大きな画材屋さんやネットで「発泡スチロールの円すい」があるでしょう。
それを購入して、「自分で動かしてみる」と大きく理解が進むでしょう。
実際に動かしたら、
少し分かった気がする。
こういうのは、「平面的な映像」よりも「目の前で立体が動く」のを実感する方が良いでしょう。
6月27日:立体の交わり
三角柱の「重なり・交わり」を考える問題です。
こう言う重なり部分の体積を求めるのは、結構難しいです。
立体の交わり、って
全然分からないわ・・・
立体の交わりを「立体で理解」するのは難しいです。
立体は「面・線でできている」ことを思い出しましょう。
そして、交差する直線・面を一つ一つ、考えてみるのが良いでしょう。
「交差する」と考えると難しいようでしたら「ぶつかる」と考えましょう。
交差する直線は、交差する点と点を結ぶと見えてくるでしょう。
ぶつかる点と点を結んでで・・・
あっ、これが交差する線かな?
少しずつ慣れてくると、「立体が見えてくる」でしょう。
p39 問題2:動く点を固定・片方を高速で動かす
前半は、しっかりと点が動く様子から、相似を考えてみましょう。
なぜ、相似形になるか
分からないよ・・・
解答では、代表的な点を考えていますが、沢山の点を実際に考えてみて、繋いでみましょう。
すると形が見えてきませんか。
確かに、相似形が
見えてきたよ
図形問題は、あれこれ悩むよりも、自分で
こうなったら、
どうなるかな・・・
と試行錯誤するのが良いでしょう。
また、そういう試行錯誤が学力アップにつながるでしょう。
後半の「2点が動く」問題は難しいです。
この「2点が動く」のは「片方を固定する」のが「定石」ともいえます。
なぜ、両方動いているのに、
片方固定していいの?
そのように疑問に思うのが、当然ですね。
この「動くものが2つの時、1つを固定する」のは、大学入試でも頻出で、多くの方が「えっ?」となります。
ですから、最初は分からなくても、ゆっくりと理解するようにしましょう。
両方が「同じような速さ」で動くと混乱します。
こういう時は、「片方が高速で動く」と考えてみましょう。
例えば、Pがゆっくり動いていて、Qがすごい速さで動いていたら、どう見えますか?
そうか。
形が見えてきた気がするわ。
でも、
勝手に自分で速さを決めてもいいの?
速さが問題の条件ならば、それに合わせますが、このように「条件にない時」は「自分の都合良いように」考えましょう。
「高速」が分かりにくいようでしたら、別の設定でも良いでしょう。
「2点動く→1点固定」は定石です。
丸暗記せずに、自分で「こっちがここなら、こう動いて・・・」と描いてみましょう。
応用力が大きく上がるでしょう。