前回は「Gグループ中学志望の方へ 8」の話でした。
グループは、こちらを参照して下さい。
6月号も盛り沢山で、立体図形は考えるのが難しい面がありますが、少しずつ慣れましょう。
問題4(p16)要点整理:立体図形・斜め上から見た図
円すいが沢山出てきて、「分かりやすい立体」です。
「分かりやすい」のに、きちんと考えるのが難しい問題。
一体、
どうなってるんだろう・・・
こういう「簡単だけど、複雑な立体」は、解答のような「斜め上から見た図」が大事です。
こういう図は「描かれているのを理解する」のは簡単ですが、「自分で描く」のは難しいです。
うんうん。
絵を見れば、分かるよ。
どうやったら
描けるようになるの?
解答の図で、点線がポイントです。
これらの点線は、「ある面に垂直」や「図形と図形の交点・変わるところ」を押さえていることが大事です。
また、解答には図がありませんが、「真上から見た図」や「真横から見た図」を自分で描いてみましょう。
古墳みたいな立体です。
前方後円墳は、
こんな形だったような・・・
立体図形:断面を切ってみるイメージ
あるいは、「縦に切ってみる」や「横に切ってみる」など断面を考えると良いでしょう。
開成・灘・桜蔭の方向けに、以前「立体は豆腐を切ってみる」話をしました。
良かったら、上記記事を参考にしてください。
直方体の問題なら「豆腐を切る」ができますが、この問題のような立体が身近にないです。
身近にないから「イメージしにくい」のです。
この問題は「身近にない」「イメージしにくい」立体ですが、慣れると全体がつかめるようになります。
立体が苦手な方は多いでしょうから、直方体を切った時の形状を「切ってみて」理解してみましょう。
切ってみたけど、
どうやって描けば分かるようになるのかな・・・
こういう立体形状は、大学生でも「ハッキリ理解する」のは難しいので、少しずつ理解しましょう。
大事なことは、いつも「3次元の世界を生きている」のですが、「3次元は2次元より、はるかに難しい」のです。
「切ってみる」のは、「3次元→2次元」にする話ですから、かなり分かりやすくなります。
切ってみたら、
なんとなく形が分かるかも
最初は、「なんとなく」で良いので、少しずつ分かるようになりましょう。
6月6日:補助線は「平行」と「垂直」に注目
シンプルですが、難しい。
こう言う条件設定がシンプルな問題は、非常に良いです。
出題者の方の数学的センスを感じます。
図形問題で文章が長いと、「図形見ながら文章読む」ので、大変ですね。
図形問題の出題は「出来るだけシンプルに」を、出題者の方には心がけて欲しいです。
こういう
問題できる?
出題者は、ちょっとワクワクしながら問題作って、採点を楽しみにしてそうです。
自分で、色々と補助線引いてみて考えてみましょう。
補助線は「平行」と「垂直」を考えると良いことが多いです。
6月8日:中心・中心を通る直線
この図形問題も、非常にシンプルで好感が持てます。
「分かりやす過ぎる」図形ですが、しっかり解くのは難しく、図形の最も大事なことが盛り込まれています。
円が出てきたら、必ず「中心」と「中心を通る直線」を考えましょう。
そして、「中心を通る直線」で対称(折り返して同じ)であることを考えてみましょう。
「中心を通る直線」を自分で引いてみましょう。
これらの直線は直径・半径なので、「みんなお友達」ですね。
面積を、いくつかの図形に分割して考える時、「△ABC=△ABD+△ADC」などのように、簡略化して書いてみましょう。