描いてイメージ膨らませる〜「検索して調べること」と「理解すること」・体験・経験と膨らむイメージ・「出来ない」から「出来る」へ〜|子どもの学び・勉強・中学受験

前回は「算数・理科の成績アップ勉強法・ポイント・コツ〜描いて『発見』しよう〜」の話でした。

目次

「検索して調べること」と「理解すること」

実験問題(新教育紀行)

タブレットやスマホで、色々な画像や動画が容易に見れる環境になって、15年ほど。

現在、親の世代の方が子どもだった頃と比較すると、全く異なる状況になりました。

昔は、「何かを調べる」ならば図鑑や辞典で調べましたが、今はサッと検索します。

Alphabet(Google)創業者 ラリー・ペイジ(Wikipedia)

Googleによって、
この世の全ての情報が、手元になるのだ!

この「検索する」という「当たり前のこと」は、30年前は「思いもしなかった」ことです。

さらに「検索する」と膨大な情報が出てきて、

何を読めば
いいんだろう・・・

こんなに沢山出てこなくても、
いいんだけど・・・

「検索して調べる」と、あまりに多くの情報が出てきて、「情報の洪水」のような感じです。

「サッと検索して分かること」には、大きなメリットがたくさんあります。

明治維新の立役者たち:左上から時計回りに木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

歴史の年号やその背景などは、検索してwikipediaなどで「ほぼすべて分かる」のは、とても便利です。

一方で、「検索する」ことは「調べる」にはとても良いのですが、「理解する」には適さない面があります。

体験・経験と膨らむイメージ

自宅の理科実験(新教育紀行)

特に理科は、様々な現象を「画像ではなく、動画で見る」とより理解が進みます。

「色が変化したり」や「水に何かが溶けていったり」という現象。

それらの「現象を理解する」ことは、実験で目の前で体験することが望ましいでしょう。

その体験・経験が、頭の中のイメージを生み出します。

それらの「体験と経験が蓄積される」と、イメージが湧いたり、膨らんだりしてきます。

学校などで「対象としない・出来ない実験」もあり、「見ることが出来ない現象」も「分かる」ように

これらの実験や現象は、興味があれば動画などを見るのが良いでしょう。

動画は静止画よりも「遥かにわかりやすい」ので、良いところが沢山あります。

一方で、見過ぎると「受動的な姿勢」が、子どもの身に付いてしまう可能性があります。

動画見て
理解した!

でも、
問題を解けるようには、なかなかならない・・・

と言うことが起こりやすいでしょう。

描いてイメージ膨らませる:「出来ない」から「出来る」へ

最も大事なのは「実験する」などの体験が先に来ることです。

その「体験をもとに」動画などを見て「イメージを膨らませる」ことです。

画像でも動画の一部の画像でも、積極的に描いてみるように、子どもにおすすめしてみましょう。

絵を描くのが好きでない子どもは、

絵を描くのは、
難しいよ・・・

私は絵が、
あまり上手くないから・・・

最初は、嫌がるかもしれません。

でも、描き始めると意外と面白くなることが多いと思います。

絵が上手い方、そうでない方でも、できれば親が一緒に描いてみると良いです。

「上手い方が良い」ですが「上手である必要はない」のです。

画家などを目指す方は「絵は上手くなければならない」ですが、算数や理科を学ぶことは別です。

大事なことは、実際に描くことで「対象を自分の頭脳に取り込む」イメージです。

そうして、一つ一つ「自分のもの」とすることは、本質的な学びにつながります。

実験問題(新教育紀行)

理科の現象や実験の状況などを、どんどん描いてみましょう。

筆者の小学校6年生の歴史ノート(新教育紀行)

社会の歴史・地理などは、「参考書・教科書を、ただ読む」だけではなく、少し書いてみましょう。

この時、「まとめる」ことを意識しすぎないで、

この出来事の前後関係を
ちょっと年表風に書いてみよう・・・

位で良いでしょう。

算数・理科だけでなく、社会・国語にいたる全ての科目において、学力向上につながります。

「学んだこと、ちょっとしたことを描いてみる」を子どもにやってもらいましょう。

特に小学校の頃に、こういう「描く・書く姿勢」を身につけることは大事です。

勉強が「出来ない」から「出来る」になる、「一つのきっかけ」になると思います。

日々の勉強でも中学受験でも、「書いて理解する」姿勢をしっかり身につけましょう。

新教育紀行

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